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2004/02/12
菅代表、中国の王外交部副部長と会談
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 王毅中国外交部副部長が12日午後、民主党本部に菅直人代表を表敬訪問し、イラク、北朝鮮、日中関係、大陸・台湾関係などで突っ込んだ意見交換を行った。
 
 会談ではイラクの復興支援について、王副部長が「国連の軌道に戻れば中国としても支援する。重要な問題は世界が決めるべき。完全ではないにせよ国連がその場」と認識を示し、菅代表も「今は米英の占領軍に協力することになる」と述べ、この問題で両者の見解は一致した。
 
 北朝鮮問題では菅代表が「中国の支援なしに北の体制は維持できないのでは」としたのに対して、王副部長は「隣国として支援の手を差し伸べる」と述べるとともに、朝鮮半島の非核化が中国の方針であると改めて強調した。また、菅代表が拉致被害者の家族の帰国についても中国の協力を求めたのに対して、王副部長は「出きる限りお手伝いする」と協力を約束した。
 
 日中関係では、経済関係は進展、今後はエネルギー、食料、環境での協力が必要となるとの認識で一致した。また、王副部長は「台湾と大陸との問題は、日本の安全保障の問題」と提起。靖国神社参拝問題を含む歴史認識の問題では「問題をつくった方が対処すべき。内政問題ではない」との厳しい認識を示した。
 
 会談には民主党から岡田克也幹事長、枝野幸男政調会長、前原誠司「次の内閣」外相、渡辺周「次の内閣」経済産業相、近藤昭一「次の内閣」環境相、海江田万里常任幹事、中川正春政調会長代理が同席した。

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