トップ > ニュース
ニュース
ニュース
2003/04/16
菅代表、胡錦濤中国共産党総書記・中国国家主席と会談
記事を印刷する



菅直人代表を団長とする民主党訪中団は16日午後3時15分から、北京の人民大会堂で胡錦濤中国共産党総書記・国家主席と会談した。会談では、中国共産党と民主党両党間におけるこれまでの交流の積み重ねで信頼関係を深めてきたことを評価するとともに、両国政府首脳による早期の会談実現の必要性について確認。胡錦濤総書記は「ふさわしい雰囲気と条件のもとで、両国の首脳が会うことを望む」と語った。
 
 菅代表の新たな世紀におけるアジアの地域協力の枠組みの提起に対して胡総書記は、日中両国間、日中韓、アセアン、10プラス3などの現状のメカニズムがそのスタートになるとの認識を示した。とりわけ、日本の資金、技術、経済の力が、「ゆとりある社会」を今世紀の初めのうちに実現することをめざす中国には不可欠であるとともに、日本にとっても大きな機会であり、日中協力はWIN−WINの関係にあると発言した。
 
 また北朝鮮の核開発問題について、米・中・北朝鮮の3カ国での協議が開催される方向との同日の報道を受けて、菅代表は中国の努力を評価し、同協議の成功を期するとともに、2月の盧武鉉韓国大統領との会談結果も紹介。今後の展開の中で日本、韓国、場合によってはロシアも関わる形での協議を求めた。これに対し胡錦濤総書記は、日中両国は多くの関心と課題を共有しているとの認識を示し、朝鮮半島の非核化、対話による平和的解決をめざすこと、そのために米朝間の対話実現が不可欠で、形式にはこだわらず、柔軟に忍耐強く働きかけていくことを強調した。
 
 さらに、西部大開発においては、環境との調和を最優先にしていくこと、従来のように環境破壊の後に対策を講じるのではなく、開発プロセスから環境配慮をしていくこと、日本の技術、経験などで協力する点が多いことが話し合われた。
 
 また、胡総書記も菅代表も、日中の留学生や青年交流に長く関わってきたことから、末永い日中友好の礎として、日中間での青年交流をさらに促進していくことなどが話し合われた。最後に、胡総書記は、次回はもっとゆっくりと時間を取って、是非地方を見て欲しいと発言し、菅代表もぜひ西部地域での植林など地方を訪問したいとの意向を表明、会談はなごやかなうちに終了した。
 
 民主党訪中団はこのほか、王家瑞中国共産党中央対外連絡部部長、賀国強同党中央委員会政治局委員・組織部長、李肇星中国国務院外交部長、周明偉国務院台湾事務弁公室副主任とそれぞれ会談した。代表団は、菅代表のほか、伊藤英成副代表・『次の内閣』外務ネクスト大臣、荒井聰役員室長、ツルネンマルテイ国際局長、直嶋正行参議院議員会幹事長の5人。

【代表団の主な日程】

4月15日(火)

 17:35 北京着
 19:30 王家瑞(おう・かずい)中連部長と会見

4月16日(水)

 09:00 周明偉(しゅう・めいい)国務院台湾事務弁公室副主任と会見
 15:15 胡錦濤(こ・きんとう)中国共産党中央委員会総書記と会見
 18:00 賀国強(が・こっきょう)中国共産党中央委員会政治局委員・組織部長らと夕食会

4月17日(木)

 09:00 李肇星(り・ちょうせい)外交部長と会見
 12:00 張志軍中連部副部長主催送別宴
 14:50 北京発
 19:10 成田着

記事を印刷する
▲このページのトップへ
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.