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幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨 
2012年2月6日(月)18時00分〜18時20分 
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました) 
 
★会見の模様を以下のURLで配信しています。 
http://www.ustream.tv/recorded/20263252
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■冒頭発言
○本日の政府・民主三役会議について

■質疑
○年金制度の試算について社会保障と税の一体改革について田中防衛大臣について米海兵隊の移転について「明日への責任」対話運動本部について郵政改革について衆議院の選挙制度改革について自殺対策強化月間のキャッチコピーについて
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■冒頭発言 

○本日の政府・民主三役会議について 
 
【幹事長】今日、予算委員会は参議院に舞台が移りました。その合間というか、昼食 
時に政府・民主三役会議を急遽、行いました。 
 その目的は、1つは、社会保障と税の一体改革をめぐる年金問題にかかわって、民 
主党は試算を公表しない、隠しているのではないかと、そういう言われ方、そういう 
見方もあるので、この問題についてきちっと整理をしよう。そして2つは、これに伴 
う国民的理解を得る、党大会でも私のほうから、300小選挙区できちっと議論を起 
こしていこうと。そういうことを、政府は政府の立場で、党は党の立場で、政府・与 
党一体となって、国民の理解を得るための全国キャンペーン的な運動を起こしていこ 
うという確認も、整理する中でできたと思っています。そんなことで政府・民主三役 
会議が行われました。 
あとはご質問に答えていきたいと思っています。 
 
■質疑 

○年金制度の試算について 
 
【朝日新聞・二階堂記者】今日の政府・民主三役会議で、昨年春に党内の一部でつ 
くった年金試算について党内では公表しようという方向になったと思うが、この時期 
に公表することにした理由をあらためてお聞きしたい。 
 
【幹事長】それは先ほども申し上げましたように、その一部試算が、資料も出回っ 
た。そういうことで、これを隠蔽しているのではないか、隠しているのではないか、 
お蔵入りさせたのではないかと、いろいろなところでそういう言われ方もされてい 
る。しかし、これは党の正式な議論を経たものではない。そのことも整理をして、そ 
ういう誤解を招かないようにきちんとやろうということで、今までの経緯を含めて、 
そういうものを出す必要があれば、出していくこともいいだろう。これを、政調を中 
心に議論して結論を得ていこう、こういうことです。 
 
【NHK・長谷川記者】試算を公表するにあたって、党内であらためて全議員を対象 
に議論することはあるのか。 
 
【幹事長】全議員に共通理解を図るために、急遽やってくれという声が大きければ、 
それも1つの方法でしょうし、そこまではやらなくても政調の役員とかそういうとこ 
ろできちっとやれば済む話だということであれば、それでもよかろう、こういうこと 
です。 
 
【中日新聞・岩崎記者】年金の試算を民主党側が公表する姿勢を示しても、自民党側 
などは与野党協議に乗る姿勢は全く示していない。今後、法案提出に向けた見通しと 
か、どうやって打開していかれるのか。 
 
【幹事長】皆さんもいろいろな取材をしていておわかりだと思うけれども、野党の皆 
さんも「全体像が見えてこない」「年金の試算も出さないじゃないか」、そういうこ 
とをおっしゃる背景もあるので、じゃあ「今まで民主党としてやってきたことはこう 
いうことでしょう」「ここまではこういう議論もありました。これからはこうするつ 
もりです」と、こういうことを順次、その時点で出していけばいいわけでしょう。 
 それでも協議に乗ってもらえないということになると、それは今までの経緯から少 
しおかしいのではないでしょうか。それは皆さんのほうが百も承知じゃないですか。 
それでも協議には入らない理由をまた明確にしてもらわなければならないと思ってい 
ます。 
 
【NHK・長谷川記者】試算をできるだけ早く、今月中にも示したほうがいいとお考 
えか、あるいは党内の議論の行方も見きわめて、例えば来月に示すのか、スケジュー 
ルについてはどのようにお考えか。 
 
【幹事長】これは今日、政府・民主三役会議で前原政調会長を中心にやってくれと、 
そこに預けていますから、そこを見守ればいいけれども、いよいよそういう方針を今 
日初めてきっちり出したわけですから、これは早いほうがいい、そう思っています。 

○社会保障と税の一体改革について 
 
【毎日新聞・高橋記者】先日、鳩山元首相と小沢元代表が消費税増税に反対すること 
で意見が一致したようだが、党内をこれでまとめていくことができるのか、受け止め 
をお願いしたい。 
 
【幹事長】鳩山さんと小沢さんで、そういう意見の一致を見たということは、あなた 
から聞いている話ですから、それは1つの情報として承っておきたいと思っていま 
す。 
 
【フリーランス・安積記者】消費税増税の議決の際に、党議拘束をかけて、反対した 
議員に対して処罰などはお考えか。 
 
【幹事長】今からそんなことを考える暇もなければ、そんな用意もしておりません。 
 
【産経新聞・坂本記者】小沢元代表が消費税増税には反対だということは輿石幹事長 
に伝えられているということなのだが、幹事長のほうにその考えは伝わっているの 
か。 
 
【幹事長】小沢元代表が、今の議論のままでは反対しなければならないと、そういう 
ご意思だということは承知しています。 
 
【産経新聞・坂本記者】小沢元代表はメディアのインタビューで、消費税増税関連法 
案に関しては現段階では採決に反対すると明言されている。それについて党をまとめ 
る立場として幹事長はどのようにお考えか。 
 
【幹事長】それはこれから機会があれば、小沢元代表とも話し合ったり、意見交換す 
る場合が出てくるかもしれません。それはそれでいいじゃないですか。 
 
【毎日新聞・高橋記者】野田総理が先日、大学で行ったシンポジウムの中で、201 
5年の10%への引き上げの後もさらに消費税率がアップする可能性に言及された 
が、世論への影響と、与野党協議に対する影響について伺いたい。 
 
【幹事長】世論の動向というのは、「消費税をむやみに上げてもらっては、私の生活 
どうしてくれるの」という話になるでしょう。だから総理も、むやみに、理由なく消 
費税を上げますよ、なんていうことを言ったわけではなくて。 
 朝日新聞だったと思うが、今日の夕刊を見たら、もう年金試算を公表すると。それ 
から新年金制度について、2075年には最大で7.1%上げるという試算も出るだ 
ろうと、こういう記事もあるわけです。ちょっと考えてもらうと、2075年という 
と誰が考えても63年後の話ですよね、そこまで行って最大7.1%という数字が出 
てくるという試算を既にしてくれているようですが、それが本当にそうなるのかどう 
なのかということを、きちっと検証していけばいい。高橋さんのご質問に答えた形に 
はならないけれども。 
 そういう意味で、あと2年ちょっとたつと5%を10%にしてもらいますというの 
が今の法案の素案でしょう。その上にさらに社会保障を充実していくことになれば、 
それだけでは足りなくなる場合もあります、という意味で総理は講演で申し上げたと 
思っています。 

○田中防衛大臣について 
 
【時事通信・市川記者】田中防衛大臣に対して野党側は資質を疑問視するような質問 
を繰り返している。そのことに対する受け止めと、防衛大臣が誤った認識や間違いの 
答弁を繰り返しているが、それに対する認識、2点お願いしたい。 
 
【幹事長】田中防衛大臣が防衛大臣として資質がないなんて、私は考えていない。野 
党にはもっと本質的な議論をしてほしいと思っています。 
 
【テレビ朝日・澤井記者】先ほど幹事長は田中大臣の資質に問題ないとおっしゃった 
が、野党が反発を強めていることは事実だ。内閣人事はあくまで総理の専権事項と幹 
事長はおっしゃってきたが、田中防衛大臣についてはいわゆる「参議院枠」として幹 
事長が推薦したという声もある。その責任を問う声に関して、どうお考えか。 
 
【幹事長】私に責任をとれということ?そういうことで責任をとれと言うなら、とり 
ますよ。だけど、とれないじゃないですか、私の専権事項でもなければ、まるで私が 
「参議院枠」で田中防衛大臣を押し込んだかのように、あなたの質問はそう聞こえる 
けれども、そんなこと総理に聞いてください。した覚えもないですから。 

○米海兵隊の移転について 
 
【NHK・長谷川記者】海兵隊の移転に関連して、先ほど4,700人を先行して移 
転することになったが、海兵隊の移転が先に進むという期待感もあれば、一方で普天 
間基地の固定化につながると懸念する声もある。幹事長はこれについてはどのように 
受け止めていらっしゃるか。 
 
【幹事長】これはアメリカから、8,000名の海兵隊をグアムへ移転するのを4,7 
00にしたいとか、そういう新しい提案があったと。それを受けて、日米協議の目的 
は、まず抑止力を維持していくことと、沖縄の負担軽減、この2つの大きな狙いがあ 
るわけですから、この2つの目的に向かってさらに協議を深めていけばいいのではな 
いかと思っています。 

○「明日への責任」対話運動本部について 
 
【フジテレビ・羽山記者】一体改革の全国キャンペーンについて、今日の役員会では 
具体的に名称とか態勢など決まったのでしょうか。 
 
【幹事長】そこまで説明すると長くなると思って冒頭では省略しましたが、よい質問 
をしてくれました。政府のほうは「明日(あした)の安心」、そういうキャンペーンで 
全国運動を起こそうと。同じ目的でやるわけですから党は「明日への責任」、そうい 
う使い分けをした。これはどっちが主催でやっているのだという区別もつけてもらお 
う、一緒にやれるときは一緒にやる。既に私どもは大会決定をして、熊本と宮崎と岐 
阜、3県ではそういうキャンペーン運動を終了したという報告を聞いていますし、続 
けて6県は実施の予定が入っている。これは300小選挙区でできるだけ早くやって 
いこうと。党のほうが先行した形でスタートしています。 
 政府のほうも18日ごろから、政府がやる場合は土日とか祭日しか使えないでしょ 
うが、そういうことをやっていこうということを今日の政府・民主三役会議でも確認 
したところであります。 

○郵政改革について 
 
【日経新聞・黒沼記者】ちょうどこの時間に民・自・公3党の実務者協議をやってい 
るが、ここでの合意なくして法案を提出することはあるか。あわせて、見直しについ 
ての協議の現状について、わかる範囲で教えていただきたい。 
 
【幹事長】今、真剣にやってもらっているのに、「見切り発車します」なんて私の立 
場で言うわけもない。合意が得られるように、実務者でとことんやっていただきた 
い。希望しています。 

○衆議院の選挙制度改革について 
 
【朝日新聞・二階堂記者】区割り審の勧告期限が25日に迫っている中で、「0増5 
減」の「一票の格差」を先行して、25日までにとりあえずこれだけは合意しよう、 
連用制の抜本改革は25日よりも後に話し合いましょうというお考えなのか。 
 
【幹事長】これも3回ほど類似した質問が出ていますが、私は3点セットで抜本改革 
も含めてできればそれが一番望ましいと。しかし、25日という区割り審の勧告期限 
が迫っている。なかなか3点セットでそこまで行かないじゃないですか、難しいじゃ 
ないですかということも申し上げた。 
 それは、あくまでも政治改革推進本部、樽床代行のところでやってくれていますか 
ら、それを静かに見守るという結論になるが、定数一つとってみても、私たちは比例 
80減という提起をしたが、いや、30減でいい、180にしろ、240削れと、こ 
ういうお話もあるわけですから、その数合わせをしただけでも、じゃあどこに行くの 
と。真ん中とって幾つという話にもならないじゃないですかね。これを一つに結論づ 
けるのは25日までにはなかなか難しいのではないか、という意味合いのことを言っ 
たので、何から最優先していくかは、政治改革推進本部でそのことも含めて判断して 
協議をしてくれると思っています。 

○自殺対策強化月間のキャッチコピーについて 
 
【テレビ朝日・澤井記者】先ほどの予算委員会で、内閣府の自殺対策強化月間の 
キャッチフレーズの「GKB47宣言」という、アイドルグループをもじったような 
名前が不謹慎ではないかという意見が与党側から出ている。石井委員長も「僭越なが 
ら、変えるべく検討すべきではないか」とおっしゃっている。岡田副総理は「既に進 
んでいる話だ」と慎重な意見だったが、幹事長はどうお考えか。 
 
【幹事長】私はテレビを見ていなかったので、そういうのが問題になったり、議論さ 
れたのかなと、今そう思ったレベルですから、コメントは避けたいと思っています。
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