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2007年度定期大会
2007年1月16日
民主党2007年度定期大会

小沢一郎代表 定期党大会挨拶

 民主党大会に全国からご参集、ご来場いただきました皆様に、心より感謝申し上げます。

 とくに、お忙しい中、御来賓としてご臨席、ご挨拶いただきました社会民主党・福島みずほ党首、国民新党・亀井久興幹事長、新党日本・田中康夫代表、連合・高木剛会長、そして各国の大使をはじめとする在日公館の皆様方、友誼団体の皆様に、厚く御礼を申し上げます。
また本日は、わが党と親しく交流を深めてきました中国共産党を代表して、王家瑞・党中央対外連絡部部長を団長とする皆様が、はるばるお出で下さり、ご臨席いただいきました。改めて心から歓迎と感謝の意を表します。

 いよいよ政治決戦の時を迎えました。その帰趨によって、国民生活の行方、日本社会の在り方、この国のかたちが決定されるのであります。

 安倍総理は年頭の記者会見で、「憲法改正」こそが今年の参議院選挙の争点であると強調されました。また、総理在任中に憲法改正を実現するのだと繰り返し表明しています。もちろん、憲法は国の最高法規なので、大きなテーマではあります。
しかし、私たち民主党は、国民の「生活維新」こそが最大の政治課題であり、参議院選挙の最大の争点であると確信しております。小泉・安倍政権の6年間で荒れ果ててしまった国民生活を立て直し、一新することが、民主党に課せられた使命なのであります。

 自民党と官僚による戦後政治は、冷戦構造の崩壊後、機能不全に陥り、あらゆる制度が改革を迫られています。ところが、自公政権の下では、抜本的な改革は全く行うことができず、政・官・業の癒着の中で、「強者の論理」「弱者切り捨て政策」がまかり通っています。

 その結果、所得、雇用、教育、福祉など、あらゆる面で格差が拡大し、地域間、企業間、個人間の格差がどうしようもないほど広がってしまいました。日本は最も豊かで平等な国でしたが、いまや最も格差のある国になり果て、日本社会は根底から覆されようとしております。

 それでもなお、自公政権は国民に負担の増大を強いるばかりで、国民の暮らしを改善する手立ては何一つ講じようとしません。それどころか、政治家の不祥事が次々に明らかになり、官僚腐敗と税金の無駄遣いも後を絶ちません。

 政治とは生活であります。どんなに立派なことを言い、どんなに大事業を行っても、国民の生活が向上しないのでは、「良い政治」とは言えないのであります。私たち民主党は、「政治とは生活である」という政治の原点をしっかりと踏まえて、国民の「生活維新」を成し遂げなければなりません。

 私たち野党が参議院の過半数を獲得することで、これ以上、国民に負担増を強いたり、地域や国民生活を疲弊させる法案は、参議院で一本たりとも通さない状況をつくらなければなりません。それにより、自公政権を倒し、政権交代への道を切り拓くことができるのであります。

 そのためにはまず、私たち民主党が一致結束して、文字通り、必死に戦い抜かなければなりません。この場で、お互い必死に戦うことを誓い合おうではありませんか。

 自民・公明両党は、政権、権力を維持するために、手段を選ばず、死に物狂いの戦いをすでに始めております。正に、勝つためには何でもやるという、なりふり構わぬやり方であります。私たちがそれに打ち勝つためには、彼らに負けないほど死に物狂いで戦わなければなりません。

 また、マスコミを利用した民主党に対する誹謗中傷、ネガティブキャンペーンも、日を追うごとに激しくなっています。 私の資金管理団体の事務所費に関する問題では党員、支持者の皆様にご心配をおかけしておりますが、やましいところは一点もありません。私の政治資金の処理は、使途不明や他の経費の付け替えなど、今日問題となっている不正や虚偽記載は一切ありません。  このことは国会でも私自身が明確に致しますので、ご心配なさらずに見守っていただくようお願い致します。

 私は、昨年4月と9月の代表選挙で、2007年政治決戦に、これまでの政治生活でつちかった全てを注ぎ込み、政治生命をかけて闘うと、繰り返し宣言致しました。それは私の真情そのものであり、揺るぎない決意であります。  民主党が心を一つにして、全員一丸となり、何としてでも政治決戦に勝利し、「生活維新」を実現することを、国民の皆様にお誓いして、私の挨拶と致します。

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