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幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨
2012年6月11日(月)18時32分〜18時57分
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://www.ustream.tv/recorded/23240409

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■冒頭発言
○政府・民主三役会議について連合地域ブロックとの懇談会について

■質疑
○社会保障と税の一体改革について参議院岡山選挙区について幹事長の“利き腕”は?沖縄県議選の受け止めについて衆議院の選挙制度改革について党人事について
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■冒頭発言

【司会・松井孝治筆頭副幹事長】本日は、政府・民主三役会議が急遽設定され
ましたので、会見が遅れました。これから輿石幹事長の定例会見を始めさせて
いただきます。

○政府・民主三役会議について

【幹事長】今、松井さんから話してくれましたが、本日、政府・民主三役会議
が開かれました。どんな話だったのかというと、前原政調会長から、修正協議
にようやく入ってもらっている、その経過報告ということでお聞きをしました。
あくまで経過報告ですから、「そうかね、続けて頑張ってください」というこ
とで、今ここ(党本部)に戻らせてもらったということです。
 私のほうから、社会保障と税の一体改革については、今お聞きのとおりです
から、それ以上でも以下でもありません。

○連合とのブロック懇談会について

【幹事長】昨日、同行してもらった記者もいますが、愛知県名古屋市で、連合
東海ブロックとの懇談会がありました。全国9ブロックに分けての連合の皆さ
んとの懇談会、9回にわたって開催し、成功したのではないかなと自負してい
ます。

■質疑

○社会保障と税の一体改革について

【読売新聞・小坂記者】読売新聞の世論調査で、現下の消費税増税法案につい
て「賛成」が約4割、反対が約5割。小沢元代表の反対の主張に対して「理解
する」「理解できない」が4割強で拮抗している一方で、今国会で「修正して
成立させるべき」が6割以上、軽減税率を「導入すべき」が7割以上。この結
果について幹事長のご所見を伺いたい。

【幹事長】この消費税に賛成か反対かと言われると、依然として反対のほうが
多いという結果ですね。それから小沢元代表をはじめ、この問題は慎重にやる
べきだという人たちの主張についてどうかと。これも拮抗しているということ
で、前も同じような調査をしてくれたようですが、そのときはかなり差が大き
かったが、それが拮抗してきたということは、いよいよ消費税という問題が現
実味を帯びてきたことの反映かなと思います。
 それから「修正協議をしてこの国会で成立させるべきだ」と。それは修正し
ないで通すべきだという話ではないでしょう。それが多いということは、その
とおりでよろしいんではないかと思っています。

【NHK・長谷川記者】政府・民主三役会議では、15日をめどにとなってい
る修正協議の合意について、どのような意見が交わされたのか。

【幹事長】みんなで見守ろうということですから。どんな議論が出たって、見
守ろうですから、とりたてて意見はありません。

【時事通信・市川記者】その会議での、特に総理の発言を具体的に紹介いただ
きたい。

【幹事長】総理も特に発言しませんよ。「その方向でぜひお願いしたい」と、こ
う言われただけですね。

【テレビ朝日・澤井記者】15日をめどに修正の合意を得るということだが、
現場としては15日を期限として今やっているが、あくまで15日はめどなの
か、見解を伺いたい。

【幹事長】めどはめどでしょう。それ以上のことはないのじゃないですか。質
問の意味がもうひとつわかりません。

【テレビ朝日・澤井記者】現場では15日を期限として自公とも話したうえで
やっているが、15日までにまとまらなくても仕方がないということか。

【幹事長】それはやってみなければわからないでしょう。

【産経新聞・坂本記者】総理から「その方向でぜひお願いしたい」とあったと
いうことだが、「その方向」とはどういう方向か。

【幹事長】15日をめどに修正協議が整うようにお願いします、という意味で
しょう。

【朝日新聞・田伏記者】きょう午前中の社保・税一体改革特別委員会での総理
の答弁で、2月に決めた大綱について、「協議の進展を見ながら対応を考えて
いかなければならない」と。何らかの修正を検討されているか。

【幹事長】何を検討?

【朝日新聞・田伏記者】2月に決めた大綱、要するに後期高齢者医療制度への
対応などを決めたことについて、対応を考えていかなければならないと。

【幹事長】大綱について?それは、こちらは大綱、向こうは基本法ですか。そ
ういう議論にも発展すれば、それはそこで議論をしてみればいいのではないで
すか。うちの大綱について、野党から要求があったら、それは要求を聞いて、
どうするか対応を考えたいという意味のことを総理が言われたということでし
ょう。それでいいんじゃないですか。

【毎日新聞・高橋記者】最低保障年金等を、自民党側が求めている「国民会議」
(「社会保障制度改革国民会議」)で議論してはどうかという意見も出ている
ようだが、きょうの政府・民主でその扱いについて話し合ったことはあるか。

【幹事長】総理や副総理がそのことについても既に答弁しているんじゃないで
すか。それも検討に値するとか、検討しましょうと言ったか、そういう前向き
に言って、皆さんも報道しているんじゃないですか。私も毎日テレビを見てい
るわけではないから。

【中日新聞・岩崎記者】その場合、社会保障と税の「一体改革」と言えるのか。
1〜2年後に「国民会議」でまたゆっくり考えていきましょうということは、
切り離しということにはならないか。

【幹事長】そこで皆さんの報道の言葉を借りれば、「棚上げ」という言葉が使
われていますね、その部分は棚上げしちゃったと。棚上げしたかしないか、そ
れはよくわからないが、それを今、岩崎君は「一体改革」と言って、離れてい
ってしまうのではないかと。そうすると一番の根っこである社会保障の、民主
党の根幹にかかわる理念がどこかに飛んでいってしまうことになりはしません
か、という意味合いで質問されたのかね。
 そういうことをしたら、それこそマニフェストは何だったの、という話にな
るでしょう。そういうことにはならないでしょう。

【読売新聞・小坂記者】「国民会議」で後期高齢者医療制度や最低保障年金を
議論すれば、時間は年単位でかかると思う。幹事長は以前の記者会見で、増税
だけ先行して社会保障は1〜2年待ってくれというのは国民の理解が得られな
いのではないかというお考えを述べられた。現在もその考えに変わりはないか。
もし変わりがないのであれば、「国民会議」で後期高齢者医療制度や最低保障
年金を議論することには慎重な立場であるという理解でよろしいか。

【幹事長】考え方は全然変わっていないし、民主党の多くの皆さんもみんな同
じではないですか、私だけではなくて。だって、民主党の社会保障の理念や基
本的な考え方まで変えてしまうということはないでしょう。子育ての理念や考
え方まで変わってしまうということはないでしょう。

【読売新聞・小坂記者】1〜2年先送りされるような状況があることについて
は。

【幹事長】それは「先送り」なのか「棚上げ」なのか、そういうとらえ方や心
配が国民の皆さんや民主党の議員の中にあるとすれば、「それはそうじゃない
です」ということをはっきり確認するなり、そういうことが必要になってくる
んじゃないですか。それさえ確認できればいいんじゃないですか。

【共同通信・河内記者】きょうの特別委員会で総理は「国民のために決断しな
ければならない時期が迫っている。私は政治生命をかけている。それ以上言わ
なくてもおわかりいただけると思う」と。法案成立ができなかった場合に解散
という総理の考え方について、幹事長はどのように思われるか。

【幹事長】総理が「成立しなかったら解散します」と明言しましたか?

【共同通信・河内記者】示唆しました。

【幹事長】あなたは「示唆した」と思ったかもしれないが、示唆したとかそう
いうレベルのご質問に答える必要はないでしょう。

【TBS・加古記者】修正協議後、党内に持ち帰って議論する際には、小沢元
代表のグループのみならず中間派をどうグリップしていくかも焦点となってく
ると思う。先週、増税先行に異議を唱える中間派の議員が会合を開くなど、動
きを見せ始めている。これをどう見られるか。

【幹事長】だから、きょうも前原政調会長はそういうことも心配されて今の経
過報告をしてくれたし、そういう心配はご無用ですよと。理解していただける
ような場もつくらなければならないということでしょう。

【テレビ東京・宇井記者】平場の議論については、どういった枠組みで、いつ
開催する予定か。

【幹事長】それは前原政調会長を中心に、窓口になっている方々を中心にやっ
てもらっています。そしてもっと問題が大きくなるとか、心配事があるといえ
ば、私を座長とする推進会議というのもありますから、そこでも議論するよう
になるのかなと思っています。

【日経新聞・黒沼記者】党内では慎重な意見が多いと思うが、平場の議論は形
式的にというか1〜2回で済むとお考えか、もう少し丁寧な議論が必要だとお
考えか。

【幹事長】「形式的にやればいい」あるいは「延々とやるんだ」と。そのどちら
でもないでしょう。それは推移を見なければわかりません。

【共同通信・河内記者】修正協議できょう自民党が、消費税10%を了承する
考えを正式に表明した。やっと民主党と自民党が同じ土俵に立った形になるが、
その受け止めを伺いたい。

【幹事長】そういうふうに一歩一歩修正して前に進んでいく、そのための修正
協議だから。一歩前進でよかったんじゃないですか。

【産経新聞・坂本記者】税の分野では自公から「景気条項を外すべきだ」、ま
た複数税率を求める声もある。修正協議は現場で議論しているということだが、
党のスタンスとしてここは外すべきでないとお考えか。

【幹事長】自公からの修正の中身が、景気条項は取り除きなさいと。それにつ
いて輿石東はどう思うか、ということがあなたの質問の趣旨?
 それは現場に任せてあるんですよ。ここで私がそんなことを一々やったら、
現場が混乱するんじゃないですか、そこにお任せしてあるのに。

【時事通信・市川記者】会期末まであと10日となった。総理が政治生命をか
けると言っているこの法案だが、修正協議がまとまったとしても参院審議を考
えれば会期延長せずに通すことは難しい。幹事長としては、延長してでもこの
法案を今国会で成立させるお考えか。

【幹事長】延長の問題についてはコメントできません。
 僕はここの記者会見でたびたび言っているが、会期末が6月21日であるこ
とは間違いありません。総理は、会期末に、6月21日に、命をかけたり政治
生命はかけていません。この法案の成立に命をかけ、政治生命をかけているん
だと思います。

【NHK・長谷川記者】実務者協議で、最低保障年金などを「国民会議」で議
論することが決まった場合は、幹事長としてはそれを了とするということでよ
ろしいか。

【幹事長】それはそうで、任せてあるから、それでいいんじゃないですか。

【産経新聞・坂本記者】産経新聞とFNNの合同世論調査で、採決に造反した
議員を「厳しく処分すべき」と思う方が52%に達した。幹事長はこれまで「
処分はそのときに考える」というお答えだったが、細かい処分は別にして、厳
しい姿勢で臨むお考えか。

【幹事長】それはそういう事態が起きたときに考えるという、その考えは少し
も変わっていません。それでいいのではないかと思っています。

○参議院岡山選挙区について

【中国新聞・岡田記者】来年の参議院選挙の岡山選挙区について、民主党岡山
県連は現職の姫井由美子さんを公認候補として党本部に申請しないと決めた。
幹事長の受け止めと、党本部としてどう対応されるか、伺いたい。

【幹事長】その問題は明日、岡山県連の代表者ともそのことで会うことにして
います。それを聞いてからですね。

○幹事長の“利き腕”は?

【フリーランス・安積記者】6日の笠浩史代議士のパーティーで幹事長は「樽
床代行は私の右腕で、笠さんは左腕だ」とあいさつされた。幹事長の利き腕は
どちらか。右腕が樽床さんで左腕が笠さんだと、今司会をされている松井先生
はどうなのか。

【幹事長】難しいねぇ(笑)。右腕か左腕かと、それじゃ松井さんは何もない
じゃないかと。それなのにいつも皆さんの前で司会をやらせていて、なんとけ
しからん男だと、そう思われてのご質問だとあれば、松井議員はよき理解者で
あるし、大変ありがたい存在だと思っています。右腕とか左腕とか、じゃあ右
足か左足かとなっちゃうんじゃないですか(笑)。

【フリーランス・安積記者】利き腕はどちらですか。

【幹事長】利き腕は右手です。

○沖縄県議選の受け止めについて

【読売新聞・小坂記者】沖縄県議選で民主党県議を大幅に減らす結果になった。
米軍基地の問題等に対する民主党への反発も影響したと思うが、この結果につ
いてどのように受け止めているか。

【幹事長】国民の皆さんが民主党に期待が大きければ大きいほど、落胆をし、
失望も大きいということをたびたび申し上げてきました。それだけ依然として
我々民主党に厳しい目が注がれているということだと思います。

○衆議院の選挙制度改革について

【中日新聞・岩崎記者】今週中に幹事長・書記局長会談を開けそうか。呼びか
けなどは既にしているか。

【幹事長】これも21日、会期末が迫っていますから、私のほうとすれば今週
中にも提案したいなと思っていますが、そういう環境になっているかどうかも
一つ判断しなければなりませんね。

○党人事について

【時事通信・市川記者】きょうの役員会で、企業団体委員長の人事について決
定事項があれば伺いたい。

【幹事長】池口修次さんが企業団体委員長をやっておりましたが、参議院国対
で手いっぱいになりますから、企業団体委員長は小林正夫参議院議員にお願い
することとし、きょう役員会でも了承されました。
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