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2000/10/14
鳩山代表が朱鎔基・中国首相と会談「歴史を直視してこそ未来が開ける」
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民主党の鳩山代表は14日午前、来日中の中国の朱鎔基首相と、東京・元赤坂の迎賓館で会談した。菅幹事長、羽田特別代表、伊藤英成外交安保NC大臣、海江田万里、近藤昭一両衆院議員が同席した。

 鳩山代表は「朱首相の訪日は大変意義深い。広いアジアで中国と日本の信頼醸成が進むことが何より大事で、よい時期にいらっしゃった」と歓迎の言葉を述べた。続いて、「朱首相の『歴史を鑑(かがみ)とし、未来に切り開く』という言葉を評価したい。歴史認識の問題について、目を逸らさず正直に見つめ直す勇気を持つことが大事だと民主党は考えている」と鳩山代表が発言したのに応じて、朱首相は「歴史を直視してこそ未来が開けると思う。これを共通の認識の上に立って、共に努力することが大切だ、両国人民の相互理解を深め、子々孫々の友好を心から願っている」と述べた。

 また、台湾と中国の関係に関しては、朱首相が「台湾の問題について一部貴党と意見を異にする部分があると思う。一つの中国の原則を認めてくれれば、いかなる問題についても話し合いをする。この問題を貴党とさらに意見交換すれば意見の違いはなくなると思う」と述べたのに対し、鳩山代表は「中国は一つだと思っている。中台両者の信頼関係を深め、問題解決にあたってほしい。台湾が一方的に独立することにも、中国が武力行使することにも反対だ」と述べた。朱首相からは「最大の慎重さを持って台湾問題を平和的に解決したいと思っている。しかし、この問題を無制限に延ばすわけにもいかない」との返答があった。

 また海江田議員からは「中国は中西部開発に力を入れているが、その際は環境保全に努力してほしい。そのための援助は惜しまない」と発言し、日本にも影響を及ぼす大陸の環境問題への配慮を求めた。

最後に、朱首相は鳩山代表に早い時期に中国を訪れるよう招請し、鳩山代表も「国会日程もあるので、できるだけ今年中に訪問したい」と応じた。

会談は終始なごやかな雰囲気で進み、出席した議員全員が発言し、予定時間をオーバーして終了した。

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