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2004/03/11
菅代表、中国共産党中央対外連絡部副部長と会談


 民主党の菅直人代表は11日、中国共産党中央対外連絡部の劉洪才副部長を団長とする訪日団と会談し、日中関係、朝鮮半島問題、北東アジア情勢、党間交流などについて活発に意見交換した。

 北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の結果について劉副部長は、「大きな前進だが、解決への道のりは遠い。朝米間の信頼関係を深めないと問題の解決は難しい」との見通しを示した。米朝関係の改善には「周辺諸国が北朝鮮との関係改善に向けて努力することが寄与する」と指摘した。

 菅代表は北朝鮮の核問題について「国民の関心が高く、北朝鮮を軍事的な脅威と考える人が多い」と日本人の国民感情を説明。拉致問題など日朝間の問題については「打開策がない中で、外為法改正案、特定船舶入港禁止法案など北朝鮮に圧力をかける北風政策にシフトしている」と国会論議の方向性に理解を求めた。

 中国共産党と民主党との今後の交流について劉副部長は「実務的で中身の濃い交流をしてきた。今後ともこの関係を継続していきたい。菅直人代表、若い人の訪中を歓迎いたします」と述べた。これに対し菅代表は「ぜひ訪問させていただきたい」と応えた。

 会談には、枝野幸男政調会長、荒井聡役員室長、藤田幸久国際局長、末松義規「次の内閣」外務総括副大臣、近藤昭一国際局長代理が同席した。