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幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨 
2012年3月5日(月)18時07分〜18時29分 
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました) 
 
★会見の模様を以下のURLで配信しています。 
http://www.ustream.tv/recorded/20898829
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■冒頭発言
○天皇陛下のご退院について

■質疑
○議員歳費削減について年金制度改革について特例公債法案について解散・総選挙について社会保障と税の一体改革について尖閣諸島などへの中国側命名について東日本大震災追悼式典について
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■冒頭発言 

○天皇陛下のご退院について 
 
【幹事長】天皇陛下が退院され、順調に回復されていると伺っています。本当によ 
かったなと、お体を大事にされて1日も早く公務についていただければと、全国民が 
願っていると思っています。 
 
■質疑 

○議員歳費削減について 
 
【NHK・長谷川記者】先ほどの役員会で議員歳費の削減についてどのような提起を 
されて、どういう結論になったのか。 
 
【幹事長】前にも申し上げたかと思いますが、国家公務員の皆さんにも給与を削減さ 
せていただく法案も成立しました。私たちも自ら身を切る、そういう意味でも歳費の 
削減を全議員にお願いするということで、政権与党としても提案していく。じゃあ今 
後どこで議論してもらうか、これは私たち国会議員の身分にかかわる問題でもあるの 
で、議運(議院運営委員会)の皆さんにやっていただくのがいいのではないか、そう 
いう提起をしようという確認をしました。 
 
【読売新聞・小坂記者】今日の役員会では削減幅や時期についての議論はあったか、 
また役員会でその決定事項はあったか。 
 
【幹事長】今日の民主党役員会で、すべてを決めてしまうという性格のものではな 
い。「民主党の原案もなくて議院運営委員会で、さあいかがでしょうか」と言うのも 
失礼な話。そういう面から言えば、今日確認を得たのは、昨年も年間1人300万円 
のお金を東日本大震災の復興に使っていただこうと、そういう経緯がありますから、 
数字を言えば300万円を1つの目標に、各党にもどうでしょうかと、そういう提案 
はしていきたいと思っています。 
 
【テレビ東京・宇井記者】300万円を削減する期間は何年ぐらいとか、そういった 
数字は今日決まったか。 
 
【幹事長】みんな決めてしまうと、与野党で協議するあれもなくなるのじゃないです 
か。だから今日は、去年の延長線上で年間300万円を目標にすべての議員にお願い 
をして、じゃあいつまでするかとか、それでは多いとか少ないとか、そういうことも 
含めて議論をしていただこうということです。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】年間300万円とした理由は何か。 
 
【幹事長】先ほど申し上げたつもりです。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】去年は4〜9月の半年で300万円、今回は年間で300 
万円、その違いを伺いたい。 
 
【幹事長】結果的に去年は年間300万円、それを半年間で拠出した、そういう方法 
でしょう。今度はどういう形で300万円をお願いするかも含めて協議してもらおう 
ということです。 
 
【毎日新聞・高橋記者】与野党の協議はいつごろをめどに結論を出すのか。おそらく 
議員立法になると思われるが、いつをめどに出されるか。 
 
【幹事長】そうだね。まだ今日、役員会で初めてそういう方向性だけを決めています 
から、党内議論もまず必要です。今週中には党内で議論が終わるようにしようかなと 
思っています。 
 
【フリーランス・宮崎記者】歳費の削減を議運に投げるということは、各党協議会で 
の「一票の較差」是正と議員定数削減の話はリンクしない、別の話になったというこ 
とでよろしいか。 
 
【幹事長】与野党協議の定数の問題と一緒にしてもいいでしょうが、そういうことも 
考えられますよね。なぜならば、定数をどのくらい削減するか、ということはものす 
ごく大きな課題でしょう。だから、よく「総人件費の2割」というような言葉も言わ 
れるゆえんは、そういうところからも出ている。しかし、これはなかなか、定数をど 
のくらい削っていこうかという話は、「一票の較差」の問題と絡んで、「セットでや 
る」「いや、切り離せ」というような話で、今ちょっと中断しているじゃないです 
か。それが終わってからというと、私も当初そういう順序だろうと思ったけれども、 
そうだとなかなか歳費の話も前に行かない。だから、ここはちょっと切り離して、議 
運で議してもらおうと、こういう考え方です。 
 
【NHK・長谷川記者】先ほどの役員会で、国会議員の歳費削減そのものに反対する 
意見はあったか。 
 
【幹事長】いや、なかったですよ。ないですね。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】政府は消費増税法案を今月中にも出すと見られているが、 
法案提出前に議員歳費削減について、与野党協議で決着させたいとお考えか。 
 
【幹事長】いや、そんなことは与野党協議をやってみなければわからんでしょう。だ 
けれども、これは全野党の皆さんも、歳費の削減については協議しないよということ 
にはならないと思う。だから、そんなに時間はかからないのじゃないですか。 
 
【読売新聞・小坂記者】昨年の議員歳費からの300万円拠出は東日本大震災の復興 
費に充てるという明確な目的があった。今回の削減は復興費に充てるという意味合い 
が強いのか、あるいは増税をお願いする前の、身を切る姿勢を示すという意味で、特 
に使途は決めないのか。 
 
【幹事長】どっちか、あっちかと言われれば、両方です。 

○年金制度改革について 
 
【フリーランス・横田記者】橋下大阪市長が昨日のフジテレビで「年金・社会保障制 
度の抜本改革がない消費税増税は一時しのぎにしかならない。国民に反対されても当 
然だ。社会保障にまずメスを入れて制度改革するべきだ」とおっしゃった。年金・社 
会保障制度の抜本改革の全体像を示すのが先決ではないかという考えについてどう思 
われるか。 
 
【幹事長】それは橋下市長のお考えでもあろうし、そのお考えも一理あるでしょう。 
私どもも、何でもいいから消費税だけを増税する、そういうことを言っているわけで 
はないですから。社会保障の財源が足りない、そこから始まっている話ですから、当 
然、年金を含めた社会保障の全体というものを考えながら、その財源として消費税も 
お願いしていくということだと思います。 
 
【フリーランス・横田記者】野田総理はさらなる消費税増税が必要になるかもしれな 
いとおっしゃっているが、であれば、年金・社会保障制度の抜本改革をまずやらなけ 
ればいけないと思う。いつごろから与野党で話し合いながらそれに手をつけるのか、 
その時期を伺いたい。 
 
【幹事長】与野党協議は、総理も毎日「やってほしい」、そういうことを言われてい 
るんじゃないですか?だから、いつでも私どもは与野党協議をしていただければ協議 
に入るということです。 
 
【フリーランス・横田記者】与野党協議を呼びかけているということだが、民主党と 
して年金・社会保障制度の抜本的改革案を示すことが必要ではないか。まず抜本改革 
案を野党側に提案し、協議に乗ってくださいと言うのが順番だと思うが、具体的な案 
を出される予定はあるか。 
 
【幹事長】今の横田さんの発言と同じようなのは自民党さんも言っていますよね。社 
会保障の青写真が民主党は明確じゃないじゃないか、それを示すことが先じゃないか 
と、そういうニュアンスでしょう。それは今一生懸命やっているわけですから。 
 
【フリーランス・横田記者】具体案がないのではないか。 
 
【幹事長】いやいや、そんなことはないですよ。考え方はきちんとしているのだけれ 
ども、まだ年金の3階の部分はどうする、1階の月額7万円は大丈夫なのと、こうい 
うことも財源の裏付けもきちっとしながら設計図を描いていかなければならないで 
しょう。今は、その作業を進めているところだと理解しています。 

○特例公債法案について 
 
【日経新聞・黒沼記者】間もなく本予算が衆院を通過すると思うが、これと同時に参 
院に送るべきという考えと、切り離してしばらく置いておくべきだという考えと両方 
あると思うが、幹事長はどのような立場で考えているか。また、このことについて今 
日の役員会で議論はあったか。 
 
【幹事長】そういう問題は、今日の役員会では議題になっていません。それは役員会 
だけで決まる話でもないし、決める話でもないからということです。それから、切り 
離すか同時でいくか、これは理想的には歳入・歳出を一緒にやるというのが予算の本 
来の姿でしょう。しかし、参議院がねじれていてどうにもならんという場合も考えら 
れる。だから切り離すか一緒にやるかという判断もしなければならんということで 
しょう。それは幹事長の考えがどうか。私の考えでもって決める話ではないわけで 
す。わけても閣法を、政府案をどうするかということになれば、政府と話し合わなけ 
れば結論の出る話ではないので、早急に結論を出さなければいけないと思っていま 
す。 

○解散・総選挙について 
 
【産経新聞・坂本記者】野田総理が週末にテレビに出演され、消費税関連法案の採決 
前の解散について含みを残す表現があった。今後の解散・総選挙について幹事長のお 
考えを伺いたい。 
 
【幹事長】総理が解散するって言ったの? 
 
【産経新聞・坂本記者】いや、解散を否定されなかった。 
 
【幹事長】ああ、総理が否定しなければ解散するということになるのかね。そんなこ 
とはないと思うね。 
 
【読売新聞・小坂記者】先日の党首討論でも谷垣総裁が解散を求める場面があった。 
おそらく消費税法案に絡んでの「話し合い解散」を想定していると思われるが、実際 
に選挙になったときに取り仕切る立場の幹事長として、「話し合い解散」における政 
権与党・民主党としてのメリットをどのようにお考えか。 
 
【幹事長】いやいや、「話し合い解散」なんて考えていないので、メリットもデメ 
リットも考えていません。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】消費税引き上げ法案成立前の解散・総選挙は、選択肢の1 
つとしてあり得るとお考えか。 
 
【幹事長】解散権は総理にしかない。そんなことを私が考えるはずもないし、そんな 
ことはないでしょう。 
 
【共同通信・河内記者】「一票の較差」是正の話が進んでおらず、かつ任期が1年半 
近く残っている中で、解散という話が取りざたされていること自体について、幹事長 
としてはどのようにお感じになっているか。 
 
【幹事長】どこから、誰が、「解散する、解散する」と言ったのか、ちょっとその出 
どころがわからないので。河内君が言うように、今、解散している場合じゃないと 
思っています。 

○社会保障と税の一体改革について 
 
【日経新聞・黒沼記者】消費税増税の関連法案について、先日、自民党の茂木政調会 
長が「自民党も一定の役割を果たしていかないといけない」と、賛成する可能性に言 
及した。自民党執行部の1人がこう述べていることをどう思うか。あわせて、茂木政 
調会長は「もし小沢さんが反対するのであれば、離党させるべき」という話もされ 
た。この発言についてどう思われるか。 
 
【幹事長】前半の、自民党も自ら消費税を10%上げようと、こういうことを公約し 
ているのだから、協議、話し合いに入る責任があるとか、そういう意味のことを言っ 
たということですね。じゃあ、そのとおりじゃないですか。茂木政調会長という政策 
の責任者がそういうことを言われる、私もそのとおりだと思う。後半の小沢元代表の 
問題については、それはそんなことにはなりません。 

○尖閣諸島などへの中国側命名について 
 
【朝日新聞・二階堂記者】中国が、東シナ海の尖閣諸島と周辺の島々について中国語 
の公式名称をつけたと発表した。こうした動きについて党としての見解を伺いたい。 
 
【幹事長】東シナ海の問題で中国と日本がどうするかと、領有権をめぐってというこ 
とでしょうから、これは大きく騒ぎ立てれば解決するという問題ではないでしょう。 
お互いにそれぞれの国の状況も理解し合いながら話し合っていくということになると 
思います。 
 
【産経新聞・坂本記者】民主党政権になって歴代の鳩山・菅政権は、中国とは冷静に 
対話すべきだという主張をされているが、こういう問題に関しては中国と交渉して日 
本側の主張が受け入れられたという進展は見られていない。話し合いをするという交 
渉と、実際に中国に対して強く日本の主張を伝える必要性は感じていないのか。 
 
【幹事長】話し合いで、交渉だから強く日本の意思を伝えろと、そういう意味?それ 
は当然でしょう、お互いに。 

○東日本大震災追悼式典について 
 
【フジテレビ・羽山記者】東日本大震災から1周年になるが、政府として追悼式典を 
行う予定だが、党としては具体的に何か行う予定はあるか。 
 
【幹事長】政府の式典を成功させることだと思っています。
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