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幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨 
2012年1月12日(木)16時02分〜16時25分 
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました) 
 
★会見の模様を以下のURLで配信しています。 
http://www.ustream.tv/recorded/19712161
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■冒頭発言
○本日の政府・民主三役会議について

■質疑
○内閣改造・党役員人事について「新党大地・真民主」について離党者について与野党協議について郵政改革法案について句の紹介
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■冒頭発言 

○本日の政府・民主三役会議について 
 
【幹事長】私から若干、今日の経過を申し上げたいと思います。 
 新しい年を迎えて初めての政府・民主三役会議を今日12時から行いました。そこ 
で総理から「明日13日に内閣改造を行いたい」とのことでした。このことについて 
は総理の専権事項ですから。しかしながら党の役員にもかかわるとすれば、その辺は 
私が党の責任を預かっている立場から、「幹事長と相談をしていくので、そこへ一任 
を」ということで、三役会議は終わりました。 
 あと私が残って、40〜50分だったでしょうか、改造へ向けての総理の考え方も 
お聞きし、私は私なりに意見を申し上げて、終わりました。 
 以上です。皆さんからご質問があったらお答えいたします。 
 
■質疑 

○内閣改造・党役員人事について 
 
【読売新聞・小坂記者】これまで幹事長は「改造は必要ない。現態勢で十分だ」とい 
う考えを再三述べられていたが、今回総理が改造を行うことに関して、幹事長として 
どのように受け止めておいでか。 
 
【幹事長】私は「改造は必要ない」と。先ほど総理と2人きりになったときの気持ち 
も変わっていません。今ここで改造する狙いは何なのか、改造にも大義を必要とする 
だろう、こういう意見ももちろん申し上げました。総理も「そこは十分理解してい 
る」、そういうことですから。そのうえで「内閣改造は総理ご自身の専権事項ですか 
ら、それでよろしいのではないか」と申し上げました。 
 
【NHK・長谷川記者】総理と輿石幹事長に一任されたということだと思うが、今 
回、改造と党役員人事を行う狙いはどのあたりにあるか。 
 
【幹事長】それは年新たに、避けて通れない3つの命題、これをきちっと国民の皆さ 
んにもおこたえしていくと、そういう態勢を改めてつくる、そういうことだと思って 
います。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】内閣改造の規模と、なぜこのタイミングで改造することに 
なったのか、理由をお聞かせください。 
 また党人事についてはどういう方向性でやるのか。16日に党大会があるが、どう 
いう手続を経て確定していくのかお聞かせください。 
 
【幹事長】最後のところから申し上げましょう。大会を控えて党内手続、時間もな 
い、それをどうするのか。私に一任をいただきます。 
 それから、この内閣改造の目的と規模、これは総理から明日発表されるでしょう。 
それを見なければわかりません。 
 
【時事通信・市川記者】先ほど総理と2人きりになったときに、総理から改造に向け 
て具体的にはどういう話があったのか。 
 
【幹事長】そのことは皆さんに今ここで申し上げるべきではない。それは総理が組閣 
を終えれば当然、記者会見もされるでしょう。そこで総理自らの口からお聞き取りい 
ただきたいと思っています。 
 
【NHK・長谷川記者】幹事長の責任でやる党役員人事は、具体的にどこを強化し 
て、どこをつくり直すことになるのか。 
 
【幹事長】そのことは、結果を見てからご報告したいと思います。 
 
【読売新聞・小坂記者】規模に関しては総理から、ということだったが、これまで 
「なるべく現態勢で」とおっしゃっていた立場からすると、やはり改造は必要最小限 
にとどめるべきとお考えか。それとも、やはり新しい態勢をつくるうえでは大規模に 
かえていったほうがいいとお考えか。 
 
【幹事長】今のご質問も含めて、実際に改造が行われたその結果を見ていただいて評 
価していただければ、おのずから目的と何のためにやったかはおわかりになると思い 
ます。まだ改造されていないこの時点で軽々に私がコメントすることは、総理に対し 
ても大変失礼にあたると思っています。 
 
【フリーランス・島田記者】先ほど「年新たに避けては通れない3命題に対する態 
勢」とおっしゃっていたが、改めて3命題、どういうものかお伺いしたい。 
 また民主党としての原発政策に関しては、現在どのようなお考えなのかもあわせて 
教えてください。 
 
【幹事長】4日にも3つの命題には触れましたが、参加されていなかったと思います 
ので改めて申し上げますと、1つは、言うまでもないことですが、東日本大震災から 
の復旧・復興。それから、今ご指摘がありましたこととあわせて福島第一原発事故の 
1日も早い収束。もう1つは、ギリシャ発の欧州危機といわれることも含めて、それ 
に備えるという意味もあって日本経済の再生。この3つを野田政権、今度の国会の避 
けて通れない命題だと位置づけております。 
 原発に対してどういう対応をするのかというご指摘がありましたが、このことは内 
閣府、古川大臣の担当部署になりますか、環境省や経済産業省も当然かかわります 
が、それと統合して「エネルギー・環境会議」を設置しておりますので、そこできち 
んと夏をめどに結論を出していくという方向だと思います。 
 
【日経新聞・黒沼記者】野党は、問責を受けた2閣僚を交代しないと審議に応じない 
と言っているが、こうした野党の主張に対する配慮も今回の改造にはあるのか。 
 
【幹事長】そうですね、それを全然考慮に入れないと言うとうそになるかもしれませ 
んが、それだけで内閣改造するのは大義がない。そういう意味で、問責を受けたから 
改造しますとか、かえますというのは必要ない、というのが私の主張であり、その考 
えは総理ご自身もよくわかっている、理解している、そのうえで、3つの命題にこた 
えるために万全を期したいと。さらに態勢をきちんとしていきたいという意味で改造 
を行ったんだろうと思っています。 
あと詳しくは、総理ご自身が明日、記者会見等で明らかにされると思っています。 
 
【NHK・長谷川記者】総理が不退転の決意を示している社会保障と税の一体改革に 
向けた態勢を強化することも、今回の改造の狙いに含まれているか。 
 
【幹事長】それは当然あると思います。それは私も前回4日の記者会見でも申し上げ 
たと思いますが、繰り返し申し上げますと、避けて通れない3つの命題、総理の言葉 
を借りれば、社会保障と税の一体改革は一番つらいテーマであり、どの政権が今政権 
担当していても避けて通れない、逃げることのできない、そういう課題でしょう。だ 
からこれに対して真正面から取り組んでいきたい。私たちもその総理の気持ちを受け 
て、政権与党としてこれは真正面からきちっとやっていく。その覚悟を持とうではな 
いかという確認もしましたし、16日の大会でも各県連の皆さんにもそういうご理解 
をいただくべく、その前段で行う15日の全国幹事長・選挙責任者会議、全国政策担 
当者会議で各県連との話し合いをセットしているのも、そういう目的からだと理解し 
ていただければありがたいと思っています。 
 
【中日新聞・岩崎記者】昨年の野田政権発足後、総理が「ノーサイド」、幹事長が 
「党内融和」ということでうまく進んできていると思うが、今回の改造でもその辺の 
考えは、幹事長は念頭に置かれているか。 
 
【幹事長】総理も私も党内融和を図り一致結束していこうという、その方針が変わる 
わけはないし、その考えも変えてはいませんし、変える必要はない。また、今度の改 
造を見ていただいても、大丈夫だろうと思っています。 
 
【産経新聞・坂本記者】内閣改造にあわせて党内人事も行うということで、国会召集 
日の24日まで残り10日、その短い期間で野党との協議をどのようにスタートさせ 
ていかれるか。新しい布陣が現在の布陣よりも与野党協議において有利になるという 
構想で、頭の中は整理されているのか。 
 
【幹事長】今、坂本さんが質問された点も、当然総理の頭の中にもあるでしょうし、 
私もそういうことを考えないわけではありません。だったら今のままではだめかと。 
そういうことではありません。だから今の態勢でも十分いけると。私は、皆さんにも 
そういう発言をしたことをきちっと覚えているわけでありまして、これは明日、総理 
が行う内閣改造、それに伴う党内人事を見てみなければ、どういう結果が出るのか。 
それを野党の皆さんがどう評価し、どう見てくれているのかということにかかってい 
るわけですから、それを今、私が自己満足で「大丈夫」とか「これで絶対です」なん 
て言うことのほうが、野党の皆さんに失礼だと思います。 
 
【日経新聞・黒沼記者】先ほど幹事長は「問責を受けた2閣僚をかえるだけでは大義 
がない」とおっしゃったが、そうすると改造の規模でいうと2人以上をかえる方針に 
なるのか。また社会保障制度改革の進展・強化に向けた人事も反映させていくお考え 
か。 
 
【幹事長】すべて、明日見てください。 

○「新党大地・真民主」について 
 
【毎日新聞・高橋記者】「新党大地・真民主」から統一会派を組みたいという申し出 
があったと思うが、先ほど行われた役員会で、どのような対応をとることにしたの 
か。幹事長に一任するという話も聞いたが、そのこともあわせて伺いたい。 
 
【幹事長】この問題は、私に一任されても1人で決める話ではないですから。結論か 
ら言うと、昨日鈴木宗男代表から、同じ会派でいきたい、政権与党と一緒に歩みたい 
という要請があったという提起を今日の役員会でしました。だから、本当に統一会派 
としてスタートできるかどうかも含めて、今後のその辺に向けての手続も含めて、検 
討することになろうかと思います。 
 
【読売新聞・小坂記者】「新党大地・真民主」の中には、今日の役員会で除籍処分に 
なった議員も含まれていると思うが、党を除籍された議員を含む政党との統一会派に 
関して問題はないのか。 
 
【幹事長】小坂君が「ちょっと疑問に思う点もあるが」と、そういう意味で質問して 
くれたのでしょう。だからこそ、そのことも含めてみんなで検討してみよう、こうい 
うことです。 
 これではちょっと説明が不足しているかもしれませんのでつけ加えますと、やはり 
そこには党としてけじめをつけなければいけない。そういうことでわれわれけじめを 
つけてから、そのうえで、そういう要請があるのにどうするかと、そういう順番で検 
討してまいりたいと思っています。 
 
【北海道新聞・小川記者】新党大地・真民主の関係だが、これは幹事長一任というこ 
とではないのか。それといつごろをめどに統一会派を組むか組まないかを決めるお考 
えか。 
 
【幹事長】先ほどもちょっとそのことがね、私が一任されてそれをどうするかとい 
う、そんな簡単なものではない。もっときちっとやっていかなければならない問題で 
すから、私が一任を取りつけたとか、一任になったということはありません。 
 だからといって延々といつまでも答えを出さないことも、新党大地・真民主の皆さ 
んに失礼になりますから、24日の常任幹事会で党の意思を決定する。大会に次ぐ決 
議機関ですから、そのころまでに答えを出したいと思っています。 

○離党者について 
 
【朝日新聞・二階堂記者】先ほどの役員会で、離党届を出した方に対して10名は除 
籍処分、中島(政希)議員だけは離党届を認めることになったと伺ったが、合わせて 
11人もの離党者が出たことについて、党執行部として何らかの責任をとる考えは 
あったか。 
 
【幹事長】この離党問題でどういう評価がされているかというのはわかりませんが、 
すぐに責任をとるという話でもないだろうと思っています。 

○与野党協議について 
 
【日経ビジネス・森記者】改造後、与野党協議が開かれると思うが、これはどういう 
方針で臨まれるお考えか。 
 
【幹事長】昨日、平野国対委員長から各野党の皆さんに、いよいよ国会も始まるの 
で、できれば今日にも与野党協議もお願いしたいという提案をさせていただきまし 
た。野党各党の皆さんから、「13日にも改造という話が出ているじゃないか。だか 
らそれが終わってから、その改造の中身も見せてもらいながら」というご要請があり 
ましたから、それなら来週にしましょうと、そういうことにしました。 

○郵政改革法案について 
 
【通信文化新報・園田記者】4日の会見で「積み残された課題」として郵政改革法案 
も挙げられていたが、選挙を控えて自民党と公明党を切り離すのが難しいのではない 
か。そうなった場合に、他の野党を全部味方に巻き込めば参議院でも過半数をとれる 
と思うが、少し強硬に進めるお考えは全くお持ちでないか。 
 
【幹事長】今、国会戦略まで教えていただいたような気もしますが、自公だけに協議 
を働きかけるのではなくて、自公を分断できるのか、できないとすれば、他の野党の 
皆さんにご協力いただければ参議院のねじれも解消するのではないか、そういうこと 
は模索しないのか、努力しないのか、そういう意味のご質問だと思います。 
それもあわせて最大限全党に、野党の皆さんにもご協力いただきたいという要請はき 
ちっと続けてまいりたいと思っています。 

○句の紹介 
 
【幹事長】会見は終わりましたが、最後に今日5つ質問していただいた朝日新聞の二 
階堂君が、大変いい句を先日、石川県に行ったときに私どもにプレゼントしてくれま 
した。その句をご披露申し上げます。 
睦月から 力合わせへ たつ年に 
辰年ですね。そういう、民主党への大変なプレゼントをいただきました。ありがとう 
ございました。
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