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幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨 
2012年3月12日(月)18時01分〜18時23分 
編集・発行/民主党幹事長室 
 
★会見の模様を以下のURLで配信しています。 
http://www.ustream.tv/recorded/21058751
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■冒頭発言
○東日本大震災から1年

■質疑
○世論調査の受け止めについて東日本大震災から1年社会保障と税の一体改革について小沢元代表について本日の役員会について
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■冒頭発言 

○東日本大震災から1年 
 
【幹事長】昨日は私も国立劇場の追悼式へ出席し、天皇・皇后両陛下のご臨席もいた 
だいて、3月11日、決して忘れることのできない1周年ということで、その中で一 
番私の心に残ったのは、陛下が「あの大震災の記憶を忘れることなく、子孫に伝え、 
安全な国土を目指して進んでいくことが大切だ」と、そういう趣旨のお言葉がありま 
した。それから宮城の奥田江利子さん、大事な息子さん、結婚したての息子さんが亡 
くなった。そういう思いを、「悲しみを抱いて生きていかなければならない。しかし 
涙を越えて強く生きていくんだ。それしかありません」と。 
 そういうことを受けて、今日は参議院を舞台に来年度予算の国会論戦も始まりまし 
た。本当に被災地の皆さん、亡くなられた皆さんの思いを、今、国会で天皇陛下の言 
われる「安全な国土を目指す」と。そこに集中していかなければいけない、そういう 
ときを迎えているんだろうと思っています。しかも参議院は「良識の府」と言われる 
だけに、真剣な議論は、一人一人の議員に問われているとも思っています。 
 
■質疑 

○世論調査の受け止めについて 
 
【読売新聞・小坂記者】読売新聞の世論調査で、内閣支持率が35%、前月に比べて 
やや持ち直している結果が出た。一方で、小沢元代表が、消費税法案に絡んで「反 
対」の発言をしていることに対して「理解できない」とする世論が多数を占めた。こ 
れらの結果について幹事長のご所見を伺いたい。 
 
【幹事長】小坂君のところの新聞で、内閣支持率も5ポイントばかり上がったと、そ 
ういう報道が出ました。これまでは「支持率が下がった、下がった」、そういうこと 
ばかりだったのですが、このことについてどう思うかというご質問だと思います。や 
はり一歩一歩、地道に復旧・復興、日本経済の再生、それに向けて、地味ではあって 
も、国民の皆さんの理解が得られるよう全力を尽くしていく、そのことしかないわけ 
ですから、そういうものが若干ご理解いただけたのかなとも思っています。一方で、 
小沢元代表が消費税増税に反対だということについては否定的な数字が出ているとい 
う趣旨のご質問だと思う。それはそれで、そういうとらえ方をしている国民の皆さん 
もおいでだということでしょう。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】野田総理は今日の参議院予算委員会で、今国会での成立を 
期すと、「成立」という言葉を使われたが、今、党内は成立までいく環境にあるとお 
考えか。 
 
【幹事長】総理でなくとも、民主党が閣法として法案を出すことは、成立を目指すの 
は当然のことであって、成立を目指して全力を尽くす、これは当たり前過ぎる行動だ 
と思っております。それが本当に成立するのか、という意味合いの質問ですか。それ 
は全力で、成立に向けて頑張っていくということだと思います。 

○東日本大震災から1年 
 
【時事通信・市川記者】今日の参議院予算委員会でも野党側は政府を追及するような 
質問が多く、なかなか建設的な議論に発展しなかった。こうした野党側の対応、特に 
自民党の対応についてどのように受け止めておいでか。 
 
【幹事長】冒頭に、昨日の今日という言葉も使わせていただきました。市川君が今日 
の論戦を見てそういう感じを持たれたということは、国民の多くの皆さんもそう感じ 
られたのかもしれません。だとすれば、もう少し本質的な議論をきちんとしていく方 
向に、与野党含めて努力をしていかなければならないと思っています。 
 
【TBS・加古記者】がれきの広域処理や難航する汚染土壌の中間貯蔵施設など問題 
が山積しており、被災地からは政府の後手後手の対応がいまだに指摘され、非難の声 
が上がっている。あらためてこの1年の政権与党としての被災地への取り組みをどう 
総括されるか。また、今後1年の民主党としての復旧・復興への青写真をどのように 
描いているか。 
 
【幹事長】昨日でちょうど1年。この復旧・復興に対して、また原発事故の収束に向 
けてどうだったのか。国民の皆さんは、遅々として進まないといういらだちを持って 
いると。そのことも、担当している細野大臣や平野大臣も私どももきちんと受け止め 
ております。だからこそ、一生懸命、全力を尽くさなければならない、新たな第一歩 
に今日から入っていく、そういう決意を、総理を先頭に示したのではないか。がれき 
の処理も、国の責任としてこれからもやっていきますと。中間貯蔵施設も、今は各町 
にそれぞれお願いせざるを得ない、このことから始めていく。そういう強い決意も、 
それぞれ担当大臣や総理から今日も意思表示があったと思います。本当にこれから 
待ったなしでやらなければいけないという気持ちで私自身もいっぱいであります。 

○社会保障と税の一体改革について 
 
【NHK・長谷川記者】政府は今月中に法案を国会に提出する方針と聞くが、現時点 
で、党内の事前審査をどのようなスケジュールで進めて、いつごろの閣議決定・法案 
提出を目指しているか。 
 
【幹事長】この問題は、今言われるように、党内手続も当然やらなければいけないこ 
とでしょうから、すぐにも党内議論を始めてくれると思っています。それは政調を中 
心にやっていってくれると思います。その議論の推移も見ながら、その次に進んでい 
く、そういう手順になるのではないかと思っています。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】その議論の場は合同総会になると思われるが、いつごろか 
ら、何時ぐらいから始めるお考えか。 
 
【幹事長】そういう細かい点について、全部承知しているわけではないけれども、参 
議院は予算委員会の真っただ中ですから、参加したくても参加できないという制約も 
ある中で、工夫してもらわなければならないと思っています。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】年度内の閣議決定・法案提出となると、かなり回数を踏ま 
なければいけないのかなと思うが、幹事長として党内手続は何回もして理解を深めた 
ほうがいいとお考えか、それとも1回で了承を得たほうがいいとお考えか。 
 
【幹事長】それは議論の推移を見なければわからない話で、1回で済めばそれでいい 
だろうし、丁寧に何回も何回もやらないと理解を得られないとすれば、それはそうい 
う努力をしてもらえればいいと思っています。 
 
【産経新聞・坂本記者】会見の前に行われた政府・民主三役会議では消費税関連法案 
についてどのような議論があったか。また、他にどのような議論が行われたか。 
 
【幹事長】この問題も議論しましたし、議員定数の問題も、代行のほうから「現状は 
こうなっています」と、国対委員長からも「国会運営はこうなっています」という報 
告がありました。 
 
【時事通信・市川記者】政府・民主三役会議の中で、消費税について総理の発言があ 
ればご紹介いただきたい。 
 
【幹事長】総理の発言は特に、今日はないですね。予算委員会をやっているんだも 
の、総理は相当答弁しているんじゃないですか。 
 
【NHK・長谷川記者】このままでいくと、消費税増税に慎重な小沢さんのところと 
意見がぶつかるのは必至の情勢だが、今後法案の中に、例えば経済条項で、ある程度 
の具体的な数字を盛り込むとか、妥協点を図る必要性について幹事長はどのようにお 
考えか。 
 
【幹事長】それは小沢元代表と政府、特に総理という意味ですか?そこがどういう協 
議をするのかとか、経済条項があるのかないのか、それは経済条項のところを問題に 
しているか、していないかということにもかかわるでしょう。そういう細部というか 
個別の問題で折り合っていないとか、折り合っているとか、そういうレベルの話じゃ 
ないでしょう。もっと大きい。小沢元代表も「何でも消費税増税は反対だ」と一度も 
言っていないと思いますよ。やはりこのままだと国民から見て、政権交代のときの願 
いとか思いはどこかへかき消されたようにも見えてくるよ、その辺は大丈夫なのかね 
と、そういう意味合いだと思いますね。 
 
【読売新聞・小坂記者】ここ数週間「小沢元代表と総理が一度会談すべきではない 
か。輿石幹事長にぜひその会談を仲介してほしい」という声が党内いろいろなところ 
で出ているが、現時点でその会談を仲介されるお考えはあるか。 
 
【幹事長】これは皆さんも既にご案内のように、常任幹事会で2回にわたって、やは 
り胸襟を開いてお互いに挙党態勢、一致結束、そういうものをやるべきだ、というお 
話はありました。それについて幹事長としても何らかの役割があるだろうと、こうい 
うご指摘もあったことは確かでありますが、ただお2人が会えばいいという問題では 
ないと思っています。そのことも踏まえて、私なりに考えていきたいと思っていま 
す。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】「私なりに考えていきたい」ということだが、幹事長が、 
小沢元代表と総理の会談が必要だと考えるのはどういうときか。 
 
【幹事長】それは自分で考えていきます。二階堂君は昨夜も、私が小沢さんと会った 
か会わないかと電話をいただいたけれども、そのことも含めて考えましょう。 
 
【産経新聞・坂本記者】月内の法案提出という政府のスケジュールと、小沢さんの言 
われている歳費削減、議員定数や行革の部分は時間がかかるということで、時間軸と 
しては両方解決するのはちょっと難しいのではないかと思うが、法案提出までに小沢 
さんが言われていることを納得できるような状況まで議論が進むというお考えはある 
か。 
 
【幹事長】私も小沢元代表と、最近これに関することでお会いして、きちんと話し 
合ったことがないので、今どのように考えられているかわからないので。あなたは 
「時間軸」と言ったが、行革は時間軸とすれば相当長くかかるでしょう。消費税をど 
うするかは、この法案にうたえばそこで出てくると。そこが一致するのか、そういう 
ことができるのかという意味合いかもしれないけれども、それはやはりもうちょっ 
と、会ってきちっと話してみなければわからないでしょう。 
 
【日経新聞・黒沼記者】法案提出にあたっては、党内の慎重派に配慮するために景気 
条項をどういう形で書き込むかが1つの焦点になると思われる。そういうお考えを幹 
事長はお持ちか。反対派の中からは具体的な成長率なりの数字を盛り込むべきだとい 
う意見もあるかと思うが、これについてどう思うか。 
 
【幹事長】その部分になれば、政調や税調で専門的に議論もしてきましたし、その辺 
で議論を積み重ねてくれば、どうしたらいいかも考えてくれていくと思いますよ。 
 
【日経新聞・黒沼記者】幹事長自身は? 
 
【幹事長】私自身がそういう個々の問題をこう思うかとかああ思うかとか、時々この 
記者会見で皆さんから聞かれるが、そのことは冷静な議論の妨げになる、そういう意 
味合いもありますからコメントは慎んでいますし、これからもそういう種類の質問に 
は答えてまいりません。 

○小沢元代表について 
 
【西日本新聞・河合記者】先週の常任幹事会で川内博史議員から小沢元代表の党員資 
格停止処分の解除を幹事長に求められたと思うが、その後の対応についてはどのよう 
にお考えか。 
 
【幹事長】この問題について、私は「承った」という話をしたわけで、具体的に党員 
資格停止をどうしましょうかという提案を、じゃあ誰に、どこにするのかということ 
になるでしょう。 

○本日の役員会について 
 
【朝日新聞・二階堂記者】今日の役員会で何か決定事項や承認事項はあったか。 
 
【幹事長】今日役員会で確認したことでは、23〜25日で中国へ、日中交流協議機 
構として3日間の予定で出発したいと。これはメンバーも含めて確認しました。 
 それからもう1つ。会計監査を高橋千秋参議院議員にお願いしていましたが、広報 
委員長になったので、その後任として藤原正司参議院議員にお願いすることを決定し 
ました。
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