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幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨
2012年6月18日(月)17時25分〜17時48分
衆院内14控室

編集・発行/民主党幹事長室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://www.ustream.tv/recorded/23399490

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■冒頭発言
○衆議院の選挙制度改革について社会保障と税の一体改革について

■質疑
○今国会の会期について衆議院の選挙制度改革について社会保障と税の一体改革について
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■冒頭発言

○衆議院の選挙制度改革について

【幹事長】先ほど各党の幹事長・書記局長会談の後、ここで(国会内で)ぶら
下がりを受けましたが、おられなかった記者さんもいると思いますので、もう
一度申し上げるとすれば、先週14日の木曜日に樽床私案から輿石、私の案を
提示し、15日にも私どもの案を国会に提出させていただきたいと。「そんな
乱暴なことをするな」と、こういうお話があったものですから、その折に「じ
ゃあこの案を持ち帰っていただいて、月曜日の14時に再度お集まりいただい
てご返事をいただきながら、最終結論を図ってまいります」と申し上げて、そ
の会を予定どおり14時にやらせていただきました。そのうえで、民主党単独
で16時半に国会に法案を提出させていただきました。それが1つであります。

○社会保障と税の一体改革について

【幹事長】今、党の役員会も開催して、一応きょうから3党合意の党内手続き
に入ってまいります。18時からホテルでということになります。
 この党内手続きを速やかにやっていただいて、そして国会で委員会にもう一
度、修正しているわけですから、修正部分も議論をしていただいて、最終的に
採決し、衆議院を通過していくという手続きに入りたいと思っています。

■質疑

○今国会の会期について

【TBS・加古記者】きょう民主党から自公に対して国対間で正式に会期延長
の方針が伝えられた。あらためて幹事長から会期延長についてのお考えを伺い
たい。

【幹事長】「会期延長」という言葉は使わないが、実質そういうふうに聞こえ
るでしょう。この国会を閉じるわけにもいかないでしょうと、こう申し上げて
いますからね。そのことはこれから党内できちんと、どうするかは協議してま
いります。

○衆議院の選挙制度改革について

【朝日新聞・田伏記者】この法案の採決はいつぐらいを想定されているか。社
保・税のほうも出ているが、どちらを優先させるのか。
 2点目は、先ほどのぶら下がりでも幹事長は「修正もあり得る」というお考
えを示されたが、仮に「0増5減」だけでほとんどの党が合意できそうだとな
った場合に、そういった修正案に応じるお考えはあるか。

【幹事長】今、田伏君はその法案に2つのことを言われたと思っています。1
つは、社会保障と税の一体改革が先なのか、この選挙制度の法案が先なのかと。
どっちが先とか後とかということは一概に言えないでしょう。社保・税のほう
は大詰めに来ています。残念ながら選挙制度は、きょう国会に提出したのです
から、議運にかけて、やるところは倫選特(政治倫理の確立及び公職選挙法改
正に関する特別委員会)でしょうから、そこで議論を始めてもらおうと、そう
いう順番でしょう。だからどっちが先、後ということではない。順序からいえ
ば社保・税は進んでいるんですから、そのまま進めてもらえばいい。こっちは
明日からでも議論していただけばいい。そういうことですね。
 それからもう1つ。「0増5減」では共産党を除けば全部一致しているのだ
から、そこだけ修正という形でやったらどうかという、そういう意味合いに聞
こえたが、私は、そういうことではなくて、3点セットの私が出した法案を他
の党と協議して修正、「こうやりなさい」「こうしなさい」、社保・税でもそ
ういうことをやった。そういう形になるのか、ならないのか。そういう意味合
いで、「修正に応じる場合もあります」と、こういうことを申し上げました。

【時事通信・市川記者】連用制について伺いたいが、制度の特徴からして多党
化して政治が不安定化する気がするが、幹事長はどのようにお考えか。

【幹事長】これは少数政党の民意をきちんと受け止めろと、私どもと自民党以
外の人たちはそういうことで一致しているわけですね。だから、少数政党に配
慮した考え方というのが連用制だと思います。だから必ずしも、「それによっ
て政党が乱立して」って、かなり今も乱立していますから。これ以上増えるの
か、増えないのか、これは選挙をやってみなければわからないと思います。

○社会保障と税の一体改革について

【フリーランス・横田記者】「署名が集まったので、3党合意について両院協
議会あるいは懇談会を開いてほしい」という要求が出ている。署名集めをした
議員は、年末は「税」と「社会保障」が一体だという前提で議論したが、今回
「社会保障」が先送り、棚上げ、抜け落ちた、増税ありきになったということ
で、年末並みの数日間・数十時間じっくり議論をやるべきだという声が出てい
るが、両院協議会などが開かれるかどうか。また、開いた場合、どのぐらいの
時間をかけて議論をされるのか。

【幹事長】久しぶりに横田さんの質問をいただいて、ありがとうございます。
「両院協議会」ではなくて「両院議員総会」、あるいは「両院議員懇談会」の
ことですね。
 私は両院議員総会なり両院議員懇談会は1度だけでいいと思う。そんなに何
日も何日もやるものではないと思っています。それは、きょうから始まる部門
会議、この案がよろしいか、了承していただけますかというのを、この18時
からやるのですね。それが前は何日もやったということでしょう。両院議員総
会や両院議員懇談会を1週間も10日もやったなんていう例はないわけですか
ら。ここはちょっと違うでしょう。

【フリーランス・横田記者】きょうの会合は、数日間続く可能性はあると。

【幹事長】きょうから始まる、ホテルで、これは何日間もやっていたら困るの
じゃないですかね。

【フリーランス・横田記者】年末並みにやる、ということではないのか。

【幹事長】年末には……社会保障と税の一体改革で、今横田さんの言われるの
は、何かを棚上げしたとか先送りしたと。

【フリーランス・横田記者】社会保障を棚上げして増税ありきになったと。

【幹事長】それは、そういうふうに状況が変化したのだから、年末のところの
原点に戻って、それはどうなっているんだと。棚上げしちゃったのか、先送り
したのか、そこから議論しようよという。

【フリーランス・横田記者】民主党のマニフェストの根幹の部分が先送りにな
ったのではないかという疑問の声、批判が出ているわけだから、そこは徹底的
に議論なさるのかなと。

【幹事長】それは当然きょう出てくるでしょう。それは、「そうではない」と
いうことを前原政調会長や担当者が、実務者も答えてくれると思います。

【フリーランス・横田記者】途中で打ち切りをしないでほしいと馬淵澄夫さん
が言っているが、議員が納得するまで議論を続けるという理解でよろしいか。

【幹事長】どこまでやれば納得してくれるか、どうなるのか、これはきょうの
会議を見守らないで、「打ち切ります」とか「幾日やります」とか「きょうで
絶対終わりです」ということは申し上げられないでしょう。その推移を見守り
たいと思います。

【フリーランス・島田記者】3党合意が成って、報道によると、自民党は解散
・総選挙を求める流れを強めると。3党合意をした後に解散を求めるというの
は国民的には、矛盾しているのではないか、合意したのなら協調してやるべき
ではないかというイメージがあるが、この自民党の態度についてはどのように
お考えか。

【幹事長】まあ、どういう意図で言われているのか。自民党さんは、これは今
に始まったことでなくて、「早期解散。信を問え」というお気持ちがあること
は私どもも承知をしております。
 あとは、島田さんが解説してくれたように、3党合意をしておいて早期解散
だと。3党合意をしたのだからこの法案を早く通してくださいよと、そっちの
ほうが先でしょうという思いがあるということですね。
 そういうご意見もあるし、即解散すべきだという声もあるかもしれません。
それは自民党さんが言っていることで、私どもはこの3党合意に沿って1日も
早くこの法案を成立していただくと、そのことに全力を尽くすということだと
思います。

【テレビ朝日・澤井記者】先ほど「1度だけでいい」とおっしゃった両院議員
総会もしくは両院議員懇談会だが、日程はもう決まっているか。その両院議員
総会なり懇談会の意味合いは、幹事長としてどう思われるか。

【幹事長】日はいつだと、これもはっきり決めたわけではないですが、21日
までがこの国会という範囲をすれば、21日までには「速やかに」という規定
になっています。だからいつやらなければならないという規定ではないが、2
1日までに開催したいと思っています。それに、この開催の最高責任者は総理
であります。しかし、それは総理大臣という立場ではなくて、民主党代表とい
う立場でこの議員総会に臨むと、そういう意味での招集責任者。その計画を立
てたり設営する責任者は私であると思っています。だから、総理がまだメキシ
コに行っていますので、どんなに早くてもメキシコから帰ってきてからになる
と思います。

【テレビ朝日・澤井記者】確認だが、「両院議員懇談会」なのか、「両院議員
総会」なのか。

【幹事長】私はこれは両院議員総会の開催要求ですから。まだ要求してくれて
いる人が何をテーマに両院議員総会を要求しているのか、そのことが明確であ
りません。両院議員総会というと、そこで1つのことを決定したり決める場所
と、そういうことになって、もしこの法案をどうするとかこうするとかいう話
になると、それは懇談会でなければ受けられないということも申し上げてあり
ます。

【フリーランス・横田記者】両院議員総会で、今国会の採決先送りを決めてほ
しいという議員が署名集めをしていたが、先送りするかどうかを多数決をとっ
て総会で決めるということではないのか。そうやって署名を集めて3分の1集
まっているのですから、多数決をとってやれば。もう決めることは明らかでは
ないのか。

【幹事長】そうですか。横田さんにはそういうテーマを、趣旨をちゃんと言っ
てくれて、(署名を)持ってきた(相手である)私にそういうことを言ってい
ただけないので、私はそうは受け取っておりません。採決を先送りするかどう
かという決定をする場所とはとらえておりません。

【日経新聞・黒沼記者】一体改革の法案の採決時期について、会期末である2
1日までにすべきであると野党が求めているのに対し、党内からは慎重な議論
を求める声もある。幹事長自身は21日という期限にこだわるべきとお考えか。

【幹事長】先に日があって、そこまでにどうしても結論を出すというと、お尻
を切ったとか、協議を打ち切るということにつながるのではないかと、そうい
うご心配もありますから、それはあくまでも、そういうことも含めての了承を
得るために今夜から会議をやっているわけですから、その推移を見守ってまい
ります。

【読売新聞・小坂記者】今度、党内手続きが終わった後の野党との党首会談の
必要性、あるいはその中身について幹事長はどのようにお考えか。

【幹事長】党首会談というのは、周りが何と言っても、党首自身がやる意思が
なければできないし、そのことも含めて各党首がどう考えるかが最優先でしょ
う。

【毎日新聞・高橋記者】両院議員懇談会もしくは総会を開くということだが、
党内の了承の手続きというのは今やっている部門会議のほうで行って、両院懇
というのは了承の手続きとしては位置づけないということでよろしいか。

【幹事長】さっき横田さんが言った「両院議員総会は採決を先送りするかしな
いかを問う場所だ。それが目的で署名を集めたのだ」と。私のほうへはそう言
ってもらっていないので、私はそう理解をしていないし、法案そのものを賛成
か反対かを多数決で決めると、そういう場所でもないというふうに位置づけて
いますから、それは一応、懇談会でという形で開催したいと思っています。

【フリーランス・横田記者】先送りを求める理由は、社会保障と税と一体だと
言っていたのに、増税ありきになったと。だったら社会保障についてもう徹底
的に議論するのが先でしょうと。世論調査でも半数以上が今国会での採決先送
りに賛成している。そこの根幹の部分が抜け落ちたことに対して重大な責任と
いうか、野田総理がうそをついたとか、国民をだましたことになるのではない
かと思うが、その辺についての問題意識を幹事長はお持ちでないのか。

【幹事長】横田さんの言葉を聞いて私もびっくりしているのだけれども、野田
総理が国民に対してうそをついたとか……

【フリーランス・横田記者】この前の憲政記念館の集会でも、野田総理はうそ
つきだという野党党首の大合唱で。鳩山元総理も言っている。

【幹事長】それは野党の皆さんがそう言っているので。私は、野田総理がうそ
をついているとも、増税ありき、根っこのところは全部どっか行っちゃったん
だとも思っていません。そういうことも含めてきょう党内の意見を聞いて、ど
うするかを了承を得るべく全力を尽くしているということです。

【中日新聞・岩崎記者】幹事長は以前の会見でも、総理が政治生命をかけるの
は「21日」ではなくて「今国会内の成立」だとおっしゃっていたが、その辺
は昨日も確認されているのか。

【幹事長】そういうことは、よく「15日」とか「20日」という言葉が出て、
そして皆さんの報道だって「15日に党首会談を行う」とか。行わなかったじ
ゃないですか。私が今まで言ってきているのは、総理は15日とか21日に命
をかけたり政治生命をかけていないと。この法案の成立に命をかけ政治生命を
かけていますと。そうご理解してくださいと言っているんです。

【日本テレビ・清田記者】当たり前のことを伺うが、一体改革の関連法案の採
決の際には党議拘束はかかるか。

【幹事長】当然かかります。

【日本テレビ・清田記者】仮に反対する方々が出てくると、処分も検討せざる
を得ないと思うが、その程度は幹事長は今どのように考えているか。

【幹事長】そんな事態が起きないのに、処分だけ考える、処分をどうするかな
んてこと、今考えていません。

【産経新聞・坂本記者】先ほど鳩山元総理とお会いになったと思うが、政策の
最高顧問という立場でもある元総理からの意見は、慎重に議論してほしいとい
うことだと思うが、幹事長としてはどういう受け止めか。また今後、鳩山元総
理の意見を受けてどのように党内で議論を進めたいとお考えか。

【幹事長】鳩山元総理も心配をされて、こういう問題で党が割れたり政権が崩
壊したりすることは間違ってもあってはならないことだ、幹事長としてそうな
らないように全力を尽くしてほしい。私も「全力を尽くします」と、こう申し
上げました。

【日経新聞・黒沼記者】先ほど、造反に関しては、そんな事態は起きないとい
う見通しを示されたが、例えば小沢元代表は依然として消費税増税に対しては
否定的な見方を示しているが、幹事長自ら説得に乗り出すお考えはあるか。

【幹事長】「起きない」と言いましたか?まだそういう事態が「起きていない」
のに、今、処分をどうするとか、清田君の話で、その処分はどういう処分にす
るなどということは考えていないと、そう申し上げたのです。
 今、黒沼君は、小沢元代表は反対というご意見だ、それについて「賛成して
ください」と言うのか、何と言うのか、そういう汗をかくのか、努力するのか
と。そういう必要があると思えばお会いをし、要請もしたいと思っています。
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