輿石東幹事長/記者会見要旨
2011年10月17日(月)16時01分〜16時17分
編集・発行/民主党幹事長室
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
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■冒頭発言
○次期臨時国会について
○全国幹事長・選挙責任者会議を開催
■質疑
○「TPPお化け」発言について
○大阪府知事選・市長選について
○郵政改革法案について
○武器輸出三原則について
○憲法審査会について
○TPPについて
○世論調査の結果について
○党規約の見直しについて
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■冒頭発言
○次期臨時国会について
【幹事長】ご案内のように、今週の木曜日・20日から51日間、12月9日までの
臨時国会を召集させていただきます。第3次補正を一日も早く成立させて、復旧・復
興に全力を尽くしたい、その1点に尽きるだろうと思っています。
○全国幹事長・選挙責任者会議を開催
【幹事長】また土曜日に開催されました全国幹事長・選挙責任者会議でも確認しまし
たように、年内には各ブロックでの会議をし、党本部と県連が意思の疎通を図り、組
織強化を図っていこう、また選挙態勢についてもきちんとやっていこうということで
あります。
■質疑
○「TPPお化け」発言について
【読売新聞・小坂記者】TPPについて実質的な議論が始まっているが、前原政調会
長はTPPに対して慎重な考え方について「TPPお化け」という表現で、実態のな
い不安だという趣旨の発言をされているが、これについて幹事長はどのようにお考え
か。
【幹事長】まあ、不安が「お化け」だという、そういうとらえ方があるのかないの
か。それは別にしても、前原政調会長が言わんとしていることは、日本の農業、これ
で大丈夫なのか。農業政策のみならず医療分野にも波及するという、そういう課題に
対してどう考えているのか、そのことはきちっとやることが前提だと、こういう意味
で、それを何もしないで、TPP、経済連携だけを前に進めていくということではあ
りませんよと、そういう思いがあっての表現だと思っています。だから「危ない、危
ない」「不安だ、不安だ」と言うだけのことでは困ると、そういう意味だったのだろ
うと思います。
○大阪府知事選・市長選について
【朝日新聞・二階堂記者】来月、大阪の府知事選挙・市長選挙があるが、民主党とし
ての対応についてお聞かせください。
【幹事長】これは地方選挙ですから、わけても関係がないとは言えないでしょうが、
大阪府連代表である平野博文国対委員長を中心に府連としてどういう対応をしていく
か、そのことを今真剣に検討してもらっていると思いますので、その推移を見守って
いきたいと思っています。
【朝日新聞・二階堂記者】自民党のほうは丸山参議院議員に出馬を要請するという動
きがあるが、これについて民主党は自民党と連携する考えはあるか。
【幹事長】先ほども申しましたように、大阪という地方選挙ですから、今の問題もか
かわりがないとは言えないが、自民党から丸山さんがきちっと公認で出ますよという
お話もまだ聞いていませんので、議題にはならないと思います。
○郵政改革法案について
【通信文化新報・園田記者】「3次補正の審議前に」という希望も関係者からはある
が、スケジュールとしてどうお考えか。
【幹事長】郵政改革法案については、もう3国会をまたいできたという経過もありま
す。国会日程の問題を今ご指摘いただいたわけですが、ここも国対委員長を中心に、
どこで議論ができるのか。だから3次補正の前とか後ろとか、そういう話ではないと
思います。
この臨時国会では必ずこの問題も成案を得るように、野党の皆さんにもご協力をい
ただく方向で進めたいと思っています。
○武器輸出三原則について
【毎日新聞・高橋記者】三原則について緩和すべきだという声が党内でも上がってい
るようだが、今後どのように党内議論を進めていくおつもりか。輿石幹事長ご自身の
お考えもあわせて聞きたい。
【幹事長】たぶん前原政調会長の発言をめぐってのことだと思いますが、この問題は
やはり政調を中心に、大事な問題ですからきちっとこれから議論していく。ご指摘の
ように緩和すべきだという意見もあるでしょうし、慎重にやるべきだというご意見も
あるでしょう。
最後に私の意見はということは、これはやはりみんなで真剣に考えて結論を出して
いく問題でしょう。私がどちらかという問題ではないと思っています。
○憲法審査会について
【時事通信・市川記者】今日、参議院の議院運営委員会理事会で憲法審査会の委員名
簿を民主党が提出する考えを示した。次期臨時国会で憲法審査会を始動させていくべ
きだとお考えか。
【幹事長】これは野党の皆さんから「もう長い期間このことも考えてきた。名簿を」
と、そういう経過もありますので、今回名簿の提出ということは決めました。いつか
ら具体的に審議するかということはこれからの問題ですから、わが党だけでなくて各
党と協議をしながら、ということになっていくと思います。
【時事通信・市川記者】野党が開会するように求めた場合、民主党としては特に反対
せずに開会するととらえてよろしいか。
【幹事長】そのことは国会運営上の問題もありますし、今、何を優先すべきかという
ことになると思いますので、まず第3次補正を最優先にしていきますから、どこから
ということは現時点では言えないと思います。
○TPPについて
【中日新聞・岩崎記者】スピード感を持って、APECで首相が何らかの話をできる
ようにという方針だと思うが、時期を急ぐあまり党内分裂、という懸念はお持ちか。
幹事長としてどのように対処するか。
【幹事長】この問題は、確かに議論の仕方によっては党を二分するような話にもなり
かねない。しかし、「前に進めるべきだ」「慎重にやるべきだ」と、もしその2つに
あえて分けてみるとしても、両方の皆さん、私を含めて民主党の中はすべて「この問
題は避けて通れない。みんなで真剣に考えよう」と。
経済連携も、先ほど申し上げましたように、日本の農業を中心とする問題点がある
とすれば両立できるように、そういう問題があるからこそ、そういう危機的な状況に
ある日本の農業の再生をどうしていくかということをきちっと考えなければならん。
半世紀にわたって考えてきた課題、これにきちんと答えを出せるように、含めて議論
をする。夜を徹してもやろうということで、今日も4時から、今まさに同じ時間帯で
真剣に議論をしていただいている。
でも、1年も2年もかけてやる話ではないでしょうから、できれば総理が(APE
Cに)行って、何らかの、国を代表して「日本はこう考える」というものを発信して
もらわないと、かえって国際的にも不信を買う。そういう状況の中で、それまでに結
論が出せるように皆で真剣に考えようと。私もそういう方向でお願いしていきたいと
思っています。
○世論調査の結果について
【朝日新聞・二階堂記者】朝日新聞が15、16日に行った世論調査で、野田内閣の
支持率は48%と、発足直後の53%から下がった。幹事長として、その要因は何だ
とお考えか。また復興財源のたばこ増税について、賛成が63%で、反対の29%を
大きく上回ったが、今後の与野党協議への影響はあるとお考えか。
【幹事長】支持率が若干マイナスになったというご指摘、これは厳粛に受け止めて、
きちっとやっていかなければならんでしょう。
それからたばこ税ですね。野党のほうからもたばこ税は除外すべきだというお話が
あることは事実です。私もそのご質問に昨日もお答えをして、もしそういう問題があ
るとすれば、その野党の皆さんの言い分、まだ急ぐべきではないという中身は、たば
こ産業にかかわる人たちの、「生活が第一。」と言う民主党が、そこをきちんと考え
ているのか、葉タバコ農家のことも考えているのか、こういうことでしょうから、そ
ういうこともきちっと受け止めながら、どうするか真剣に考えていくことになろうか
と思います。
なお、せっかく朝日新聞の世論調査をしていただいて、ちょっとマイナス面ばかり
強調していただきましたが、朝日新聞が調べた結果ですから、私がつくった世論調査
ではないのですが、わが党の政党支持率は20%から25%に上がってきた。上がり
下がりもあるでしょうが、これからが民主党・野田政権の真価を示すときだ、「さ
あ、これからだ」、心していきたいと思っています。
○党規約の見直しについて
【朝日新聞・二階堂記者】先週の常任幹事会で、規約や代表任期を検討する委員会が
できた。代表任期についてこれまで党内で2つの案があったと思うが、幹事長として
どちらがふさわしいとお考えか。
【幹事長】これから審議をしようというのに、「幹事長はどう考えるか」という質問
がよく飛び出すが、「私が幹事長をやっているがゆえに、私はこう思う」なんていう
ことはあまり言うべきものではないと思っています。そうでないと、本当に中立・公
正な議論が行えないのではないかと思いますので、コメントは避けたいと思います。