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2004/12/22
岡田代表、中国共産党中央対外連絡部の劉副部長と意見交換
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 岡田克也代表、川端達夫幹事長は22日、党本部で中国共産党中央対外連絡部の劉洪才副部長らの表敬訪問を受け、台湾の李登輝氏に日本政府が訪日ビザを発給した問題を中心に、日中間の問題について意見交換した。

 台湾の李登輝氏の来日問題について劉副部長は「台湾独立に関わる問題は中国の主権にかかわり、日中間の核心的な問題にかかわる部分と認識している。しかも李登輝氏は台湾独立においては中心的な立場である以上、この問題は非常に重要」として繰り返し述べ、日本政府の対応を問題視した。

 これに対して岡田代表は「ご心配はわかる」とした上で、李登輝氏が第一線を退いた現職閣僚でなく、また観光目的での来日を主張している点を指摘し、自由の国、日本において来日を拒むのは、日本人の国民感情として極めて異例とする認識を示した。岡田代表は「この問題を問題にすればするほど、日本人の国民感情を刺激し、いい方向に結びつくとは思えない」とする考えを重ねて明らかにした。

 川端幹事長も「観光で来日する以上、それを拒絶するのは、日本の世論の受け入れるところではない」として岡田代表と同様の認識を示し、日中間に微妙な問題が山積し、それを解決しなければならないなか、中国側の行き過ぎた発言・行動は、日本の世論にマイナスの反応を起こしかねないとする見方を示した。

 岡田代表はまた、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議開催時の小泉首相と中国の胡錦濤国家主席の会談席上と、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議時に開かれた小泉首相と中国の温家宝首相と会談席上との2回にわたり、小泉首相の靖国神社参拝問題に言及した中国側の真意を質問。劉副部長は「中国側としてはこの問題は日中の将来にとって、極めて深刻で重要な問題だということを伝えたかったからだ」と語った。

 会談には、藤田幸久国際局長、北橋健治役員室長も同席した。

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