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2008/08/07
「国民の目線に立った」とは言えない 中国製冷凍ギョーザ中毒事件の外相の隠蔽を幹事長批判




 鳩山由紀夫幹事長は7日、街頭演説後に神奈川市内で会見し、中国製冷凍ギョーザ中毒事件に関して洞爺湖サミットの約1週間前に中国でも同じ被害が出ていた事実を把握していたにも拘らず、隠ぺい工作が行われたことについて、政府の対応を批判した。

 まず、神奈川県下で衆院選公認候補者が内定していない神奈川1、4、11区の対応を問われたのに対し、小沢一郎代表が発言している「お盆の前後でめどをつけたい」との線に基づいて候補者の擁立や他の政党との協力関係に基づいての行動など、結論を出していく考えを示した。同時に「4区は最終の詰めの段階。1区はまだ時間がかかり、11区は良い候補者を必死に探している状況」と説明した。

 マニフェストに盛り込むべきと考える都市部対策はあるかとの記者からの問いには、「前回の参議院選挙は地域を重視したというように見られているが」と前置きしたうえで、神奈川でも候補者2人が当選するなど、都市部で民主党は勝ったと表明。「地域でも勝ち、都市部でも大きな勝利をいただいたと思っている」と重ねて述べ、年金、後期高齢者医療制度、物価高対策、中小企業対策、さらに子育て支援といった政策は、決して地域に偏った政策とは思っていないと説明。「地域だとか、都市部だといったことを殊更強調する必要もなく、すべての選挙区において、今、国民の皆さんが不信に思っている政府の施策に対して、民主党は堂々と政策として纏め上げればいいのではないかと考えている」と強調した。

 ただ、中小企業はたいへん厳しい状況に陥っているとして、次期臨時国会などで、中小企業対策をしっかりと打ち出していきたいとした。

 中国製冷凍ギョーザ中毒事件に関しては、製造元の「天洋食品」(中国・河北省)のギョーザを食べた中国人が中毒を起こしていた問題で、高村外相は報道各社のインタビューに対して「7月初めに報告を受けた。中国から捜査に支障をきたすので公表は差し控えてほしいと言われ、公表しなかった」と述べている問題に言及した。

 鳩山幹事長は、「その事実の重さをどのように考えるのか、中国政府から言われたら『はいわかりました』というレベルの情報なのか」と厳しい口調で非難。「事実は事実として公表すると日本政府は堂々と主張すべきではなかったかと思う。もし、これが事実だとすれば、余りに日本政府が弱腰で、『消費者に目を向けた』とか『国民の目線に立った』政府とはとても言えるような対応ではない」と切って捨てた。

 さらに、麻生・自民党幹事長が「景気は後退しており、景気対策をしなければいけない」として、プライマリーバランスを11年度に黒字化するとの政府目標の先送りの検討を表明し、その麻生発言に異を唱える声が自民党内に続出している点に言及した。

 幹事長は「どうぞ大いに分裂してください」と皮肉り、もともとさまざまな考え方の人がひとつの政党を形成しているのでさまざまな経済の見方があるのは自民党らしさだと指摘。そのうえで、「ただ、そのなかで新改造内閣が誕生したわけで、その幹事長の言葉というものは重い」と指摘。どこまで首相と心を合わせているかは不明なところがあるが、これから物価高対策なども含め、相当大胆な大盤振る舞いのような発想で予算を作り出していくのではないかとの見方を示した。

 「その布石として麻生幹事長が発言されたのではないかと踏んでいる。いろいろと議論していくなかで、最終的に麻生幹事長がリードしていくような形になっていくのではないか」と述べた。そのうえで、「(公約が)守れなくなったと謝罪をするのか、いずれにしてもそのところをきちんと国民の皆さんに示す必要がある。だらだらとしていくなかで、いつの間にか大盤振る舞いも勝手にしろといった予算になっていくことはとてもわれわれは認めるわけにはいかない。許すことはできない」と釘を刺した。

 会見には神奈川県連代表の笠浩史衆議院議員も同席した。