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幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨 
2012年3月21日(水)17時30分〜17時50分 
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました) 
 
★会見の模様を以下のURLで配信しています。 
http://www.ustream.tv/recorded/21255705
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■冒頭発言
○沖縄訪問・中国訪問について社会保障と税の一体改革の党内議論について

■質疑
○社会保障と税の一体改革について日中「交流協議機構」訪中団について党綱領検討委員会の設置について小沢元代表について沖縄訪問について議員歳費削減について郵政改革法案について
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■冒頭発言 

○沖縄訪問・中国訪問について 
 
【幹事長】ご案内のように18日、19日で沖縄に行ってまいりました。この23日 
から24日、25日と中国にも行くことになりました。 

○社会保障と税の一体改革の党内議論について 
 
【幹事長】今日、もう17時半ですから、社会保障と税の一体改革、4日目になるで 
しょうか、真剣な議論をしておられることと思っています。 
 
■質疑 

○社会保障と税の一体改革について 
 
【朝日新聞・二階堂記者】先日、連立パートナーである国民新党の亀井静香代表が、 
消費税増税法案を閣議決定した場合には連立離脱の可能性について言及された。民主 
党として、それでもその法案を提出する考えに変わりはないか。 
 
【幹事長】結論から言えば、変わりはありません。それ以上、他党のことをコメント 
するのは失礼に当たると思います。 
 
【産経新聞・坂本記者】依然として消費税増税に慎重・反対派の意見が続いていて、 
小沢さんを中心とした慎重論が党内にあるが、反対派の方がなかなか理解を示さない 
状況に、幹事長としてはどのように理解を得たいとお考えか。 
 
【幹事長】反対派が理解を示さない? 
 
【産経新聞・坂本記者】反対を続けているということです。 
 
【幹事長】それであればこそ、丁寧な議論が必要でしょう。それを見守っています。 
 
【フリーランス・安積記者】先ほど幹事長は国民新党の連立離脱の可能性に関連して 
「結論に変わりはない」とおっしゃったが、岡田副総理は先ほどの会見で「誠意を 
持って話をする」と説得するようなことをおっしゃっている。幹事長のほうから国民 
新党に働きかけはあるのか。 
 
【幹事長】ことさら副総理と私の見解が違うように、常にそう見えるように見えるよ 
うにご質問をいただくようですが、私も副総理も丁寧にもやりますし、ぜひ一緒に 
やっていきましょうよというお願いは続けていきます。 
 
【北海道新聞・佐藤記者】先ほど「丁寧な議論が必要」という答えがあったが、丁寧 
な議論を尽くせば党内がまとまるのであれば、法案の提出は年度内にこだわらないと 
いうお考えはあるか。 
 
【幹事長】こだわるとかこだわらないではなくて、できるだけ早く結論を出してほし 
いという気持ちは執行部として当然だと思います。しかし、ここまで丁寧に、政調会 
長を中心に藤井税制調査会長も入ってもらって議論しているさなかですから、急に 
「ここで終わり」という切り方はしないでしょうということですね。いつまでにどう 
なるということは、やってもらわなければわからない。 
なにか、ばかに日程にこだわるんだね。そんなことよりも、もうちょっと大きい質問 
をしてもらえないのかね。いつも皆さん、日程で失敗するんじゃないですか。「何日 
に閣議決定する」とか書いてしまって。そういう反省はありませんか。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】民主党としては閣議決定・法案提出に変わりはないという 
ことだが、連立パートナーの国民新党が連立離脱しても構わないというお考えか。 
 
【幹事長】二階堂君のように「離脱しても構わないのか。だから、政府案を強硬に通 
すのか」。そのことを岡田副総理は「丁寧に説明する」、輿石は「離脱しても何で 
も、既定方針どおりにやるんだ」。こういうふうに聞こえたかのように書きたい、報 
道したい一面はあるでしょうが、ともに連立を組んでいるパートナーですから、「こ 
の法案を通すためには離れていっても仕方がないんだ」なんていう気持ちは毛頭あり 
ません。だからこそご理解をいただいて、これからも一緒にやっていただきたい、こ 
れはお願いしていきます。しかし、国民新党さんが絶対に返事をしてもらえないとき 
は、この法案はあきらめるということでもない、そういう意味のことを申し上げたわ 
けであります。 

○日中「交流協議機構」訪中団について 
 
【新華社通信・郭記者】今週末に訪中される予定だが、具体的にどのような話を両国 
間でされ、どのような訪中の成果を期待しているか。日中間にはいろいろな懸案があ 
り、その解決が難しいのは、両国の政治的不信が1つの障害になっているという意見 
がある。両国の相互信頼を醸成あるいは強化するにはどのような努力が必要とお考え 
か。 
 
【幹事長】中国とは今年、日中国交正常化40周年という記念すべき年であります。 
「戦略的互恵関係」、これを深めていくと、言葉は割と簡単に皆さんおっしゃります 
が、今お話があったように、まず信頼関係を築くということでしょう。今回の訪中の 
目的も、その第一歩になってくれればと思います。成果ということは、まだわかりま 
せん。 
 
【毎日新聞・高橋記者】スケジュールの中に「交流協議覚書 調印式」とあるが、具 
体的にどういったことを両国間で覚書にしようとお考えか。 
 
【幹事長】協議機構は今回が第4回目ですから、3回目までの積み上げがあるし、今 
度は日中国交正常化40周年ということで、もう一歩お互いに前に進めるような、そ 
ういう結果で調印ができればと思っています。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】北朝鮮が来月にも人工衛星を打ち上げると発表した。幹事 
長からこの件について要人との会談で言及するお考えはあるか。 
 
【幹事長】いや、それはこちらから提起することはないでしょう。 
 
【毎日新聞・高橋記者】日中国交正常化35周年のときに、民主党は「自立支援基 
金」を事業としてやられたが、今回は40周年ということで、何か党として考えてい 
ることはあるか。 
 
【幹事長】高橋さんはよく勉強してくれています。35周年で「自立支援基金」、い 
ろいろなものをお互いに、うちも援助もしましたし、そういう積み重ねの中で、今回 
はお互いにもう一歩前に出て、両国とも「よかったな」、そう言えるような結果が出 
せれば本当にありがたいし、うれしいなと思っています。1つ言えば、若い人の交 
流、そういうものも提起してみたいと思っています。 

○党綱領検討委員会の設置について 
 
【NHK・長谷川記者】今日の常任幹事会で党の綱領を検討する委員会の設置が認め 
られた。常幹の中では「なぜこの時期にあらためて設置するのか」という問い合わせ 
もあったようだが、このタイミングで設置する理由について伺いたい。 
 
【幹事長】これは樽床代行からも、今度その委員長を受けてもらった直嶋正行副代表 
からも、既に常幹で説明がありましたから、質問された方も理解していただいたと 
思っています。決して唐突に出ている話ではない。ここで皆さんに説明する必要があ 
りますか。これは岡田前幹事長のときに議論を始め、その積み上げの中である話です 
から。私が幹事長を受けてからも、全国幹事長会議でも2度にわたって「党の綱領を 
どうしているのか」「政権を取ったなら1日でも早くそれを議論して、結果で示して 
くれ」と。こういう要望にこたえる責任もあろうかと思います。 

○小沢元代表について 
 
【産経新聞・坂本記者】東京地裁の判決が4月に出るが、その時点で党員資格停止処 
分解除の手続きを始めるお考えか。また、解除する理由についても伺いたい。 
 
【幹事長】4月末にも結論が出る。その時点で党員資格停止を解除する手続きに入り 
たいと思っています。その理由は、その経過からしてそのように判断をしたいと思っ 
ています。 
 
【産経新聞・坂本記者】資格停止の期間に関しては「判決が確定するまで」と決めて 
いると思うが、東京地裁の判決後、まだ確定しない場合でも解除に踏み切るお考え 
か。 
 
【幹事長】それは、今の党内の状況や、常任幹事会で2回にわたってそういうご意見 
が出ていますから、そういうものも尊重したうえでの判断になろうかと思います。 
 
【朝日新聞・二階堂記者】無罪になった場合には、自動的に解除するのではなくて、 
役員会ないし常任幹事会で議論していくという流れでよろしいか。 
 
【幹事長】先ほど坂本さんからもそのことについて触れられたでしょう。そういうこ 
とを踏まえて、自動的ということにはならないでしょう。そういうとらえ方もあるわ 
けですから。だから、なおのこと役員会できちっと議論し、常任幹事会に諮って決定 
していく手続きはとってまいります。 
 
【日経新聞・黒沼記者】逆に有罪となった場合は、党員資格停止は続行なのか、それ 
とももう一段の措置が必要になってくるという認識か。 
 
【幹事長】まだそういう結果も出ないのに、このときはこうだ、このときはこうだと 
いうことをコメントする必要はないと思います。 

○沖縄訪問について 
 
【日本テレビ・清田記者】ひめゆりの塔(ひめゆり平和祈念資料館)の館長から戦争 
の実体験を聞かれたが、思うところを伺いたい。 
 
【幹事長】皆さんもかなりの方が私と2日間、大変な日程におつき合いしてもらっ 
た。私も、幹事長就任後初めて沖縄に行って、清田君自身が感じるものがあったとい 
う意味で質問してくれたと思います。 
同行してくれた皆さんは一緒に、ひめゆりの塔の83歳になる島袋淑子館長さんが 
切々と、「二度と戦争という悲しい過ちは繰り返さない。そのために私は命がある限 
り、子や孫に悲惨な戦争はだめですよということを伝えたい」、そしてお友だちが、 
手りゅう弾で腸が破れているのに友だちを思う、そして尊い命をなくした。もう一人 
の友だちは「右足がない」と言いながら友だちを心配した。そのことを聞いて皆さん 
も何かを感じただろうと思って、そういう思いを共有できれば私自身も大変うれし 
い、そういう心境です。 

○議員歳費削減について 
 
【日本テレビ・清田記者】今週内にも議運(議院運営委員会)で正式に提案するとい 
う報道もあるが、スケジュール感を伺いたい。 
 
【幹事長】歳費300万円を削減していくという民主党の提案を、議運でもようやく 
衆参で議論を開始していただいている。1日も早く、できれば4月1日からそれが実 
施できるようにお願いしたいものだと思っています。 

○郵政改革法案について 
 
【日経新聞・黒沼記者】今日の常任幹事会で樽床幹事長代行から、今日・明日が最大 
のヤマ場だというお話があったと思うが、現状どのような報告が上がってきている 
か。この法案を通すとすれば、自公との連携が不可欠になると思うが、仮に自公が案 
をまとめた場合、民主党としてその案に賛同するお考えはあるか。 
 
【幹事長】「自公案に民主党が乗っかるのか」、私どもの案と、自公の皆さんが詰め 
てもらっている案と、今、詰めを行っているわけですから、どっちが乗るとか乗らな 
いとかいう話ではない。必ず打開の道は開けると信じています。それ以上でも以下で 
もないと思います。
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