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幹事長会見記録

岡田克也幹事長/記者会見要旨 
2011年6月2日(木)21時49分〜22時16分 
編集・発行/民主党幹事長室 
 
★会見の模様を以下のURLで配信しています。 
http://asx.pod.tv/dpj/free/2011/20110602okada.asx
http://www.ustream.tv/channel/dpj-channel
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■冒頭発言 
○内閣不信任決議案の否決について菅総理の代議士会での発言について

■質疑
○不信任案への賛成者、欠席者への対応について菅総理と鳩山前総理の「確認事項」について
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■冒頭発言 

○内閣不信任決議案の否決について 
 
【幹事長】今日は長い一日でした。内閣不信任案、野党から提出されたものですが、 
これをしっかりと否決できてよかったと思います。残念ながら、わが党の中で2名の 
方が賛成に回り、15名の方が欠席ということでありました。ただし、15名のうち 
の1名については診断書が提出されておりますので、その点について精査してみたい 
と思います。 
 いずれにしましても、この件につきまして、先ほどから役員会、そして常任幹事会 
で議論いただいたところであります。 
結果を申し上げますと、2名の賛成された方、松木謙公さんと横粂勝仁さんですが、 
このお二人については除籍処分とすることを決定いたしました。常任幹事会の中で 
は、若干名の方から「厳し過ぎる」というご指摘がありましたが、多くの方が「さす 
がに内閣不信任決議案に対して賛成することは除籍に値する」「それなりの覚悟を 
持って臨まれたことであろう」と、こういうことでありました。 
 その他の15名の欠席の方については、様々なご議論がありました。やはり内閣不 
信任決議案であるだけに、執行部をはじめそれぞれの議員が一生懸命に説得を続けた 
こと、そして役員会としても欠席も含めて厳正に対処することをあらかじめ決めてい 
たことなどから「厳しい処分を」という声もありましたが、他方、1回生の先生方も 
かなり含まれており、また個別の事情もそれぞれ違うので、「今日決めずに、もう少 
しよく状況を把握したうえで提案してもらいたい」と、こういうお話がありまして、 
私のほうでそういうふうに今日は引き取らせていただいたということであります。 
 したがって、15名の方については、それぞれ個別に執行部としてヒアリングを 
行って、診断書を出された方もいらっしゃいましたし、どういう状況の中で、棄権・ 
欠席に至ったのかを把握したうえで、再度常任幹事会に提出したいと思っておりま 
す。 
 なお、今回の内閣不信任案提出に際して、いろいろなご意見を党の中でもいただい 
たわけで、執行部としても反省すべきはしっかり反省を行い、今後の党運営、しっか 
りとやっていきたいと思っているところであります。 

○菅総理の代議士会での発言について 
 
【幹事長】菅総理から、代議士会で、ご挨拶がありました。既に皆さんご案内のとお 
りであります。「私として、この大震災に取り組むことに一定のめどがついた段階 
で、私がやるべき一定の役割が果たせた段階で、若い世代の皆さんにいろいろな責任 
を引き継いでいただきたい」、「この大震災、原発事故に対して一定のめどがつくま 
で、ぜひとも私にその責任を果たさせていただきたい」、「民主党が壊れることな 
く、自民党に政権が移ることがない、そうした道筋を歩み、一定のめどがついた段階 
での若い世代への引き継ぎを果たして、次の時代をその中から、ぜひとも民主党が責 
任を持った政党として、国民の皆さんの理解を改めて築き上げていただきたい」と、 
こういうお話がありました。 
 その後、鳩山前総理のご発言がありました。それを受けまして、さらに菅さんが最 
後に「私の出処進退については、私自身の言葉で先ほども述べた。鳩山さんとは直前 
に、わざわざ官邸においでいただき、一つの文章をいただき、それで確認をした。そ 
れを踏まえ、私の言葉で私の今後の行動について皆さんの前で約束をした」と言われ 
ております。このことに尽きるわけでありまして、これ以上でもこれ以下でもないと 
いうことであります。 
 
■質疑 

○不信任案への賛成者、欠席者への対応について 
 
【毎日新聞・野口記者】幹事長が預かった欠席の15名だが、執行部として役員会で 
「こういう方針で臨みたい」という案を示していると思うが、どういった案を示した 
のか。 
 
【幹事長】これは党の中のプロセスの問題ですから、特に申し上げることはありませ 
ん。 
 
【読売新聞・石川記者】既に党員資格停止になっている小沢元代表について、今日欠 
席されたが、どのような処分になるのか。他の欠席した議員と同じ扱いなのか。 
 
【幹事長】先ほど申し上げましたように、15名の方については、今日は決めており 
ませんので、申し上げることは特にありません。 
 
【共同通信・中久木記者】15名についてはヒアリングをした上であらためて常任幹 
事会に提起するということだが、これはいつごろまでに行うのか。 
 
【幹事長】あまり時間をかけるべきではないと思いますが、15名と数も多いわけ 
で、多少の時間はかからざるを得ないと思います。なお、最終的には倫理委員会の意 
見を聞くというプロセスも必要になります。 
 
【NHK・広内記者】そのヒアリングは、幹事長が小沢さんに対しても直接される予 
定か。 
 
【幹事長】具体的なことは、まだ考えておりません。手分けをしてお話をお聞きする 
ことになると思います。ただ、すべての方がヒアリングに応じられるかどうかは、こ 
れからやってみないとわからないということです。 
 
【産経新聞・宮下記者】除籍の決定をされたお二人だが、規定(民主党倫理規則)で 
は倫理委員会の意見を聴取してということになっているが、今日決めたということ 
は、(第6条の)但書のほうを適用して、事後に意見を求めるということか。 
 
【幹事長】そのとおりです。 
 
【テレビ朝日・平元記者】以前16人が会派離脱を表明されたときの措置・処分の際 
には、渡辺浩一郎議員がリーダー格ということで処分が若干重かった。今回の欠席の 
中では、明らかに小沢氏がリーダー格に当たると思うが、16人の前例を踏まえて検 
討されるのか。 
 
【幹事長】いろいろな議論があり得ると思います。ただ、小沢さんは既に裁判の結果 
が決まるまでの間、党員資格停止と、そういう処分を受けている身でありますので、 
そのことも考えなければいけない。「そのことを考える」という意味は、両方の意味 
があるわけですが。別に、だから特に重くするということを私が言っているわけでは 
ありません。 
 
【時事通信・近藤記者】先ほど安住国対委員長がぶら下がりで、小沢さんに関して 
は、引き続き党員資格停止とおっしゃったが、改めて事実関係をお願いしたい。 
 
【幹事長】党員資格停止は、それは他の案件でそうなっておりますので、そこが変わ 
ることはありません。それに付加して何か必要かどうか、あるいは「大は小を兼ね 
る」ということになるのか、その辺について議論は残ると思います。 
 
【テレビ東京・大江アナ】代議士会の最後のほうで、幹事長が、ヤジを浴びながらも 
「欠席や棄権にも厳正な対処をする」とおっしゃっていたが、そこからはちょっと態 
度が変わったのかなと受け止めているが、そこには反省や小沢元代表への配慮などが 
あったのか。 
 
【幹事長】いや、何も変わっておりません。まだ決まっていないというだけで、その 
ときと比べて軽くなったとか重くなったとか、そういうことは全くありません。 
 
【朝日新聞・南記者】15名については、1回生が多いことを今日結論を出さなかっ 
た理由に挙げられているが、小沢さんについては党員資格停止処分を行っているし、 
ベテラン議員であるということで、今回欠席されたこと自体について幹事長はどのよ 
うに受け止めておいでか。 
 
【幹事長】そういうことは、きちんと内容が決まったときに申し上げるべきで、あま 
り幹事長の私が予断を持たせるようなことは言うべきでないと思っています。 
 
【TBS・細谷記者】賛成した方は除籍処分だが、欠席された方も同じ処分になるこ 
とはあり得るか。 
 
【幹事長】それはないと思います。 
 
【読売新聞・石川記者】執行部の中では、小沢さんは既に党員資格停止処分を受けて 
いるうえに、さらに欠席したことで、除籍が妥当と言っている方がいると思うが、幹 
事長はどうお考えか。 
 
【幹事長】それはこれから議論することですが、私はそういう前提には立っておりま 
せん。 
 
【フジテレビ・高田記者】先ほど常任幹事会の中で、「処分が厳しすぎるのではない 
か」という意見が出たということだが、「厳しすぎる」という理由とか、そういった 
意見は出たか。 
 
【幹事長】「処分が厳しすぎる」というのは、15人の話ですか。 
 
【フジテレビ・高田記者】両方で、もしあれば。なぜ「厳しすぎる」のかということ 
で。 
 
【幹事長】いろいろなご意見があったと思いますが、2名については多くの方が、 
「それはやむを得ない」というご意見でした。もちろん強硬に「厳しすぎる」という 
ご意見もありましたが、多くの方からは、これはやむを得ないと。とにかく、野党が 
出した内閣不信任案に賛成することは、やはり公党として看過できないということで 
ありました。 
 15名については、それはこれから議論することですので、今日の議論、途中で申 
し上げないほうがいいと思います。 
 
【日経新聞・恩地記者】小沢さんの処分について、除籍という前提には立っていない 
ということだが、これは総理の意向に沿ったものなのか。それとも総理は、もう少し 
厳しいものを求められたのか。 
 
【幹事長】誰がどういう考え方というのは、申し上げないほうがいいと思うんです 
ね。党として決まったものがその内容であります。 
 
【テレビ東京・大江記者】2名賛成、15名欠席という人数についてはどう受け止め 
ておいでか。 
 
【幹事長】大変残念なことであります。同時に、執行部としても反省しなければなら 
ない点はたくさんあると思っています。本来、野党の出した不信任案に賛成したり、 
欠席することはあってはならないことであります。それが現にあった。それから各紙 
も報じておりますが、前日までは、もっと数が多いかもしれないと。そのこと自身 
は、私は極めて遺憾だと思いますが、しかし、私はじめ執行部側にも反省すべき点は 
多々あると考えております。 
 
【フリーランス・安積記者】賛成の2名、欠席の15名以外の方で、昨晩まで賛成す 
るのではないかという報道があった、そういう方々の不満などが、(不信任案)否決 
ということで解消されたとお考えか。 
 
【幹事長】いろいろなご意見がありました。われわれも、私も含めて、不信任案にぜ 
ひ反対してもらいたいという説得を、直接会ったり電話を通じて行いましたが、その 
過程でいろいろなご意見もいただきました。そういうものを十分踏まえて、これから 
党運営に当たっていきたいと考えております。 
 
【産経新聞・宮下記者】今日の代議士会でも党運営に関していろいろ意見があった。 
「反省すべきは反省して」ということだが、幹事長としては具体的にどこをどうして 
いこうと現段階でお考えか。 
 
【幹事長】幹事長としてこれまでやってまいりまして、かなりのエネルギーを小沢元 
代表の国会への出席とか、あるいは処分ないし措置の問題について費やすことになら 
ざるを得ませんでした。それから、その後3月11日の震災が起きて、その対応に追 
われることになって、統一地方選挙も十分に応援にも行けない状況になりました。し 
たがって、そういう中で党内の目配りといいますか、若い議員が非常に多い党であり 
ますので、もう少し、努力はいたしましたが、コミュニケーションなどについて十分 
でないところもあったと思いますし、それから、これから任期満了まで2年ちょっと 
でありますので、次の選挙で必ず当選してこられるように、様々な指導もしっかりし 
ていかなければいけない、そう思っています。 

○菅総理と鳩山前総理の「確認事項」について 
 
【テレビ東京・阿部記者】この確認事項で、辞任は条件だったのか。また、退陣の時 
期についてはどんなことだったのか。 
 
【幹事長】1枚紙があることをご承知だと思いますが、あの紙を確認したということ 
です。 
 
【テレビ東京・阿部記者】そこには、辞めるとかは何も書いていない。であれば、辞 
任・退任は確認事項ではないということか。 
 
【幹事長】確認事項というのは、あの紙が「確認事項」と書いてありますから、そう 
いうことだと思います。ただ、総理ご自身は代議士会の中で、ご自身の進退について 
も述べられたわけでありますから、それは総理の言葉としてもちろん非常に重いもの 
であると、そう受け止めております。 
 
【テレビ朝日・平元記者】代議士会で鳩山さんが、2次補正にめどがついた段階での 
退陣で総理と合意した、とおっしゃったが、この考え方は違うということか。 
 
【幹事長】総理ご自身が最後に、その鳩山前総理の発言を受けて、「私の出処進退に 
ついては、私自身の言葉で先ほど述べた。鳩山さんとは、直前にわざわざ官邸におい 
でいただき、一つの文章をいただき、それで確認をした。それを踏まえ、私の言葉で 
私の今後の行動について、皆さんの前で約束をした」、このことに尽きていると思い 
ます。 
 
【産経新聞・宮下記者】そもそもこの「確認事項」の位置づけというか、いきさつ、 
そこがはっきりしない部分がある。幹事長としてはどういう位置づけの、何のための 
確認事項と認識しておいでか。 
 
【幹事長】なかなか難しいところですね。先ほどの役員会でも、「こういう重要な党 
としての確認事項はきちんと党の機関で議論するべきである」というご指摘がありま 
した。ただ、そのときに私が申し上げたのは、これは党としての正式な文章ではない 
と思うと。鳩山前代表と菅総理の間で、政治家としてお互い確認したものと考えるべ 
きで、私も初めてその場で見たものであって、これは党の機関として何か決定したと 
か、そういうものではないと。政治家と政治家との間の約束事と受け取るべきだと思 
います。 
 もちろん「政治家」と言っても、前総理と現総理ですから、しかも鳩山先生は党の 
代表経験者ですから、そういう意味では非常に重いものだと受け止めております。 
 
【中日新聞・関口記者】鳩山さんは本会議後記者団に、「確認事項」の2点につい 
て、復興基本法は来週いっぱいにも上がる、2次補正については6月いっぱいくらい 
までに中身は決まる、それが「めどが立つ」状況だ、と発言されている。これだと今 
月いっぱいで総理が辞任するものだと受け止められるが、事実関係としてこういうこ 
とでよろしいか。 
 
【幹事長】その2つの、時期のめどというのは、それはそれで1つの見方かもしれま 
せんが、それができたら辞めるということは、別にどこにも「確認事項」の中に書い 
ていないわけで、ちょっと私にはよく理解できません。いずれにしても、それは総理 
と鳩山さんの間で確認されたことですので、私があまり解釈を差し挟むべきではない 
と思います。 
 しかし、私が承知している限り、そういった、例えば第2次補正の早期編成のめど 
がつけば辞めるということは、そういう言葉は交わされていなかったと私は記憶して 
おります。 
 
【読売新聞・石川記者】既に輿石さんは会見で「死に体で外交をやっていけるかとい 
う心配もある。辞任を先延ばしすることは許されない」とおっしゃっている。執行部 
の中でも、菅さんが近く辞任されることが前提という認識になっていることについて 
は、どうお考えか。 
 
【幹事長】どういう意味か、ちょっとよくわからないのですが、その「死に体で」と 
いうのは。総理として、もちろん復興まで、しっかりめどをつけると、そこまでやる 
とおっしゃっているわけですから、私は全く「死に体」だとは思っておりません。ど 
ういう意味で言われたのか、よく確認しないとわかりませんので。輿石先生の発言そ 
のものは、私、コメントするつもりはありません。 
 
【テレビ東京・大江アナ】幹事長は菅総理と鳩山さんの話し合いの場に同席して、そ 
の確認をしていくときはどういう雰囲気だったのか。 
 
【幹事長】中身のことをあまり言うべきではないと思いますが、この紙が出てきて、 
これを確認しましょうということだったと記憶しています。 
この話は私に言われるより、総理に、記者会見もありますから、そこで聞いていただ 
かないと。私は当事者ではありませんので。 
 
【フリーランス・安積記者】確認事項の中に「復興のめど」という文言があると思う 
が、「復興のめど」はどういう段階でついたと、幹事長はお考えになるか。 
 
【幹事長】「復興のめど」というのは、「確認事項」に書いてありますか、どこか。 
「確認事項」という紙には、「復興のめど」ということは出てこないと私は承知して 
おりますが。 
 この文章について、総理も今日、記者会見をやられるわけなので、そちらで聞いて 
いただかないと。私自身はその場に立ち会っておりましたが、それ以上のことは 
ちょっと申し上げられませんので。別の問題についてお聞きいただきたいと思いま 
す。 
 
【朝日新聞・南記者】「復興のめど」というのは、総理が代議士会でおっしゃった。 
そこで言う「復興のめど」というのは、幹事長としては具体的にどのようなものを想 
定しておいでか。 
 
【幹事長】それはご発言になった総理にお聞きください。 
 
【フリーランス・渋井記者】この合意文書は党としてどのような性格を持つものか。 
 
【幹事長】先ほどお答えしたと思います。 
 
【TBS・細谷記者】今日の常任幹事会で、除籍する2名については全会一致という 
か、特に異論なく最終的には決まったのか。 
 
【幹事長】いや、反対の声はありました。しかし、多くの方が賛同していただいた 
と。そういう中で議長が取りまとめたということです。 
 
【中日新聞・関口記者】先ほど幹事長自身の、今後も幹事長職を続けていきたいとい 
う趣旨の発言があったが、総理の退陣の時期まで幹事長に留まるというご意向か。 
 
【幹事長】いや、私は別に、幹事長職を続けていきたいと言った記憶はありません。 
 
【時事通信・近藤記者】外交とか、税と社会保障など長期的視点も抱えている中で、 
総理がご自身の辞任を示唆することについて、幹事長はどのように評価されている 
か。 
 
【幹事長】それは総理の決意を語られたものですから、私、それ以上のコメントはあ 
りません。 
 
【テレビ東京・大江アナ】ふだんあまり笑う印象のない岡田幹事長だが、今日は本会 
議場に入られるときなど笑顔が多いなという印象を受けた。否決できそうだという雰 
囲気を感じていらっしゃったのか。 
 
【幹事長】私はいつも笑顔で接しております。(笑)
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