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幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨 
2011年9月12日(月)16時02分〜16時22分 
編集・発行/民主党幹事長室 
 
★会見の模様を以下のURLで配信しています。 
http://asx.pod.tv/dpj/free/2011/20110912koshiishi.asx
http://www.ustream.tv/channel/dpj-channel
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■冒頭発言
○幹事長就任にあたって本日の役員会について臨時国会の開会にあたって

■質疑
○経済産業大臣の交代について郵政改革について与野党協議について国会日程について「政府・民主三役会議」について報道の検証について国会方針について沖縄政策について
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■冒頭発言 

○幹事長就任にあたって 
 
【幹事長】こんにちは。私、輿石東が幹事長を務めさせていただくことになりまし 
た。みなさんのご協力をよろしくお願い申し上げたいと思います。 
 最初に、この幹事長の定例会見は、今まで月曜日の4時という設定だったと思いま 
すが、今後、役員会を5時にセットしましたので、その後ということになりますの 
で、月曜日の6時ということでお願いしてまいりたいと思っています。 
最初に申し上げたいのは、総理自身も東日本大震災と福島原発、そして経済の世界的 
危機、この2つの危機をどう乗り切っていくか。このことを新しい体制の中で国民の 
みなさんにこたえるべく、きちんとやっていかなければと、これを私自身も総理と共 
有しているつもりであります。 
 また、9・11テロからちょうど10年になります。「卑劣なテロは絶対許さな 
い」という世界のみなさんの思いを、1日も早くテロのない社会を実現していかなけ 
ればいけないだろうと思っています。 

○本日の役員会について 
 
【幹事長】今日、第1回の党役員会を開催しました。そのことについて何点かご報告 
を申し上げたいと思います。 
 役員の選任については過日、両院議員総会で「幹事長を中心に、そこに任せる」と 
いうご指示もいただきましたので、明後日14日、両院議員総会を開いて、役員の構 
成メンバーについては公表してまいりたいと思っています。 
 次に、機関会議がわが党はあまりに多過ぎるのではないか、会議で議論をすること 
も大事だけれども、政権与党としてはスピード感を持って結果を出す、そういうこと 
が最大の使命ということから、整理できるものは整理をし、きちっと継続していかな 
ければならないものは継続していくという立場から、今、鋭意その辺を検討していた 
だいております。 
 まず、先ほど申し上げましたように役員会が月曜日の5時。また常任幹事会、党の 
意思決定機関でありますが、これは隔週の火曜日で従前どおり3時。常任幹事会のブ 
ロック幹事の選任は、これも両院議員総会で幹事長一任という決定をいただいており 
ますが、各ブロック幹事は22日までに選出していただいて、次の第1回の常任幹事 
会を27日に開催する予定ですので、そのように図ってまいりたいと思っています。 
 それから特別な機関については、東日本大震災や台風12号の対策本部とか、いく 
つかあろうと思いますけれども、陳情の対応本部、そして政治改革推進本部等も継続 
して、大事な問題ですから、やっていくということも今日の役員会で確認されていま 
す。 
 先ほど申しましたように、両院議員総会ではそういうことも含めて、機関会議や党 
の役員の報告という形を、14日の10時、どう見てもそこしかないということで、 
(衆議院)講堂で開催することにいたしました。 

○臨時国会の開会にあたって 
 
【幹事長】いよいよ明日から臨時国会が開会され、野田総理が国民に向けて、新政権 
でどういう覚悟、方針でやっていくかという所信(表明演説)から始まると思いま 
す。 
 それを受けて15日には私自身、今度は参議院会長という立場で代表質問に立たせ 
ていただくことにして、私の立場からも、総理自身の基本方針や覚悟を国民のみなさ 
んにわかりやすく語っていただくために、そういう目的で質問をしてまいりたいと 
思っています。 
 大体、私から申し上げることは以上であります。 
 
■質疑 

○経済産業大臣の交代について 
 
【NHK・長谷川記者】鉢呂経産大臣が辞任されて、その後任として枝野幸男さんが 
選任されたが、政府・与党を立て直すうえでどうすべきか、この人事にはどのような 
ねらいがあるのか。 
 
【幹事長】鉢呂前大臣の辞任は、辞任に至った経過も含めて大変残念で、ある面では 
スタートにあたって、国民のみなさんの期待が「スタートからこれは何だ」とお考え 
のみなさんもおいでになる。そういう面では、おわびを申し上げなければならない点 
があるかもしれません。 
 同時に、報道のあり方について、みなさん自身ももう一度考えていただきたい。 
 それから後半のご質問は、枝野新大臣、これは総理の専権事項ですから、総理自身 
が適任という形で選任していただけたと思いますし、私もいい人選だったと思いま 
す。 
 
【時事通信・市川記者】枝野大臣を任命するにあたって、事前に総理から幹事長にお 
話があったかと思うが、具体的にどういう話があって、幹事長はどうお答えになった 
か。また、枝野さんは、与党内から反発が起こって退陣した前政権の中枢にあった。 
登用するにあたってそのことは考慮されたか。 
 
【幹事長】市川さんのせっかくのご質問ですが、先ほど申し上げましたとおり、総理 
の専権事項の範囲であります。ご相談は受けました。私と総理は、認識は一致しまし 
たので。それ以外のことを申し上げる立場にはないと思っています。 

○郵政改革について 
 
【通信文化新報・園田記者】郵政改革についての考えと、郵政株式を売却して復興財 
源に充てるという話があるが、今どこまで進められているか。 
 
【幹事長】郵政改革については、国民新党さんと連立を組ませていただいており、過 
去にも両党首で約束し合った問題ですから、必ず成立するように努力するのが野田政 
権の責任だと思っています。 
 それから、郵政株を売って復興財源に回したらどうだというお話ですが、これはい 
ろいろ凍結法案も中身としてありますし、いつ、いくらで売れるという確証もありま 
せん。だから復興財源としての積算をどういう形でするかというのも、これは1つの 
提案として受け止めますけれども、したがって、これからの3党の協議や、野党のみ 
なさんも入ってもらっての協議、その材料になるかもしれません。 
 
【通信文化新報・園田記者】郵政改革法案の修正協議の場でも何か話し合うというこ 
とはあるのか。 
 
【幹事長】それは、これからやっていくことでしょうから。 

○与野党協議について 
 
【読売新聞・小坂記者】昨日、幹事長はNHKのテレビ討論で、民主・自民・公明以 
外の全野党に与野党協議を呼びかけたが、その狙いと、野田総理が提案した民主・自 
民・公明の3党の実務者協議との関係性も含めて、具体的にどういったことをイメー 
ジしているのかご説明をお願いしたい。 
 
【幹事長】自民党や公明党のみなさんとの3党合意は、岡田前幹事長のもとで復興基 
本法の方針、これは、財源は復興債で賄う、そういう確認もされています。それを今 
度新政権になり、私、幹事長も交代したので、きっちりそこのところの確認をもう一 
度やり、その積み上げからいろいろな相談をしてまいりたい。これが1つです。 
 それから全野党に呼びかけた理由は、当然、この国難とも言われる大震災の復興、 
世界的な経済・金融危機、これを乗り切るのには全野党の知恵を出していただいて、 
すべての国会議員でこの日本の国難を救っていく。そのことが国民のみなさんにこた 
えることだ、そういう二段構えでやっていきたいということであります。 
 
【読売新聞・小坂記者】3党の実務者協議が、全野党を含めた与野党協議の前提にな 
るという考え方でよろしいでしょうか。 
 
【幹事長】いや、前提になるとかならないとかいう問題ではなくて、3党合意は既に 
継続してやってきたと。ここをきちっと再確認し、そういう必要があるでしょう。そ 
の他の野党のみなさんにも入っていただいての与野党協議というのはこれからですか 
ら。そういう2つのものを同時にやるわけにはいかないでしょう。したがって、3党 
合意のほうが先に来るのは当然だと思います。 
 
【フリーランス・宮崎記者】初めての参議院からの与党幹事長で、参議院自民党につ 
いてよくご存じだと思う。参議院自民党のことを民主党幹事長のほうが詳しいとなる 
と、石原自民党幹事長はやりづらい面もあるのではないかと思うが、現状をどうお考 
えか。そして石原幹事長・井上幹事長との心合わせをどのようにやっていくかご説明 
願いたい。 
 
【幹事長】自民党のみなさんの衆参の関係を私がとやかくコメントするのは大変失礼 
に当たると思いますから、そこはコメントのしようがないと思っています。 
 衆参ともに、自民党のみなさんには1つの結論を得ていただいて、私どももきちっ 
と党としての意見をまとめ、そしてやっていけばいいのではないかと思っています。 

○国会日程について 
 
【日経新聞・中野記者】昨日、幹事長はテレビで「衆参2日ずつの予算委員会の開催 
を約束したい」とおっしゃったが、具体的にいつごろを念頭に置かれているか。ま 
た、次の国会についても「できるだけ早く」とおっしゃったが、そのスケジュールは 
どういうイメージを持っておいでか。 
 
【幹事長】この2つについては国対委員長にお任せして、国対委員長間で進行させて 
もらえればいいだろうと思っています。 

○「政府・民主三役会議」について 
 
【朝日新聞・二階堂記者】今日、「政府・民主三役会議」が行われたが、今後、この 
三役会議は党内でどのような位置づけになるのか。政調ないし役員会との関係をお聞 
きしたい。 
 
【幹事長】大事なポイントを質問してくれたと思います。これまで鳩山・菅・野田政 
権というふうに私どもはつないできました。政府・与党一元化という理念は変わって 
いないと思います。 
 よく自民党の政策決定と比較されて、総務会というのがあって、その了承を得ない 
と1つの政策にならないという自民党のみなさんのルールもあるでしょう。私どもは 
政府・与党まさに一元化、一体的に、「政府がどう」「党がどう」という発想ではな 
くて、そういう意味で政府・与党がまさに一元化できるメリット、デメリット、両方 
を合わせた形ということで、今度の三役会議という位置づけになっております。 

○報道の検証について 
 
【ニコニコ動画・七尾記者】鉢呂さんのオフレコの非公式の発言が報道されたことを 
受け、官房長官が「幹事長のほうで少し動くかもしれない」と発言された。先ほど幹 
事長は、「もう一度報道のあり方を考えていただきたい」と発言されたが、今後党と 
して具体的に事実関係を検証される、あるいは申し入れ等を行う考えはあるか。 
 
【幹事長】いや、そこまでいろいろ……、これは事実関係をきちっとたださないと、 
そういう話にはならないでしょう。 
 「幹事長が動くだろう」という官房長官のお話もありましたけれど、動かせていた 
だきました。 

○国会方針について 
 
【NHK・長谷川記者】国会方針、閉会中に2日ずつというのは、先ほどの役員会で 
も確認されたのか。 
 
【幹事長】きちっと確認し、明後日14日にも議員総会ですべての民主党の議員に徹 
底してまいりたいと思っています。 

○沖縄政策について 
 
【琉球新報・仲井間記者】岡田幹事長時代につくられた沖縄協議会を今後どのように 
扱うのか。これまで同様、幹事長が座長を務めるのか。また、党がまとめた沖縄振興 
に関する提言は、そのまま継承する形になるのか。 
 
【幹事長】先ほど、いろいろな機関会議を整理して、と申し上げました。沖縄協議会 
はもちろん継続してまいりますし、きちっと位置づけております。2日ほど前に沖縄 
の知事さんにも私自身がお会いをして、いろいろな要請を受けました。そのことをき 
ちっと受け止めて、沖縄のみなさんの負担や不安解消をどうできるか、真剣に考えて 
まいりたいと思っています。
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