ニュース
ニュース
2008/04/18
小沢代表、楊中国外相を党本部に迎え、会談




 小沢一郎代表は18日夕、党本部に来日中の楊潔チ中国外相を迎え、率直に意見交換した。前原誠司副代表、鳩山由紀夫幹事長、山岡賢次国会対策委員長、岩國哲人国際局長、奥村展三総務委員長代理(役員室担当) 、野田佳彦広報委員長も同席した。

 会談冒頭、小沢代表は「わが党の本部にまでお出ましいただき」として来党に感謝の意を表明。そのうえで、日中両国の友好関係をより一層強化していくことが大事との認識を示すとともに、昨年末に民主党が「大長城計画訪中団」として、党を挙げて中国を訪れた際の歓迎にも改めて感謝した。あわせて、諸問題についても、「ザックバランに話し合い、協力していくことが大事」と語った。

 楊外相も会談に感謝の意を表明。また、民主党、とりわけ小沢代表を先頭に日中外交に熱心に取り組んでいることを評価。今後にも期待感を示した。

 会談では主に、前原副代表、鳩山幹事長からチベット、中国製冷凍ギョーザ、東シナ海ガス田開発の問題等、日中両国間に横たわる早急に解決しなければならない問題に言及。早急な中国政府の対応を望むとともに、チベット暴動問題については「人権問題」の見地から、率直な対話による早期の解決を望みたいと求めた。

 これに対して楊外相は、中国製冷凍ギョーザの問題については、中国全体に係わるものではなく、個別のケースであることを日中両政府で確認している、との発言があった。また、東シナ海のガス田開発問題については、胡錦涛国家主席の訪日時には意見交換されることになるとの認識が示されるとともに、環境改善に積極的に取り組んでいると熱弁をふるい、温室効果ガス排出量の増加に歯止めをかけるとの意向が示され、2010年までにエネルギー消費量をGDP比で20%の削減を目指していると語った。

 また、チベット問題については、「中国の国内問題だ」との認識が示され、「人権問題」ではなく、「中国の分裂への企て」と「北京オリンピック妨害への動き」だとして、「『ダライ集団』がそれを停止すればいつでも話し合いに応じる」とのきびしい発言が繰り返された。