トップ > 幹事長会見記録 > 輿石東幹事長/記者会見要旨 2012年5月14日

幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨
2012年5月14日(月)17時07分〜17時25分
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://www.ustream.tv/recorded/22579817
***********************************************************
■質疑
○衆議院の選挙制度改革について国会運営について次期国政選挙について社会保障と税の一体改革について野田総理と小沢元代表の会談について衆議院の選挙制度改革について参議院予算委員長の後任人事について
***********************************************************
■質疑

○衆議院の選挙制度改革について

【フジテレビ・羽山記者】先週末野田総理は国民新党の自見代表らと会談され
たときに、今週中に選挙制度改革について幹事長会談を開くという発言をされ
たそうだ。幹事長としては幹事長会談についてどのようにお考えか。

【幹事長】ご案内のように、樽床座長のもとで協議をしてきていただいて、幹
事長レベルに上げようということになっているようです。明日うちの党として
も、選挙制度についての政治改革推進本部役員会と、全員対象で総会もやって
もらう。そういうものを受けながら、できるだけ早く幹事長レベルで協議が始
まるようなことはしなければいけないと思っています。それが今週か来週かは、
各党の予定もあるでしょうから。

【毎日新聞・高橋記者】樽床座長のもとで与野党協議が行われていたときには、
「一票の較差」、定数削減、抜本改革、3点同時決着を目指してきたが、幹事長
会談でも同じ路線でいくことになるのか。

【幹事長】樽床私案も最終的に、これは野党のほうからもセットでいこうとい
う確認で来ていますから、それは当然セットで考えていくということでしょう。

○国会運営について

【朝日新聞・田伏記者】問責を受けてから、社保・税関連の本会議以外ほとん
ど国会が動けていない状況だが、これについてどのようにお考えか。

【幹事長】いや、問責だけでとまっているという話ではないでしょう。それは
それとして、特別委員会は動かすことになっていますから、動いていってもら
えると思っています。

【朝日新聞・田伏記者】野党側はあらためて問責2閣僚の辞任を求めているが、
これについての考えは変わりないか。

【幹事長】それは、うちは変わりません。

○次期国政選挙について

【産経新聞・坂本記者】先週、党内議員の会合の席で、幹事長は、来年の衆参
同日選挙について話されたと思うが、この衆参同日選挙の狙い、真意はどこに
あるか。

【幹事長】11日の赤松広隆さんの主宰する「サンクチュアリ研究会」のこと
でしょうね。最後に赤松さんから、幹事長の個人的な考え方でいいから、今選
挙をやるべきと考えているかと、こういう質問にお答えをして、ずっと私が言
い続けていることを繰り返したことですね。今すぐ解散する状況でもないし、
できる状況でもない。とすれば、参議院は来年の7月が任期満了になる、衆議
院も任期までといえば8月になる、そういうことでしょうと。今はその任期い
っぱい、みんなでやらなければならんことをきちっとやっていく、それに全力
を尽くしていくということだと。「そうなれば、じゃあダブル選挙ということも
考えられますね」「そうですな」と、こういうやりとりですから。これは普段ず
っと私が言い続けていることを言ったということですから、それ以上でも以下
でもないと思っています。

【産経新聞・坂本記者】党内では前原政調会長が、「解散については総理の専権
事項で、他の方が口にすることはあまりよくない」という考えを示しているが。

【幹事長】ああ、そう。きょうもさっきまで役員会で、今も残って2人で違う
話をして、一言もそんなことは前原君も触れないし、それは総理の専権事項で
あることはみんな共通認識だし、私もそう思っている。総理の専権事項に私が
触れたわけでも何でもない。意見を問われたから、「今やっているときじゃない
でしょう。すぐやらなければならんことがいっぱいあるでしょう。だから任期
いっぱいはきちんとやるという、それが普通の責任じゃないですか」、それを言
ったまでのことでしょう。あとはみんな各自解釈してもらえればいい。

【日経新聞・黒沼記者】先ほど「すぐに解散できるような状況ではない」とい
う発言があったが、解散できるまでの環境整備として、例えば消費税の問題だ
ったり、定数削減の問題だったり、いろいろあると思うが、幹事長として最低
限これだけはやらないといけないという話でいうと、どれになるか。

【幹事長】前から、国民の皆さんに消費税をやむなくお願いするということで
あれば、その前にやることがあるでしょう、行革は大丈夫なのですか、「自ら身
を切る」ということはやめちゃったんですか、という話になるじゃないですか。
その1つがこの定数削減、「一票の較差」の問題も当然あるでしょう。これも片
づけないで、何もしないで解散に打って出るということではないでしょうと。
そういう意味では解散できる状況ではないじゃないですか。社会保障と税の一
体改革も、6月21日までに何とかしたいというのに、ここでバーンと解散だ
と、そういうわけにはいかないでしょう。そういう意味で、解散ができる状況
ではないと。そういうものに1つ1つ区切りをつけて、信を問わなければいけ
ないときは信を問えばいいし、その解散するかどうかは総理の専権事項だと、
こういうことでしょう。

【時事通信・市川記者】定数削減や「一票の較差」の問題が、解散を判断する
にあたっての前提条件になるとお考えか。

【幹事長】いや、前提条件とか、そんなものではないでしょう。「一票の較差」
も何もやらないで選挙をやったとしたら、これは最高裁で「この選挙は無効だ
よ」と言われかねない問題を内包しているわけでしょう。そんなことは無視し
てしまえということにはなかなかならないでしょう、この問題を一つ例にとれ
ば。そういうことを言っているんです。
 また「前提条件だそうだ、この前提とは何だ、輿石が消極的になった、後ろ
向きだ」、題材が1つ増えたと、こういうことになるでしょう。

【NHK・長谷川記者】党内からは、消費税法案を通すためには、野党側との
話し合い解散が必要だという意見がある。幹事長は「解散する状況ではない」
とおっしゃったが、消費税法案を通すための話し合い解散については、どのよ
うにお考えか。

【幹事長】なかなか話し合い解散にならないんじゃないですか。いや、それは
やってもいい、やってはいけない、という話じゃないでしょう。何のために話
し合いをするのか、どういうために解散をするのかと、そういうことを考えて、
なかなか今の状況を見るとそういう話にならないのではないかなと、私は思っ
ています。ほかの人がどう思うかはまたね。

【朝日新聞・田伏記者】政府側は、今の違憲状態の指摘に対しては、解散権を
縛るものではないという見解だが、幹事長としては今はできないということか。

【幹事長】いえいえ、野党側は「一票の較差」も定数是正もしないでも大丈夫
だと、そういうことを言っているということ?

【朝日新聞・田伏記者】官邸です。

【幹事長】ああ、そういうことをやらないで、選挙やってしまえということ?

【朝日新聞・田伏記者】官邸は、解散権を縛るものではないと。
 
【幹事長】ほう、じゃあ最高裁も無視していくということだね。そういうこと
にならない?

【朝日新聞・田伏記者】直接縛るものではないと。

【幹事長】「直接縛るものではない」といって、そういう判決も、そういう判断
でできるのかね。法を無視するという話になりかねんね。それはいかがなもの
かと思っています。縛るものではないって、それじゃあいろいろなものを縛ら
なければ、何でもやってしまえばいい、そういうものでもないでしょう。

○社会保障と税の一体改革について

【TBS・加古記者】軽減税率について、前原政調会長も「考慮に値する」と
発言したが。

【幹事長】きょう前原政調会長も役員会で、「私がテレビでちょっと言ったら、
前向きだとか後ろ向きだとかいう表現をしてくれた。真意はこういうことです」
と、説明を受けました。それと同じような報道がいっぱいあるわけです。すぐ
前向きになったり、後ろ向きになったり、横向きになったり。

○野田総理と小沢元代表の会談について

【NHK・長谷川記者】現在の調整状況というか、いつぐらいに開催したいと
お考えか。

【幹事長】お二人の予定も考えていかなければならんし、ということでしょう。
またそういうことは間接的に聞いて、そのこと自体、小沢元代表にも総理にも
直接お聞きしたこともないし、そういうレベルではない。レベルというか、き
ょうも総理は日本にいないんだし、明日沖縄に行かれるわけでしょう。小沢元
代表も風邪を引かれているということもあるわけでしょう。いつ、どういう形
でできるかなんていうこと、まだわかりませんね。

【毎日新聞・高橋記者】直接お二人にお話ししていないということだが、個別
にお二人に幹事長からこういう意向だということを伝える予定はあるか。

【幹事長】ものの順序として、総理が小沢元代表と会って話をしたいというこ
とが先行する形になるでしょう。それを受けて、必要があれば、私がその仲介
人になれということであれば、そういう働きをしたいと思っています。

【読売新聞・小坂記者】総理と小沢元代表との三者会談について、まず先行し
て、野田総理が小沢元代表と話したいということがあるとおっしゃったのは、
幹事長自身が呼びかけるのではなくて、総理が小沢元代表に呼びかける形をと
るということか。

【幹事長】それはそうでしょう。僕が小沢さんに呼びかけて何をやるのか。総
理がずっと海外にでも行っていて、かわりに会ってこういう話を伝えてくれっ
て、そういう話なら代理もできるけれども、そういう話じゃないじゃないです
か。

○衆議院の選挙制度改革について

【NHK・長谷川記者】前回示された樽床幹事長代行の私案を明日の政治改革
推進本部の総会で諮ったうえで、あらためて各党に示すということでよろしい
か。

【幹事長】そうですね、樽床代行から報告を受けているのは、最後に「座長の
私案として」というものを示していると。それを持ち帰ってもらっているとい
う理解をしていますから。だけれども、次からは、あの協議会ではなくて、樽
床座長のもとではなくて、最初に出発した幹事長・書記局長会談のほうへ戻っ
て協議をしてほしいということになったということですから、樽床座長にも僕
は幹事長・書記局長会談を集まっていただきたいと言って、その日が来たら、
私が説明するよりも経過は樽床座長にやってもらったほうが正確だし。そこか
ら、じゃあいかが取り計らいましょうかという話になるわけでしょう。

○参議院予算委員長の後任人事について

【産経新聞・坂本記者】先週、石井一予算委員長が辞表を出されたと思うが、
後任の選定、またその日程については今どのようにお考えか。

【幹事長】石井委員長から辞任したいという申し出がありましたから、それは
受理しました。その後任は考えています。きょうの役員会でもその報告をし、
これは参議院の人事ですから、参議院総会で諮り、了承されればそれで決定。
まだ議員総会の予定がありませんので、発表はしません。議員総会でいたしま
す。
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.