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幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨 
2011年10月31日(月)18時03分〜18時20分 
編集・発行/民主党幹事長室 (※発言項目ごとに編集しました。) 
 
★会見の模様を以下のURLで配信しています。 
http://asx.pod.tv/dpj/free/2011/20111031koshiishi.asx
http://www.ustream.tv/channel/dpj-channel
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■質疑
○TPPについて外国人献金問題について大阪府知事選挙について
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【幹事長】私のほうから申し上げることは、今日はありません。ご質問でもあれば、 
受けてお答えしましょう。 
 
■質疑 

○TPPについて 
 
【NHK・長谷川記者】これから党のPTで議論が意見集約に向けて佳境に入るが、 
いろいろな意見があってなかなか難しいという指摘もある。例えば党として、あるい 
は幹事長室でこの議論を後押ししたりサポートしたりするお考えはおありか 
 
【幹事長】幹事長室で何をどうサポートするのかという、その意味合いがわからない 
けれども、特別に考えていません。今みんなで真剣に議論していただいているので、 
その結果を待ちたいと思っています。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】仙谷政調会長代行が、先日の長野県での(グループの)研修 
会で、「党内合意を形成させないように動くことはまずい」などと、TPP慎重派を 
念頭に発言されて、山田・前農水大臣が仙谷さんの辞任を求めて抗議した。幹事長と 
して、辞任をする必要があるとお考えか。また党内のこうした動きについてお考えを 
伺いたい。 
 
【幹事長】時々、国会議員の個人的な見解なり発言を部分的にとらえて、「これは責 
任があるか、ないか」とか、「こういうことが起きたが、幹事長はどう思うか」と。 
 今の問題は、きちっと事実関係を聞いていませんが、あなたが言うとおりであれ 
ば、「山田さんが」という話がありましたよね。山田さんというのは、山田前農水大 
臣のことだと思うけれど、今度、私が直接ご本人に聞いてみますよ、はい。 
 
【フリーランス・横田記者】TPPの交渉参加後に離脱可能だという記事が東京新聞 
に出ていて、京都議定書も署名後に(米国は)批准を拒否したということだが、野田総 
理は、交渉参加後に離脱が可能だというお考えか、そうじゃないのか。総理の考え 
が、離脱可能なのか、可能でないとして交渉に臨むのか、今はあいまいな状態なの 
か、どちらなのか。あいまいであれば、これだけ大変な問題で、途中で抜けられるか 
どうかが議論の帰趨に関係すると思う。はっきりさせるべきだ。あいまいであれば、 
次回の会見までに総理に聞いていただきたい。 
 
【幹事長】今のご質問は、総理が「離脱は可能だ」と、どこかで言われたということ 
ですか。 
 
【フリーランス・横田記者】いや、総理の認識をお伺いしたい。幹事長が、参加の意 
向を受けとめられてTPPのことで発言されているので、野田総理とお会いになった 
ときに、参加の意向というのは……。 
 
【幹事長】私が総理とTPPで話はしていません。今、する必要はないと思います。 
 
【フリーランス・横田記者】今後もする……。 
 
【幹事長】いやいや、意見交換をしなければならないような場面が来ればするけれど 
も、今は必要ないと思っています。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】民主党内で反対派なり慎重派の方の中には「離党も辞さな 
い」という声があるが、こうした事態についてどのようにお考えか。 
 
【幹事長】そういうことにならないように努力します。 
 
【フリーランス・横田記者】「離党しないように努力する」とは、具体的にどういう 
ことをなさるのか。このまま強行したら離党するという議員に対して、どういう具体 
な説得・議論をなさるのか。 
 
【幹事長】まだ私のところへ、そういう方は来ておりませんし、私が直接お聞きした 
段階でもないので、どう対応するかということも考えていません。だから、「そうい 
う事態にならないようにしていかなければならない」と先ほど申し上げた。 
 
【産経新聞・坂本記者】先ほど山田前農水大臣と仙谷さんの間の件で、「本人と会っ 
て」というお話でしたが、これは山田前農水大臣とお会いするというお考えか。 
 
【幹事長】さっきの話の経過からいえば、そうでしょう。その人がそう言っていると 
いうのだから、じゃあ、その方とも会って話す必要があれば話す、という意味です。 
 
【テレビ朝日・澤井記者】総理がAPECに出発するまでの間に、党内の方向性を決 
めようという中で、山田前農水大臣は、国会でも話すべきだということで、自民党・ 
公明党の慎重派も含めた議員集会を今週中にも開きたいという考えをお持ちのようだ 
が、それに対して党内をまとめる幹事長としてはどうお考えか。 
 
【幹事長】そういう具体的なお話になれば、その時点で話し合う必要が出てくれば、 
話をします。 
 
【時事通信・市川記者】山田さんが自民党や公明党と連携して動こうとしていること 
については、幹事長はあまり好ましくない動きと見ていらっしゃるか。 
 
【幹事長】好ましいとか好ましくないというレベルじゃなくて、山田さんは農水大臣 
までやった方ですから、それだけこの問題について心配をされていることでしょう。 
そういうもろもろのことがあれば、私も会ってお話をする時期かなと思えば、そうい 
うことは考えるということです。 
 
【フリーランス・横田記者】前回の会見で輿石幹事長は、半世紀もうまくいかなった 
農業の再生を、TPPに参加すると、とたんに打ち出の小づちのように、うまくいく 
かのような発言をなさったが、そんな話が現実的にあり得るのか、本当にそうお考え 
になっているかどうか。具体的な農政のプランを聞かせてほしい。 
 
【幹事長】他の皆さんもお聞きだったからおわかりと思いますが、私が「半世紀もう 
まくいかなかった農政が、TPPで打ち出の小づちのようにうまくいきますよ」なん 
ていうニュアンスでお話ししたつもりは毛頭ありません。 
 
【フリーランス・横田記者】あらためて、TPPに参加して農業が壊滅的な打撃を受 
けない理由をお聞きしたい。 
 
【幹事長】それは今、盛んに議論をしていただいているじゃないですか。私の考えを 
ここでご披露する必要はないと思っています。 
 
【テレビ東京・宇井記者】TPPをめぐって「離党も辞さない」と言った議員もいる 
ことについて、仮に交渉が始まってからも、かなり党内でも議論する時間があるわけ 
で、交渉参加を決める前段階からこうやって離党をちらつかせるという議員の態度に 
ついては、どのようにお考えになるか。 
 
【幹事長】それは報道とか、私も人から伝え聞いたという範囲ですから、そういうレ 
ベルで、そういう人に対してどう思うかというのに答えることのほうが危険じゃない 
ですか。 
 
【フリーランス・横田記者】米倉経団連会長は住友化学会長でもある。その住友化学 
は遺伝子組み換え作物について穀物メジャーのモンサント社とビジネスパートナー関 
係にある。TPP推進で遺伝子組み換え商品の表示が撤廃されて利益を受けるであろ 
う住友化学の会長が、経団連会長の立場で政治力を利用してTPPを推進している。 
これは自民党的利権政治の復活のような気がする。モンサント社と住友化学の遺伝子 
組み換えに関する表示問題とTPPの関連性についてご見解を伺いたい。 
 
【幹事長】「食の安全」ということで、遺伝子組み換え食品は相当考えていかなけれ 
ばならないことは、真剣に受け止める。けれども、住友化学の会長がなんで経団連の 
会長になるのかと。これは私が任命したのでも何でもありません。経団連の中でのそ 
ういうお立場ということですから、それに軽々にコメントすることは適切でないと 
思っています。 

○外国人献金問題について 
 
【毎日新聞・高橋記者】本日の代表質問で野田総理が、外国籍を持つ方からの献金に 
ついてご説明をされた。その受け止めについて伺いたい。 
 
【幹事長】私もその部分は見ていたので、きちっと記憶しています。総理も、前にき 
ちっと調べて何らかの形でご報告しますと。それを谷垣自民党総裁の質問という形で 
受けて答えられた。よかったのではないかなと思っています。 
 
【産経新聞・坂本記者】今回の国会の説明で国民への説明責任は十分果たしたとお考 
えか。 
 
【幹事長】はい、私は果たせたと思います。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】政治資金規正法で禁止されているが、今後、外国人献金を 
しないようにという意味で、例えば罰則強化など法改正が必要だと幹事長はお考え 
か。 
 
【幹事長】総理のきょうの谷垣総裁の質問に答えたそれだけの関係で、法改正が必要 
か必要でないのかと、このやりとりの中でという判断であれば、「そのレベルでは必 
要ない」と答えざるを得ないと思います。 
 そうではなくて、こういう問題が次から次によく出てくる場合に、どうすればこう 
いう問題が出ないで済むのかというのを考えていく必要はあるだろうと。政治資金の 
透明化という面で、現状の規正法で本当にいいのかどうかということは検討に値する 
と。そういうのは議論の俎上にのせて議論していってもらってもいいのではないかと 
いう意味は、ずっと申し上げてきています。 

○大阪府知事選挙について 
 
【朝日新聞・二階堂記者】昨日、民主党大阪府連のパーティーで幹事長は「党本部で 
精いっぱい協力する」というようなあいさつをされた。党本部として、具体的にどの 
ような支援をお考えになっているのか。 
 
【幹事長】今日は役員会があって、大阪府連の代表でもある平野国対委員長と、今後 
どうしようかという話はしていますので、昨日パーティーで、正式にそういう話に 
なったということですから、それを受けて党としてできること、また党がやってほし 
いという府連や支持者の要望もあるでしょう、それに精いっぱいこたえていくと。
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