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1998/04/27
四党統一で新しい「民主党」誕生/菅代表が決意表明「政権交代の軸となる」
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民主党は4月27日、菅直人・民主党、羽田孜・民政党、中野寛成・新党友愛、笹野貞子・民主改革連合の4代表が統一合意書に署名し、衆院93人、参院38人の計131人で新体制をスタートさせた。東京の赤坂プリンスホテルで行われた統一大会には代議員、地方からの参加者など約1500人がつめかけた。

■羽田幹事長など役員体制承認

 大会ではまず司会の岡崎トミ子参院議員(新・男女共同参画本部長)が新しいロゴマークについて「2つの円は民の力の結合を表わし、下の円のギザギザは動き成長する生きた形を意味する」と紹介。つづいて4代表が結党調印式に臨んだ。

 海江田万里衆院議員の「今日は時代の変化を予兆する風が吹いているではないか」との力強い開会宣言の後、奥田敬和大会議長のもと、統一準備会で確認された菅代表、中野、笹野、畑英次郎、鳩山邦夫各副代表、羽田幹事長が拍手で承認された。

あいさつに立った菅代表は「新しい民主党が政権交代の軸として、歴史の中で大きな役割を担うため全力を尽くす」と決意を表明。「5年前に長期自民党政権に代わって細川政権が誕生して以来、何かに反対するなどの理由で新党が結成されてきたが、今回の民主党は志を同じくする仲間が共通の目標をもって集まった前向きのもの」と民主党結成の意義を強調するとともに、「自民党を除くすべての皆さんと将来の政権連合、政党連合をめざすための話し合いを始めたい」と、現実に政権を取るという強い意志を語った。

 小沢一郎・自由党党首神崎武法・新党平和代表浜四津敏子・公明代表をはじめとした来賓の祝辞にも大きな期待が込められ、「野党は結集して自民党政権に代わる方針を国民に示そう」(小沢辰男・改革クラブ代表)、「副議長を辞めたとき胸を張って帰れる政党になってほしい」(渡部恒三衆院副議長)など、熱意あふれるメッセージが続いた。経団連の三好正也参与は海外出張中の豊田章一郎会長の「経済界としても政権を担いうる複数の政党が並び立つことを期待する」との言葉を伝え、連合の鷲尾悦也会長は「ごく近い将来の政権交代を期待し、良きサポーターとしての役割を果たしたい」と熱弁をふるった。

 イタリアのブロディ首相はビデオメッセージを寄せ、中国の胡錦濤副主席らからも祝電が届いた。

■夏の参院選で政権への一歩を

 大会後半は司会を松沢成文衆院議員に交替し、羽田幹事長による役員指名、承認が行われた。羽田幹事長はまた、基本理念と基本政策、次の大会までの暫定規約を報告、満場の拍手で承認された。

 続いて山花貞夫選挙対策委員長が、これまで内定している参院選予定候補者、27選挙区33人、比例区18人を紹介。東京選挙区の小川敏夫・予定候補が「民主党が政権を担うための一歩を必ず踏み出せるよう頑張る」と力強く決意表明した。

 統一大会は広中和歌子参院議員が「私たちは自立した個人が共生する社会をめざし、政府の役割をそのための支援に徹する『民主中道』の道を国民に問う」との大会アピールを採択して閉幕した。

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