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幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨 
2011年12月19日(月)16時00分〜16時22分 
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました) 
 
★会見の模様を以下のURLで配信しています。 
http://asx.pod.tv/dpj/free/2011/20111219koshiishi.asx
http://www.ustream.tv/channel/dpj-channel
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■冒頭発言
○金正日総書記の死去について来年度予算に向けて

■質疑
○金正日総書記の死去について橋下大阪市長との会談について郵政改革法案について日韓首脳会談について社会保障と税の一体改革について八ツ場ダムについて
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■冒頭発言 

○金正日総書記の死去について 
 
【幹事長】皆さんご案内のように、突然ですが北朝鮮の金正日総書記が死去された 
と、そういう情報が入りました。先ほど政府・民主三役会議でも、この問題について 
総理のほうからー今日、総理も予定ですと新橋で初の街頭演説を計画していました 
が、そこに向かう途中に連絡が入って引き返し、13時には防衛省など関係閣僚の会 
議(安全保障会議)もやって、この問題に対する対応を3点にわたって指示したと。 
 3点というのは、簡単に言うと、情報収集をきちんとやろう。それからアメリカと 
か韓国、中国はじめ関係国との連携を密にする。万が一という不測の事態にも備えて 
いく。この3点について指示をし、そのことを我々党としても確認をしてきていると 
ころであります。今のところ、それ以上でもそれ以下でもないということだろうと 
思っています。 

○来年度予算に向けて 
 
【幹事長】また24日には予算の大詰め、閣議決定という予定でいるということも、 
党としての考え方も若干、意見交換をしました。私のほうからは以上です。 
 
■質疑 

○金正日総書記の死去について 
 
【朝日新聞・二階堂記者】今日、重大発表があるという報があったにもかかわらず、 
野田首相が街頭演説に向かって、途中で引き返したと。これは危機管理上、問題はな 
かったというご認識か。 
 
【幹事長】今日、重大発表があると、そういう話があった、それにもかかわらず、総 
理が街頭演説に赴いたと、そういう趣旨ですか? そこの事実関係はわかりません 
ね。 
 
【フリーランス・安積記者】報道によると、昨日の時点で既に外務省は、何かしら重 
大なことが起こるというような情報を得ていたという話があった。金正日に関しては 
健康不安説が取りざたされており、官邸は予想されなかったのか。そういう意味での 
危機管理についてお伺いしたい。 
 
【幹事長】今の朝日(新聞)の二階堂君と同じような中身ですね。いや、そういうこ 
とは聞いていませんし、外務省もそんな事実をつかんでいた、それを隠していたなど 
ということはあり得ないと思っています。 
 
【NHK・長谷川記者】先ほどの政府・民主三役会議で、北朝鮮の金正日総書記の死 
去に関して、党側からどのような意見が出たか。 
 
【幹事長】出ませんし、出ることのほうが不思議だと思います。長谷川君、言ってい 
る意味がわからんかな? 
 
【NHK・長谷川記者】そういう趣旨ではなくて、今後の例えば情報収集とか、政 
府・党としての対応についてこうすべきだとか、そういう意見のようなものは出た 
か。 
 
【幹事長】いやいや、皆さんにご心配していただかなくても、政府と党はきちんと連 
携をし合いますから、その辺はご心配なく。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】政府・民主三役会議で、総理からは具体的にどのような指 
示や発言があったか。 
 
【幹事長】先ほど「総理から3つの点が指示された」と申し上げたつもりです。それ 
以上でも以下でもありませんと。特別それについて意見はありませんと、こういう意 
味です。 
 
【読売新聞・小坂記者】今回の金総書記の死去によって、拉致問題に対する影響を幹 
事長はどのようにごらんになっているか。そして今後の党としての取り組みについ 
て、改めてお願いします。 
 
【幹事長】それは北朝鮮の今後の動きを見ないと何とも言えないでしょう。影響があ 
るのかないのか、それに対してどう対応していくか、そういうことは推移を見なけれ 
ばわからないでしょう。 
 
【産経新聞・坂本記者】「総理から3つの指示があって、それ以上でもそれ以下でも 
ない」ということだが、党として、北朝鮮の担当を新たに任命するとか新しい会議を 
立ち上げるというお考えはあるか。 
 
【幹事長】この問題は、党で何かを立ち上げるとか、担当の人間を置くとかいうよう 
な問題じゃないでしょう。だから、そういう意味で「それ以上でもそれ以下でもあり 
ません」ということであって、北朝鮮の総書記が亡くなられたという事実に立って、 
どういうふうになっていくのか、どういう動きがあるのか、その推移を見ない限りわ 
からないわけですから。 
 この問題に大変集中してくれましたが、最初にお2人から、外務省は昨日の時点で 
重大な発表が北朝鮮からあるんだという事実があったにもかかわらず、それを官邸に 
も党にも発表せずにきたのではないかと。こういう、一部情報が飛び交っているのか 
もしれませんね、そういう質問が出ているということは。 
 そういう質問をちょっと私は驚きを持って受け止めているわけであります。外務省 
が事実を知っていて隠しているかにも理解できるような事態ということであれば、こ 
れこそ大変なことですから。それはあり得ないでしょう。 
 というのは、私にも外務省の事務次官から直接電話がありました。外務省も本当に 
わからなかった。アメリカも。韓国の大統領だって日本に来られていたわけですか 
ら。今のようなお話は北朝鮮からそういう情報が漏れたとか、そういうものを発表し 
たということはまず考えられないと思います。皆さんも事実関係をきちんと把握して 
みてください。 
 
【日本テレビ・清田記者】金総書記が亡くなられたことに対する、幹事長としての受 
け止めをお願いします。 
 
【幹事長】受け止めといえば、北朝鮮も金総書記を中心に政治が行われていたことは 
自他ともに認めざるを得ないことでしょう。だから北朝鮮にとれば大きな、大変な事 
態だと思います。それだけに注意深く冷静に対応していく必要があるだろうと思って 
います。マスコミの皆さんにもぜひ正しい、正確な、冷静な報道をしていただきたい 
と思っています。 
 
【フリーランス・安積記者】外務省は昨日の段階で情報があったということは知って 
いて、死亡については把握していなかったと。金正日氏の健康状態からして、死亡の 
可能性もあったというふうに推測すべきではないか。それに今朝10時の段階で、本 
国から朝鮮総連のほうに重大な発表があるという情報が入っていたということなの 
で、12時のニュースで死去が知らされた段階で首相が金正日氏の死去を知るという 
ことは、情報伝達の上では何かしら問題があったのではないか。 
 
【幹事長】そんなことはないと思いますよ。特に人の命にかかわることを、あまり推 
測とか予想で報道すべきものではないと思っています。またそれを簡単に、そういう 
人の命にかかわること、一国のトップにかかわる話は、推測とか予想とかそういうよ 
うなことで行動すべき、または伝達すべき話ではないと思います。事実は事実として 
きちっととらえてから、確認して伝えるということだと思います。 
 
【フリーランス・安積記者】命にかかわることということでしたら、まだ発見されて 
いない横田めぐみさんなど北朝鮮に拉致された日本人についての生存確認は、金正日 
氏の生死と非常に関係が深いと思うが、このあたりはいかがか。 
 
【幹事長】それは「わからない」と先ほどから申し上げています。その問題と拉致問 
題とどういう関係があるのか、ないのかも含めて、これからの推移を見なければいけ 
ないし、拉致問題は1日も早く解決しなければいけない。このことは我々全国民の願 
いでもあり、そういう目的を持っているのではないですか。 

○橋下大阪市長との会談について 
 
【毎日新聞・高橋記者】明日、橋下大阪市長とお会いになると聞いたが、その中でお 
そらく「大阪都」構想について協力を要請されると思うが、党としてどのように対応 
されるおつもりか。 
 
【幹事長】高橋さん、もう橋下市長の心境を推察されて質問してくれたようですが、 
会ってみなければ何を言われるのか。あいさつに来られるということですから、あい 
さつを受けるという構えで私どもはいます。「都構想に協力してくれ」と言われるか 
どうか、それもわかりませんし、協力といったって、何をどう協力するのか。そうな 
れば市長ご自身のご意見も聞かなければだめでしょう。そんなことで来るのじゃない 
と思いますよ。そういうことであれば、改めて来てくれるでしょうし、そういう機会 
はあるかもしれない。明日はごあいさつということですから、あいさつを受けると。 
そういう姿勢でいますので。 

○郵政改革法案について 
 
【通信文化新報・園田記者】民営化の見直しを進めるということで進んでいるようだ 
が、それでもまだ自民党がまとまっていないという話も聞く。本当に通常国会の冒頭 
で成立する見通しを今もお持ちか。また、議員立法でいく場合に、自公以外の野党の 
賛同も得なければ厳しいこともあると思うが、そのあたりについてどのようなお考え 
でいらっしゃるか。 
 
【幹事長】郵政の問題は、私も一歩前に出て成立に汗をかきたいと、前回の記者会見 
でも申し上げました。その姿勢には変わりはありませんし、できるだけ早くというこ 
とですから、通常国会が始まったら1日も早く成立させていただくべく、野党にも協 
力をお願いしていきます。 
 議員立法かというお話があったが、まだそれは今、現場でいろいろな協議をしてい 
ますから、その推移を見ないとどうなっていくのかわかりませんね。 

○日韓首脳会談について 
 
【朝日新聞・二階堂記者】韓国の大統領から「従軍慰安婦について誠意ある措置がな 
ければ、第2、第3の像ができる」というような発言があったと伺っている。今後の 
日韓関係に影響があるか幹事長の考えをお聞かせいただきたい。 
 
【幹事長】従軍慰安婦の問題だけで日韓関係が悪化するとか、見通しが暗くなるとい 
うものではないでしょう。しかし、大統領がそれだけ心配されて提起をされたという 
事実は事実として受け止めなければいけないと思っています。 

○社会保障と税の一体改革について 
 
【日本テレビ・清田記者】総理は政府・与党の素案を、年内をめどにまとめる考えを 
示している。取りまとめの時期について、幹事長のお考えをお聞かせいただきたい。 
 
【幹事長】総理ご自身が、年内をめどにまとめたいというのですから、その方向で、 
みんなで頑張るということですね。 
 
【日経新聞・黒沼記者】今日の政府・民主三役会議の中で、この一体改革の話題は出 
たのか。先ほど「年内をめどにまとめたい、その方向でいいと思う」という発言が 
あったが、これは党内の意見がまとまらない場合でもやはり年内に、まずまとめる時 
期を優先するべきだというお考えと理解してよろしいか。 
 
【幹事長】党内がまとまるかまとまらないかという以前に、政府と私どもは、政府・ 
与党一体で取り組んでいかなければならない課題ですから、総理ご自身が年内には何 
としても取りまとめていきたいということですから、その意向に沿って党も汗をかい 
ていくということ以外はないでしょう。 
 
【日経新聞・黒沼記者】政府・民主三役会議では、今日はその話題は出なかったの 
か。 
 
【幹事長】政府・民主三役会議でそんな確認はしませんよ。確認しなくてもわかって 
いることだから。 
 
【中日新聞・岩崎記者】小沢元代表のグループで鈴木克昌筆頭副幹事長が反対の署名 
を進めており、近くまた小沢元代表のグループで勢力を結集してという動きがあると 
思うが、党内融和を掲げる幹事長として、どうやってまとめていくか。 
 
【幹事長】前回も同じような質問があったじゃないですか。私は自分で答えた記憶が 
ある。鈴木克昌筆頭副幹事長が、それはそれとして、そういう心配をされている皆さ 
んの意見を反映して政府にも伝えたいと、その行動は決してけしからんという話では 
ないでしょうと。私は「けしからん」という言葉を前回使ったと思います。同じこと 
を聞かれれば、同じことを答えてまいります。 
 
【日本テレビ・清田記者】一部報道で幹事長と小沢元代表が昨晩会談されたとあった 
が、そういう事実はあるのか。 
 
【幹事長】ありません。そのことはフジテレビで流してくれたそうですが、伊藤君 
(フジテレビ記者)に聞いてください。 

○八ツ場ダムについて 
 
【テレビ朝日・澤井記者】24日に予算の大詰めということも政府・民主三役会議で 
出たということだが、八ツ場ダムの件はそこで出たか。政府としては検証結果を受け 
て継続することが妥当だという結果が出ているが、前原政調会長はじめ党内からは反 
発がある。幹事長としてはどうお考えか。 
 
【幹事長】そういう声があることは聞いていますが、今日の政府・民主三役会議の議 
題にはなりません。私の考え?私がここでもってコメントしないほうがいいでしょ 
う。
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