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2007/01/16
【定期党大会】高木連合会長、王中国共産党中央対外連絡部長来賓挨拶


 民主党2007年度定期大会2日目の16日、大会本会議が開かれ、日本労働組合総連合会の高木剛会長、中国共産党中央対外連絡部の王家瑞部長から来賓挨拶を受けた。

 高木会長は民主党に対し、「野党という大変難しい立場で政権獲得を目指して頑張っている」と語り、その活動を評価。そのうえで、「小沢代表を先頭に今年の参議院選挙で与党を過半数割れに追い込み、その後の衆議院選挙で政権交代を期すために連日努力しているその思いに共感し、ともに努力していきたいと考えている」と語り、選挙での協力を改めて表明した。

 そうした思いのもと、昨年に連合と民主党との共同宣言「ともに生きる社会をつくる」に調印したことに言及。「この宣言にこめられた思いは、われわれの共同、連携のレベルを一層高め、本年度の統一地方自治体選挙、その後の参議院選挙で何としても勝利し、そして民主党のみなさんのお力で格差のない、安心で住みよい社会をつくりたいという思いを込めた宣言だ」と語った。

 また、安倍政権について高木会長は、国民サイドでどんなニーズがあるかについては気配りしない、企業や産業に目を向けた政権ではないかとの見方が国民の間で広がり、それが支持率低下にもつながっているとも分析した。そのうえで、経済状況、国民生活の実態を見たとき、生活に目を向けるのが政治の本来の姿だとの認識を示した高木会長は、「そのなかで民主党が、『政治とは生活である』『生活維新』というスタンスで取り組んでいることに対し、国民の間では民主党への期待が強まっている」と述べ、そうした姿勢をうまく国民に発信してほしいと要請した。

 さらに、厚生労働省が導入を検討しているホワイトカラー・エグゼンプションについては、改めて反対する考えを表明。25日召集予定の通常国会は労働問題が議論される国会になるだろうとの見方を示し、民主党の国会での論戦に期待感を示すとともに、「反転攻勢の年、力を尽くそう」と改めて述べ、挨拶を締めくくった。


 続いて登壇した中国共産党中央対外連絡部の王部長は、設置に至った日中(民主党・共産党)両党「交流協議機構」について、昨年7月に小沢代表を団長とする「民主党代表中国訪問団」が中国で胡錦涛国家主席と会談した折、民主党と中国共産党との間で定期的な話し合いの場を設けることが必要との認識で一致したのを受け、設置されたと説明。その第1回目が定期党大会の日程と重なり、小沢代表の要請を受けて党大会への参加を得たことに謝意を示し、大会の成功を祈念した。

 「遠い親戚より近くの他人」「友人は選べるが隣近所は選べない」といったことわざを引用しながら、「歴史の経験と教訓が証明したように日中間ではアジアにおいて子々孫々にわたって友好を発展させ、協力関係を強化して初めて両国人民の根本利益が確保されることになり、また、アジアひいては世界の平和と発展が保たれることになる」と語った。

 また、両国政府、民主党を含む両国の政党、および民間各界の共同の認識のもと、中日関係を改善させ、対立関係にある重大な障害を克服することについて一致に達したうえで、安倍首相が中国を尋常な形で訪問したことは重要だとの見方を提示。「これは両国の共通認識になり、新しい共生のもとで中日関係は必ず発展を遂げることを意味している」と述べ、中国共産党と両国の発展のために力を尽くして行くと表明した。