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2008/05/07
両国が協力すれば解決の道拓く 小沢代表が胡中国国家主席との会談で
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小沢一郎代表は7日午後、来日中の胡錦濤中国国家主席と都内で会談し、日中両国の友好、民主党と中国共産党との友好を確認した。
冒頭、小沢代表は、胡主席の今回の来日が日中両国、両国民の信頼・友好構築のための大きなきっかけになることを期待していると歓迎の辞を述べ、さらに、昨年の中国訪問時の歓迎に対する感謝の意を述べた。
胡主席は、両国は幅広い共通利益を持ち、世界の安定と平和に大きな責任を持つとしたうえで、こうして民主党のリーダーと会談できることをうれしく思うとして、「今回の訪問は、相互信頼、未来を企画し、新たな発展を築くため」と来日の意義を強調した。
また、この間、中国は著しい発展を遂げたが、「中国は世界最大の発展途上国であり、格差、アンバランスもあり、近代化にはまだ長い道のりがある。私たちは、2020年にゆとりある社会を構築することを目標に立てた。改革開放を推進し、力強い原動力とシステムを保障する。人間本位、人間を一番大事にし、均衡・持続可能な発展を遂行する。そして私たちの政治体制を改革し、社会主義、民主、人民の利益を保障する」と今後の中国の目指す方向を明らかにした。
小沢代表は、相互互恵関係を築くことは同感だとし、「両国関係も国内の問題も両国が協力すれば解決の道を見出せる」と表明。そのうえで、「変わらずに残るためには変わらなければならない」(イタリア革命を描いた映画の一節、小沢代表が20歳の頃に見て感銘を受けたもの)との言葉を紹介、「これを政治哲学として、日本も変わらなければと訴えてきたが微力の故、実現していない。中国国民、日中、世界のために胡主席の力強いリーダーシップを発揮してほしい」と要望した。
これを受けて、胡主席は、「哲理のある話をうかがった。30年来の我が国の発展は、改革開放を原因としている。世界の平和に貢献するためにも改革開放をゆるぎないものとしていく。それが13億人の人民の意志であり、我が党の信念、理念である」と表明、また、民主党からの中国訪問を歓迎するとした。
小沢代表は、「誠意をもってあたれば、難問は解決できると思う。両国関係だけでなく、人類史、世界史的にも大きな役割を果たせると信じている」と応えた。
会談には民主党から、羽田孜最高顧問、菅直人代表代行、輿石東代表代行、前原誠司副代表、北澤俊美副代表、鳩山由紀夫幹事長、山岡賢次国会対策委員長、奥村展三総務委員長代理(役員室担当) 、野田佳彦広報委員長、細野豪志(日中)交流協議機構事務局長が同席した。
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