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幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨
2012年5月21日(月)18時03分〜18時22分
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://www.ustream.tv/recorded/22752240

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■冒頭発言
○社会保障・税一体改革推進会議を設置与野党幹事長・書記局長会談について

■質疑
○野田総理と小沢元代表の会談について国会運営について与野党幹事長・書記局長会談について社会保障と税の一体改革について衆議院の解散権について長野3区について社会保障・税一体改革推進会議について
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■冒頭発言

○社会保障・税一体改革推進会議を設置

【幹事長】2点申し上げたいと思います、
今、役員会も終わって、(会期末の)6月21日まで、きょうは5月21日で
すから、ちょうど1ヵ月。タイトな日程になってきました。あと5週間を切っ
てしまった。土日を除くと20日余りしか審議時間がなくなってきた。
 こういう中で、社会保障と税の一体改革をきちんと仕上げていきたいという
意味合いもあって、きょう11時からそれに向けての「社会保障・税一体改革
推進会議」を、私が議長をやらせてもらう形で設置いたしました。あすも特別
委員会が終わった後、2回目をやろうと思っています。

○与野党幹事長・書記局長会談について

【幹事長】城島国対委員長に、全野党、与党の国民新党も含めて各党に、23
日水曜日午後2時から与野党幹事長・書記局長会談を招集させてもらいました。
全野党のほうから「国対委員長も陪席させてほしい。大事な問題だから」とい
うことで、陪席をすることになると思います。

■質疑

○野田総理と小沢元代表の会談について

【日本テレビ・清田記者】先週、野田総理は、会談の調整を輿石幹事長に指示
された。その後の調整の状況についてご教示いただきたい。

【幹事長】経過は今、清田君が言ったとおりだと思います。この問題について
もきょうお昼ごろ、元代表は会議中ということだったものですから、秘書を通
して、あすまず、総理とお会いする前に、そういう問題にお二人で会談をやっ
てもらえるのかどうかも含めて、あす私とお会いできないか、会ってほしいと、
こういう要請を申し上げました。
 まだ返事は来ていませんが、あす、私がお願いをした、たぶんできるだろう
と思っています。

【NHK・長谷川記者】あす幹事長と小沢元代表が会って、どのような調整を
事前にすることになるのか。

【幹事長】そんなことは単純なことじゃないですか。「総理とお会いしていた
だけますね」と、こういう呼びかけをまず申し上げなければいけない。それで
今度は「いよいよ、じゃあ話し合いましょう」となったら、「いつ、どこで」
という話になるでしょう。これはまだお二人の都合を聞いていかなければいけ
ない。そういうことです。

【テレビ朝日・山口記者】野田総理と小沢元代表の会談をセットする動きに、
自民党側がより反発を強めることが考えられる。そうした中でどうやって消費
税増税法案について自民党側に協力を求めていくお考えか。

【幹事長】元代表と総理と会ってはいかんということは全然ないでしょう。そ
れだけで反発するというのも、自民党さんから言えば他党のことでしょう。そ
れは切り離してもらわないとね。おかしな話だと思います。

○国会運営について

【テレビ朝日・山口記者】今開かれている委員会は、社保・税一体改革の特別
委員会のみで、他は開かれていない。今の日本の状況を考えると、早く通さな
ければいけない法案はたくさんあると思うが、今の国会の状況を与党の幹事長
としてどのように感じているか。

【幹事長】それはテレビ朝日さんの言うとおりでしょう。社会保障と税の一体
改革のみならず、原発の再稼働もどうするか、それに絡んだ規制庁を早く設置
したい。それから、きょうも福島の知事が来ました、がれきの処理もまだ十分
でない。双葉町の町長さんは「いつ、町があす大丈夫だという話になるんだ。
肌で感じられない」と。それから特例公債、予算はあっても予算が使えない、
執行できない、そういう状況もあるわけですから。それこそ日本が沈没してし
まう。そういう課題にきちっとこたえていかなければならんし、そういうこと
も要請していかなければいけないし。必ず、野党の皆さんだって「日本がどう
なってもいい」と言う人は1人もいないでしょうから、そういう努力をしてい
きたいと思っています。

【テレビ朝日・山口記者】自民党との対立を見ると、どうやってその道筋をつ
けるのかは非常に困難だと思う。幹事長は具体的にはどのようにして折り合い
をつけようとお考えか。

【幹事長】それはつかさつかさ、ポジションポジションでお願いすることにな
るでしょう。国対は国対、政調は政調、私は幹事長という立場で、政府、総理
は総理として。そういうことでしょう。みんなで全力を尽くす。

【読売新聞・小坂記者】国会を延長してそういったものに道筋をつけるという
考え方もあると思うが、会期延長についてはどのようにお考えか。

【幹事長】延長は考えていません。

【産経新聞・坂本記者】産経新聞とFNNの世論調査で、問責を受けた2閣僚
に関する委員会審議が事実上ストップしていることに関して、責任の所在をど
こに感じるかという問いに対し、「総理にある」という答えが52.8%、「野
党にある」が38.7%。この国民の声と、問責2閣僚について今後、交代を考
える意向はあるか。

【幹事長】2閣僚に辞めていただくという考えはありません。それに対する国
民の批判なり判断は、判断として受け止めたいと思っています。

○与野党幹事長・書記局長会談について

【朝日新聞・田伏記者】この会談では、選挙制度以外の、例えば国会運営など
についても議題とされていくのか。
 また、選挙制度については樽床代行による新私案、これは与野党から「複雑
過ぎる」ということであまり評判が高くないと思うが、これをあらためて説明
することになるのか。

【幹事長】選挙制度以外に何かあるかというのは、それはそんなにいろいろな
ものに広げると、そんな短時間にできる話ではない。だから今回の幹事長・書
記局長会談は「一票の較差」と「定数削減」、このテーマに限ってやりたいと
思っています。
 それから、樽床私案は複雑でわかりにくいと。わかりにくかったらどうする
かという話でしょう。だからそこから、樽床代行の協議会で行き詰ったという
か、上に上げようということになって幹事長レベルに上がってきたわけだから、
私はその協議会にいたわけじゃないから、あさっては樽床代行から説明を受け
て、こういう現状ですと。このことを持ち帰っていただいて、次にどうすると
いう話に入っていくと思います。

【NHK・長谷川記者】先ほど幹事長は、まず樽床代行が経緯を説明して、そ
れを持ち帰って次にどうするという話になるというご説明だった。これに関し
て総理は「どこで定数削減を折り合えるかという問題がある」という言い方も
されている。あさってやって持ち帰って、その後、定数削減で80、75から
若干修正の余地はあると考えてよろしいか。

【幹事長】あさってから幹事長レベルで久しぶりにやるのに、ここで「それだ
ったらどうしますか」なんて、それはあさってからの協議のテーマであって、
ここでNHKに答える話でもないと思っています。

【中日新聞・岩崎記者】前回、選挙制度でやった後、もう1回、樽床代行の協
議会に差し戻しのような形になったが、今回は幹事長レベルの会談でそのまま
決着まで行くという認識でよろしいか。

【幹事長】もう戻すことはできないでしょう。そんな時間的な余裕はないでし
ょう。
「身を切る」「身を切る」とお互いに言っていて、国民の皆さんも「これどう
するんだ」という最大の関心事でもあるわけですから、そういう責任もある。
この国会中に何の結論も出さなかったことのほうが無責任きわまりないという
ことになる。だから幹事長レベルで最後までやっていこうと思っています。

【NHK・長谷川記者】あさっての会談で、樽床代行が前に示した私案よりさ
らに踏み込んだ、新たな提案をすることはあり得るか。

【幹事長】その時点で新たな提案をすることはありません。

○社会保障と税の一体改革について

【フジテレビ・羽山記者】FNNと産経新聞の世論調査で、消費税の増税法案
について「野党の法案を受け入れたうえで、今の国会で成立させるべきだ」と
考えている人が5割を超え、「受け入れるべきではない」という4割を上回っ
ている。この現状についてどのようにお考えか。

【幹事長】だからこそ、与野党の協議が必要じゃないですか。そういう拮抗し
た意見で、「やはり受け入れられるものは受け入れて、きちっと法案を成立し
なさい」、こういうご意見ということでしょう。だから、早く与野党協議も進
めましょうと言っているわけですね。それを丸のみしなければけしからんとい
う話でもないでしょう。

【TBS・加古記者】野田総理は、消費税増税法案の今国会中成立への意欲を
新たに示された。幹事長は会期延長は考えていないとおっしゃったが、幹事長
も6月21日までに法案を成立させる考えに変わりはないか。

【幹事長】あなたは、いつも僕は言うのだけれども、そういう答えしか返って
こんような質問をよくしますね。そのとおり。

○衆議院の解散権について

【テレビ朝日・澤井記者】きょうの特別委員会で総理が「一票の較差」の是正
を最優先だとしたうえで、是正が実現しなくても解散権は縛られない、必要な
ときに行う、と明言された。幹事長としては「一票の較差」と解散権について、
どうお考えか。

【幹事長】総理が言ったとおりじゃないですか。解散権は誰にも縛られない。

○長野3区について

【フリーランス・安積記者】昨日、北澤俊美・長野県連代表が、羽田雄一郎氏
を長野3区で推す声について、参議院国対委員長という重職につき、かつ当選
回数3回という古参であるので世襲に当たらないという発言をした。幹事長は
かつて会見で「長野県連の意見を聞いてから考える」とおっしゃっていたが、
この基準についてはどうお考えか。

【幹事長】それは基準とかなんとかというレベル以前の問題でしょう。今も役
員会で、すぐ隣に羽田参議院国対委員長もいました。何も聞いていません。だ
からコメントしません。

○社会保障・税一体改革推進会議について

【読売新聞・小坂記者】きょうの推進会議で幹事長はどのようにあいさつし、
どのような内容が話し合われたかについて、差し支えない範囲で伺いたい。

【幹事長】冒頭に皆さんに申し上げたように、会期末まで1ヵ月、5週間を切
りました。土日を除くと20日余り。ここでテレビ朝日からご指摘があったよ
うに、まず社会保障と税の一体改革をきちんと成立に向けて全力を、政府と与
党が一致結束しなければならない時期に来たと。心新たにやっていきましょう
と。あいさつというのはそれだけです。

【読売新聞・小坂記者】あす以降の議題や、今後推進会議をどのような位置づ
けで、どう議論を持っていくのかについて伺いたい。

【幹事長】きょうは第1回だから、そういう問題意識で、あすの第2回の会議
を成功させるべく、これからの方向も含めてみんなで考えて持ち寄りましょう、
こういうことで別れています。
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