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幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨 
2011年9月26日(月)18時03分〜18時30分 
編集・発行/民主党幹事長室 
 
★会見の模様を以下のURLで配信しています。 
http://asx.pod.tv/dpj/free/2011/20110926koshiishi.asx
http://www.ustream.tv/channel/dpj-channel
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■冒頭発言
○役員会報告:特別機関の設置、日中交流協議機構、全国幹事長会議・選挙責任者会
議の開催について

■質疑
○小沢元代表の元秘書に対する東京地裁判決について郵政株の売却案について幹事長室体制について本日の衆議院予算委員会について日中交流協議機構について第3次補正予算について拉致問題対策本部について国会日程について
 
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■冒頭発言 

○役員会報告1:特別機関の設置について 
 
【幹事長】まず、私から役員会の報告を申し上げたいと思います。 
 1つは、特別機関の設置。いくつかありますが、まずご案内のように相次いで台風 
災害等もありましたので、「豪雨災害等対策本部」を立ち上げたこと。それから「沖 
縄協議会」、「拉致問題対策本部」、この3つを今日の役員会で設置することにいた 
しました。 
 東日本大震災にかかわる対策本部、あるいは政治改革推進本部や陳情要請対応本部 
は、既に両院議員総会で確認され承認されており、構成について確認したところであ 
ります。6つの特別機関について役員会で確認されました。 

○役員会報告2:日中交流協議機構について 
 
【幹事長】もう1つは、来年、日中国交正常化40周年という年にもあたりますの 
で、中断していた「日中交流協議機構」を再始動させようと。年内にも中国を訪問し 
たいと。このことは先日、中国大使や中国共産党の代表団からも強い要請がありまし 
たので、そのことも含めて今日の役員会で確認しました。 

○役員会報告3:全国幹事長・選挙責任者会議について 
 
【幹事長】新しい体制になりましたので、全国幹事長・選挙責任者会議を10月15 
日の土曜日、午後1時から開催することとなりました。 
 以上が私のほうの報告事項になります。 
 
■質疑 

○小沢元代表の元秘書に対する東京地裁判決について 
 
【NHK・長谷川記者】今日、小沢元代表の元秘書3人について有罪判決が出され 
た。裁判官は石川議員らが建設会社から裏金を受け取っていたことを認め、さらに小 
沢氏の事務所と企業との長年の癒着が発覚しないようにウソの記載をした、と厳しく 
指摘しているが、この判決についてどのように考えるか。また、こうした政治資金を 
めぐる問題について、あらためて党として再発防止策に取り組むお考えはあるか。 
 
【幹事長】今日の3人の元秘書に対する司法の1つの判断、それはやはり厳粛に受け 
止める必要があるでしょう。それ以上でもそれ以下でもない。今、長谷川さんから中 
身についても触れておられましたが、私のほうでは判決文の中身もまだ精査していな 
い。理解していないところでコメントすることは大変失礼にもあたるし、そういうも 
のでもないだろうと思っています。 
 それから政治資金規正法にかかわる再発防止について、党として何らかの考えがあ 
るかということですが、これは政治改革推進本部等、そういう場所できちっと今まで 
もやってきましたし、これからもきちんと対応してまいりたい。 
 
【読売新聞・小坂記者】政治資金規正法について、昨年公明党が、秘書が起こした違 
反事件に対して政治家の監督責任の罰則強化をする改正案を出している。岡田前幹事 
長はその改正案に対して前向きに検討するという立場だったが、輿石幹事長のお考え 
があれば伺いたい。 
 
【幹事長】それは公明党という公党の提案ですから、それを受けて各党で協議してい 
けばいいし、それを前の幹事長が尊重する、それは当然だろうし、私もその意見は何 
ら変わっておりません。 
 
【読売新聞・小坂記者】具体的にその議論を開始するスケジュール感はあるか。 
 
【幹事長】それはまだ正式なテーブルに上がってきていませんので。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】小沢さん、鳩山さんの他、前原さん、菅さんは外国人献金 
と、歴代の民主党代表に「政治とカネ」をめぐる問題が出ている。幹事長は、このよ 
うな状況に対してどのような認識をしているか。また「政治とカネ」について、党と 
して抜本的な対策を講じるお考えはあるか。 
 
【幹事長】読売新聞に答えたとおりであります。 
 
【時事通信・市川記者】自民党の石原幹事長が、石川議員の辞職勧告決議案の提出に 
言及しているが、これに対して党としてどう対応されるか。また、小沢元代表につい 
ても議員辞職や証人喚問を求める声があるが、これについてどのようにお考えになる 
か。 
 
【幹事長】いずれも党としては考えていません。 
 
【毎日新聞・横田記者】幹事長はかねてから小沢元代表の処分については必要ないと 
主張してこられたが、元秘書の有罪判決が出た現時点でもその考えに変わりはない 
か。また、今回の判決が、党内での「処分見直し」に及ぼす影響があるか。 
 
【幹事長】私の考えは変わりません。それから今日の判決が党内に影響があるかどう 
か、それはわかりません。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】今日の有罪判決を受けて、小沢元代表の政治的・道義的責 
任について、どのようにお考えか。 
 
【幹事長】個人的には「処分の必要はありません」と言ってきましたから、私個人で 
は別に考えておりません。 

○郵政株の売却案について 
 
【通信文化新報・園田記者】郵政株の売却を税外収入の検討項目の1つに盛り込んだ 
という話があるようだが、それに対する見解と、今後与野党でどのように調整を図る 
か、ネックになっている難しい部分はどのようなことか。 
 
【幹事長】国民のみなさんに負担をお願いするときには、行政改革等、他の面でもっ 
とお金が出せないかという行革絡みの問題も当然出てくるでしょう。それと同時に、 
税収外の収入として郵政株の問題も検討しているという中身だと思います。 問題点 
とすれば、いつ、いくらで売れるのか、簡単にわかりやすく言うとそういう問題もあ 
りますので。ここで10兆円とか11兆円という予算を組まなければならないとすれ 
ば、それが本当に積算の基礎になり得るのかどうか。そういう点も、今日この時間帯 
にも(党税制調査会で)議論していただいていると思います。 

○幹事長室体制について 
 
【フリーランス・安積記者】13日に発表された正副幹事長以下の構成で、副幹事長 
職が14名、幹事長補佐が20名となっているが、幹事長としてはそれぞれについて 
どういう役割を課していかれるおつもりか。 
 
【幹事長】幹事長室も20名という数字も出ていますが、総理も「ノーサイド」「全 
員野球」と申し上げているわけで、それを受けての党の方針として、できるだけ多く 
の人にいろいろな経験をしていただきたい、そういうことでお願いしています。政調 
のほうも20人、同じように体制をつくりたいと。 
 
【フリーランス・安積記者】このたび幹事長補佐の20名についても、1名あたり3 
00枚ほどの名刺を党本部から印刷して支給されていると伺った。かなりきめ細かい 
対応で、これまでなかったことだと思うが、支出が伴うようなことをされているとい 
うことは、この人たちにどういう働き、期待をお持ちか。 
 
【幹事長】これまでそういうことはなかったと思うけれども、今回どうして名刺を印 
刷したのか、与えたのかと、そういう意味ですか。 
  
【フリーランス・安積記者】はい。 
 
【幹事長】それは自己負担ということも考えられるでしょうが、名刺は党でもって用 
意して、それなりの仕事をしていただくと。それ以上の深い理由はありません。 

○本日の衆議院予算委員会について 
 
【読売新聞・小坂記者】今日の衆議院予算委員会で、野田政権で初の本格論戦が始 
まった。今日の一連の論戦あるいは閣僚・総理の答弁をごらんになっての感想をお願 
いしたい。 
 
【幹事長】私も午後は忙しくてほとんどテレビを見ていられなかったのですが、午前 
中はちょっと時間があったので、前原政調会長や城島幹事長代理、岡田前幹事長の質 
問を見ていましたが、かなり議論の質も高いし、それから野田政権の「どういう日本 
にしたいんだ」という基本的なやりとりが国民のみなさんに発信できたのではない 
か、理解されたのではないかと思っています。 

○日中交流協議機構について 
 
【毎日新聞・横田記者】現時点で、こちらから行く規模と時期をどのように想定して 
いるか。また、中国側とはどのクラスの要人に会うことで調整されているか。 
 
【幹事長】今日立ち上げたばかりですから、受け入れを中国側でどういうふうにして 
いただけるか、それがわからない面もありますが、なるべく日中交流の効果を上げる 
べく、こちらでもきちんとそれなりの陣容を整えてまいりたいと思っています。 

○第3次補正予算について 
 
【日経新聞・中野記者】昨日の「政府・民主三役会議」でも3次補正の話が出たと思 
うが、前原政調会長は11兆円という規模について「上積みを検討したい」と発言も 
されている。幹事長は3次補正の規模について現時点でどのような考えをお持ちか。 
 
【幹事長】それは党の税調を中心に、藤井会長の下に、税収外収入を多くとれれば、 
それだけ本体である国民の負担も少なくなることになるわけですから、最大限そうい 
う努力ができないのかと、そういう考えで精査をしていますし、そういうものを政府 
側にも、総理にも昨夜も申し上げているところです。 
 
【中日新聞・岩崎記者】本日夕方の税調の総会でも増税反対の声が多く上がっている 
と思うが、取りまとめの見通しとか、幹事長が出ていくような場面はなくて大丈夫 
か、その見通しをお願いしたい。 
 
【幹事長】私が出ていくとか出ていかないとか、何でも出ていけばいいという話では 
ないし、そんなことは毛頭考えてはおりません。必ず結論を出していただける。政権 
与党というのは常々スピード感を持って結論を出す、こういうことに尽きると思いま 
すので、そういう視点でみなさん議論していただいている。結果は必ず出してもらえ 
るだろうと信じています。 

○拉致問題対策本部について 
 
【新潟日報・井川記者】拉致問題対策本部のねらいと、今後具体的にどのように取り 
組んでいくか、お考えがあればお願いします。 
 
【幹事長】1日も早く、拉致被害家族のみなさんは解決を待っているわけですから、 
それに向けて全力投球していく。今日は中井洽予算委員長に対策本部長になってもら 
おうというところまで決めたということですから、これからそのメンバーの構成も進 
んでいくと思います。 

○国会日程について 
 
【朝日新聞・二階堂記者】自民党は党首討論や震災復興特区の集中審議の開催を求め 
て、臨時国会の再延長を求めている。幹事長として今国会をどのように運営していく 
おつもりか。 
 
【幹事長】再延長は考えておりません。再延長しなくても党首討論もできるだろう 
し、そのために復興特区も立ち上げたと。閉会中も十分できる機会があると思いま 
す。
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