トップ > 幹事長会見記録 > 輿石東幹事長/記者会見要旨 2011年11月28日

幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨 
2011年11月28日(月)15時30分〜15時50分 
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました) 
 
★会見の模様を以下のURLで配信しています。 
http://asx.pod.tv/dpj/free/2011/20111281koshiishi.asx
http://www.ustream.tv/channel/dpj-channel
*********************************************************** 
■冒頭発言
○大阪府知事選・市長選について

■質疑
○大阪府知事選・市長選について社会保障と税の一体改革について郵政改革法案について選挙制度改革について訪米団について
*********************************************************** 
 
■冒頭発言 

○大阪府知事選・市長選について 
 
【幹事長】質問も出るかと思いますが、大阪のダブル選挙の結果が出ました。 
 地方の選挙、大阪府という、そういう面はあろうと思いますが、「大阪維新の会」 
の皆さんに、大阪府民の皆さんが期待をかけたということは、やはり今の私たち既成 
政党に対する閉塞感というか、日本の状況、世界的にも今、不況ですから、そういう 
閉塞感を何とかしてくれないかという気持ちのあらわれなのかなと。こういうこと 
は、きちっと私たちも受け止めて、国民の皆さんの期待にこたえられる政治をさらに 
きちっとしていかなければいけない、そういうことを思っています。 
 
■質疑 

○大阪府知事選・市長選について 
 
【朝日新聞・二階堂記者】(市長に)当選した橋下さんは「大阪都」構想実現に向け 
て既成政党の協力を得たい考えを昨日発言されたが、その中でも年末を1つの区切り 
にしている。橋下さんのほうから都構想の実現に向けて話し合いたいということが 
あった場合には、民主党として対応されるのか。 
 
【幹事長】それはまだ、橋下さんのほうから正式にそういうご要請も受けていないレ 
ベルでいろいろ申し上げるのも危険かと思いますけれども、そういう要請があった時 
点で、党としてどうするか検討していけばいいと思っています。 
 
【時事通信・市川記者】政府・与党で年末に向けて消費税をまとめる方向だと思う 
が、今回の選挙結果がどう影響すると見ていらっしゃるか。 
 
【幹事長】今回の大阪のダブル選挙が、社会保障と税の一体改革の推進に何か影響が 
あるのかないのかということですね。 
 このダブル選挙はそれがテーマでやったとも思えない。ただ増税というのはいかが 
なものかというテーマはあったかもしれませんが。それが、本当に影響があったのか 
ないのかは、分析してみなければわからないと思っています。 
 
【毎日新聞・高橋記者】大阪都構想に対する大阪府民・市民の判断が一定程度あらわ 
れたと思うが、選挙結果を受けて、民主党として大阪都構想の法整備等について進め 
ていく考えがあるかどうか伺いたい。 
 
【幹事長】この大阪都構想を実現するには、昨晩から各テレビ局も盛んに放送してい 
る3つのハードルがあると。最終的には法整備が必要でしょう。地方自治法を改正し 
なければならんという宿命を持っていますから。それはそういう方向になったとき 
に、党としてどうするかということになるでしょう。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】地域主権の視点から見ると、民主党も大阪都構想も二重行 
政の解消では同じ方向だと思うが、基礎自治体を主眼に置いている民主党と、広域自 
治体になるという都構想は相いれないと思うが、民主党としてこの大阪都構想につい 
てあらためてどういうスタンスで臨むのか、お聞かせください。 
 
【幹事長】どういうスタンスで臨むのかも、私たち自身も、橋下さんの掲げる都構想 
というものがどういうものかを正しく知って、そのうえでどうするかという判断をし 
ていかなければならないと思っています。 
 
【読売新聞・小坂記者】今回の大阪ダブル選挙を受けて、都市部での票の動き方を含 
めて選挙戦術に関して、どういったところの見直しが必要だとお考えか。 
 
【幹事長】今回の選挙だけをとって、選挙戦術が生まれてくるというものでもないで 
しょう。私たちはやはり、政権交代の原点に立ち返って、きちっと政権交代してよ 
かった、そう思っていただける、その原点に立ち返って、気を引き締めてもう1回や 
り直していくこと以外ないと思っています。 
 
【産経新聞・坂本記者】2009年のインデックス(「民主党政策INDEX」)には基 
礎自治体をメインにやっていきたいと明記されている。今後、橋下新市長のほうから 
大阪都構想の提案があったときは、政調などで党内の議論を踏んで、その意見を政府 
に上げるという段取りが想定されるのか。 
 
【幹事長】先ほどから再三、「大阪都構想というものをどうしていくか」と。そうい 
う要請を受けたり、そういう事態になれば、私どもは橋下さんとも協議をしていくで 
しょうし、そういうことにならなければ協議の必要もないでしょう。 
ただ、あなたの言う基礎自治体というとらえ方は、若干この大阪都構想とは違うと 
思っています。 
 
【NHK・岡崎記者】今回のダブル選挙が今後の国政に与える影響、とりわけ大阪と 
か近畿圏に与える影響についてどのようにお考えになっているか。 
 
【幹事長】この選挙が国政に与える影響ということですか。それは大阪府民の1つの 
意思のあらわれということですから、私どもこれはきちっと厳粛に受け止めて、どう 
いうところに現政権の問題があるのか、今の政治にどういう不安や問題点を国民の皆 
さんが持っておられるのか、こういうことをきちんと受け止めていかなければいけな 
いと思っています。だから、直接的にこれが即、国政にそのまま何らかの形ですぐに 
影響してくるとも思えません。 
 
【フリーランス・安積記者】先ほど幹事長は「既成政党に対する閉塞感」とおっ 
しゃったが、高木選対委員長は「今回の選挙は、政党が前面に出て戦ったものではな 
い」とおっしゃっていた。あえて前面に立たなかったわけではなくて、これは「立て 
なかった」と解してよろしいか。 
 
【幹事長】前面に立てなかったのではないかというご質問ですが、それはいろいろな 
見方があるでしょう。立てなかったというよりも、私どもはやはり府連を中心に、地 
方自治体の選挙はやはりそこの地域の事情もありますし、そこを最重点に置いていま 
すから、今回は推薦とか支持とかは政党(本部)への要請はしませんという形で来ま 
したので、そういう意味で高木選対委員長も「前面に出たわけではない」という言い 
方をされたと思います。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】橋下さんは、大阪都構想の実現に向けて既成政党と話がう 
まくいかない場合は衆議院選挙の準備に入るという趣旨の発言もされているが、「大 
阪維新の会」の国政進出への動きについて、幹事長の考えをお聞かせください。 
 
【幹事長】国政を目指すというご意思は、それはそれでいいじゃないですか。それに 
対して私の立場、というより民主党として、いろいろなことを言うこと自体がおかし 
いのだろうと思っています。 

○社会保障と税の一体改革について 
 
【毎日新聞・高橋記者】年内に政府・与党での推進本部を立ち上げて論議をまとめる 
という一部報道があるが、年内に消費税論議をまとめるという方向でよろしいか。 
 
【幹事長】1つの目的を持って議論を始めるのには、できるだけ早く結論を得ること 
も大事な要素ですし、しかしもう一方では、きちっと議論をして大多数の民主党の、 
というか私たちが合意と納得ができることも大事な側面ですから、両方勘案してやっ 
ていくことになろうかと思います。 
 
【読売新聞・小坂記者】幹事長は「党内で広く合意と納得ができる結論を」とおっ 
しゃったが、党内の納得や合意が得られなければ、消費税の上げ幅や時期を明記しな 
いまとめ方もあり得るとお考えか。 
 
【幹事長】今皆さんのお話のように、これから推進本部をつくって、きちっと党内議 
論を始めようという、まだ始まりもしないのに、率をどうするとか幅をどうすると 
か、それができなかったらごまかしてあやふやにするのかという意味に小坂君の質問 
は受け取れるが、そんなこと、最初からあやふやにしようなんていう気持ちはさらさ 
らありません。 

○郵政改革法案について 
 
【通信文化新報・園田記者】25日に3党で再度成立に向けて合意されたということ 
だが、自民党はまだ相当厳しいようだ。成立への見通しについて再度伺いたい。 
 
【幹事長】成立への見通しは、私どもこの国会でどうしても野党の協力をいただいて 
成立をさせたいという、その方針や考え方は全然変わっていない。あとは、野党の皆 
さんにどう協力していただけるかということにかかっていると思います。 
 
【日経新聞・黒沼記者】先日の両院議員懇談会でも総理・幹事長は、今国会成立に向 
けた並み並みならぬ強い決意を語られていたが、例えば野党のことを考えないで、与 
党だけで強行に採決して是が非でもやっていく考えはお持ちか。 
 
【幹事長】民主党だけで法案は成立しないでしょう、衆議院は通っても参議院は。だ 
から野党のご協力をいただきたいということで今一生懸命やっているわけで。法案が 
通らないのをわかっていて強行しても、結果は同じじゃないですか。そういうことは 
極力避けていきたいと思っています。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】国民新党の亀井代表が新党構想を掲げているようだが、こ 
の動きについてどう見ていらっしゃるか。郵政改革法案を成立しようとしている中 
で、連立のパートナーがこうした動きをしていることについて、どのようにお考え 
か。 
 
【幹事長】今、国民新党の亀井代表の名前も出ましたが、国民新党さんも私たちも同 
じ思いで、1日も早くこの法案を成立させたいという強い思いがあることは間違いな 
い。そのことと、新党構想を持っているか持っていないかも定かではありませんが、 
それをくっつけていかがなものかという質問のようだけど、それは別の問題でしょう 
から切り離して考えていきたいと思っています。まだわからないレベルの話は、それ 
以上コメントするのは失礼かと思います。 

○選挙制度改革について 
 
【毎日新聞・高橋記者】今、与野党協議がなかなか進まない中で、前原政調会長は議 
論がまとまらなければ比例定数を80削減することもあり得るという発言をされたよ 
うだ。議論がまとまらなくとも民主党としてそういった方針で強行することがあり得 
るのか。 
 
【幹事長】前原政調会長の言われた意味は、たぶん、これも各党によっていろいろな 
ご意見があるので、1つにまとまっていくのはなかなか難しい問題であることは確か 
だ。そういう場合に、政権与党としての責任で、私たちはマニフェストに、衆議院を 
例にとれば比例80削減しますというのを政権公約として掲げてきた。だから、どう 
にもならない場合は、私どもの案を提出する場合もあると、こういう意味で言われた 
と思っています。 

○訪米団について 
 
【時事通信・市川記者】先の話になるかと思うが、訪米の時期や規模について、ある 
程度固まってきているか。 
 
【幹事長】先ほど樽床幹事長代行から、訪米の報告を受けました。それを受けた段階 
で、まだ規模とかなんとかということまでは、話し合っていません。
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.