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幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨
2012年6月25日(月)18時53分〜19時14分
編集・発行/民主党幹事長室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://www.ustream.tv/recorded/23556816

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■冒頭発言
○代議士会について

■質疑
○社会保障と税の一体改革について
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■冒頭発言

○代議士会について

【幹事長】きょうは、ご案内のように17時半から代議士会をやりました。こ
れは私が代議士会を提案したものですから、実質主宰者と言わせてもらっても
いいのかなと。そういう意味できょうは私のほうから申し上げます。
 明日、社会保障と税の一体改革の採決という、ようやくそこまで来たと思い
ます。それに向けて、両院(議員)懇談会から両院(議員)総会というものへ
の要求もありました。諸般の状況を見て現実的には代議士会以外には考えられ
ないだろう、そういう判断をし、きょう代議士会という形で行いました。
 総理があいさつをし、最後に私がまとめの意味もあって、きょうの意見を受
けて今後どうするんだと、こういう形で運営されましたので、前回の両院懇談
会でも幹事長に「考えよ」「考えよ」ということで終わったわけで、私に発言
のチャンスがなかったものですから、そのことも踏まえて、私は最後にこのよ
うに申し上げました。
 私たち民主党は、きょうまで「国民の生活が第一。」という国民との約束。
そして党内一致結束していく、これが2つ目。3つ目は、ねじれ国会という現
実を踏まえて、政権政党として、与党としての覚悟と責任を果たしていかなけ
ればならない。結果を出していかなければならない。そのためには党内一致結
束し、情報管理を徹底して、マスコミ報道に惑わされることなく、自らの発言
に責任を持ちたい。「今回の社会保障と税の一体改革に伴うすべての対応は、
現場指揮官である輿石幹事長に任せよう」という大畠章宏議員の発言を受けて、
総理を信じ、私を信じて、対応を一任していただけますか、という意味で終わ
りました。皆さん拍手で、そのような意思結集ができたと思っています。
 以上です。

■質疑

○社会保障と税の一体改革について

【読売新聞・小坂記者】これまで平場の議論、両院議員懇談会と続けてきて、
今回の代議士会が党内議論の最後になると思うが、党内議論を振り返ってどう
お感じか。党内が一致結束するうえで十分な議論ができたか、幹事長の認識を
お願いしたい。

【幹事長】きょうも国対委員長から、この1つの法案で120時間以上も議論
したということは、昭和35年(1960年)の安保改定以来の時間だと。だ
から52年になるわけですね。それぐらい丁寧にここはやってきた。そういう
のが1つでしょう。この間、きょうまで夜を徹して8回にわたって議論をし、
また今回も2日間にわたり、きょうの代議士会、かなり党内ではいろいろな問
題を議論してきた。満点ではなくても、それに近い議論はされてきたと思って
います。

【NHK・長谷川記者】現段階では、小沢さんに近い議員を中心に大量の造反
が出る見通しだ。執行部としては、反対票を投じる人たちはどのぐらいの規模
に上るとお考えか。現在のところ執行部としてどのように説得工作をしている
のか。

【幹事長】「どのぐらい出るか」というのは、大変失礼な質問でもあると思い
ます。それは明日やってみなければわかりません。
 それから説得工作をどうするのかと。説得という、中身によっては逆効果も
あります。だからそれは説得の仕方、あり方にもかかわるでしょう。だけど党
で決めたことですから、みんなで決めたことはみんなで守るという方向で執行
部とすれば努力することは当然だと思う。
 それからもう1つ言っておきましょう。処分がどうこうと、きょうもそうい
う話が出た。「物事が起きる前に、処分をどうするこうするというのはけしか
らん」という意味合いのことを申し上げました。

【時事通信・市川記者】きょうの鳩山元総理との会談の中で幹事長が、厳しい
処分を科さない考えを伝えたという報道がある。事実関係を教えていただきた
い。

【幹事長】鳩山さんとの会談の中身を言う必要はないと思います。

【読売新聞・小坂記者】執行部からは、過去の例を参照して処分を決めるとい
う発言が相次いでいる。法案の賛否で除籍処分にしたことはないことを言って
いるのだと思うが、この意味するところを幹事長はどのようにされているか。

【幹事長】そのことも踏まえて、これからの対応は、私の最後の言葉に「総理
を信じ、私を信じて、対応は一任いただきたい」と。一任されたと思っていま
すから、そのように考えていきます。過去がどうだこうだということは、それ
はそれとして、過去どうなっていたかも私はまだ精査していません。

【日経新聞・黒沼記者】藤井裕久税制調査会長など増税を推進する方の中には、
処分は厳正なものであるべきだと、つまり除名を科すべきだという意見もある
が、こういう意見が出ていることについて幹事長はどのようにお考えか。

【幹事長】ご意見はご意見としてお聞きしておけばよろしいのではないですか。

【フリーランス・安積記者】今回は1つの政策についての採決だが、首相が「
政治生命をかける」とおっしゃっているわけで、これについての賛否は信任決
議への投票と等しいと思われる。幹事長としてはそれぐらい重く受け止めてい
るか。

【幹事長】重く受け止めるか、軽く受け止めるかって聞かれれば、重く受け止
めているのは間違いないでしょう。

【朝日新聞・田伏記者】処分の中身についてはまだ検討していないということ
だと思うが、具体的に処分を検討されるタイミングはどのあたりか。

【幹事長】そのことも含めて、ご心配なく。結論はいつか出します。

【ニコニコ動画・七尾記者】党内一致結束に向けて様々な議論をしてきたとい
うことだが、一方で、今回の党内のゴタゴタが国民にどう映っているとお考え
か。言い方を変えると、今回のゴタゴタが国民に与えた影響について伺いたい。

【幹事長】それは、結党以来民主党に期待をかけたけれども、「党内抗争」「
党内がゴタゴタだな」、そこを卒業しないと本当の政権与党としての信頼も責
任も果たせないと思っていますので、それに向けて、私は総理ともども全力を
尽くすということであります。

【読売新聞・小坂記者】小沢元代表のグループを中心に離党届に署名された方
も出てきている。以前、幹事長は小沢代表の説得について「必要があれば汗を
かきたい」とおっしゃったが、その後、小沢元代表の説得に対してはどうなっ
ているか。

【幹事長】そのことを、皆さんの質問に答える形で私がコメントする必要はな
いと思います。

【TBS・加古記者】2度にわたる総理と小沢元代表との会談でも「党を割ら
ない」という認識で一致したかと思うが、それでも小沢元代表は新党結成の動
きを加速させている。そのことに関してどう思うか。

【幹事長】それも、あなたに答える必要はないと思います。

【時事通信・市川記者】造反しても執行部は厳しい処分を科さないという報道
があり、それが造反の拡大を招いているという見方もある。造反が54人を超
えそうなこの状況について、幹事長としてはどのようにお考えか。

【幹事長】政治家の出処進退は自ら決めるのが大前提です。マスコミにそう書
かれたから賛成から反対に回る、反対から賛成に回るなどということは、それ
自身が政治家の資質を問われると思います。

【日経新聞・黒沼記者】きょうの代議士会の様子は、我々は冒頭しか見られな
かったが、代表の発言を遮ってみたり、代議士会長のところに詰め寄ったりす
る光景が見られた。ああいう光景を見て違和感を持つ国民が多いと思うが、会
議の運営についてどう思われたか。

【幹事長】あれは、皆さんも「普段は代議士会はオープンにしている。それを
なぜクローズにするんだ」と、そういうところから始まったのではないですか。
きょうの代議士会は、10分や15分で終わる代議士会ではない。代議士会の
目的が普通の代議士会と違うということです。参議院の議員総会も、私のあい
さつのところまでで、それ以外はクローズにしています。そういう意味合いが
あった。そのことについて抗議をしてきたと。なぜマスコミを出してしまうの
だと。
 その議論もありましたから、私は最後のまとめのところで、クローズにして
もなんにしても、今はすばらしい機器があって、全部録音しておいて、それを
マスコミの皆さんにお渡しすることさえあると言われている。信じられないよ
うなことが。そしてマスコミの皆さんが、きょうご質問があったようなことを
どんどん報道する。党内がそれによって混乱をしたり、国民不信を招いていく。
それはマスコミの皆さんにも、私どもにも、両方責任がある。ここを改めてい
かなければ、日本の政治も、日本自体がおかしくなる、ということも申し上げ
ました。その点にもし疑義があったら、ご質問を受けます。

【朝日新聞・田伏記者】きょうの社保・税の特別委員会で、自民党の町村元官
房長官や伊吹元幹事長は、輿石幹事長が採決を遅らせているのではないか、そ
れでは参議院では協力できない、と述べた。これについて受け止めや反論があ
ったら伺いたい。

【幹事長】いや、反論するつもりはありません。それは伊吹議員と町村議員の
ご意見でしょう。

【時事通信・市川記者】新党や造反の話が出てきたのは総理と幹事長の責任だ
と、鳩山元総理が発言しているが、こういう考え方に対して幹事長はどのよう
にお考えか。

【幹事長】きょう鳩山元総理とお会いしたが、その話は出なかった。それはそ
れでよろしいのではないですか。

【テレビ朝日・山口記者】遅れてすみません。代議士会ではいろいろな意見が
あらためて出たと思うが、これで明日の採決に臨むという中で党内がまとまる
のかどうか、幹事長はどうお感じになったか。

【幹事長】あなたは遅れてきたから。きょう(の代議士会の)最後に「総理を
信じ、私を信じて、これからの対応はお任せいただきたい」と。「任せるべき
だ。現場の指揮官は幹事長である」と大畠議員も言って、だからきちっと対応
してくれという意味で、それは汗をかいてまいりますと。拍手をいただいて、
そのような認識ができた。粛々と採決をしていただきたいということでありま
す。

【テレビ朝日・山口記者】反対票を投じた場合の処分に関しては、今、幹事長
の頭の中ではどのようなお考えをお持ちか。

【幹事長】何もありません。そういう事象が起きたときに考えてまいります。

【テレビ朝日・山口記者】処分が甘いことを見越して、造反する議員が増える
のではないかという見通しも出ている。野田総理が「政治生命をかける」と言
った消費税法案に、反対票がずいぶん増えてしまう結果になりかねないと思う
が、そこはいかがか。

【幹事長】それは今、市川君などお二人から似たようなご質問がありました。
自分の出処進退も自分の意思も、自ら決めるのが鉄則だ。自分の判断でやって
もらいたい。

【NHK・長谷川記者】党内では離党する、しないという話があり、党内融和
を求める声もある。幹事長としては、党を割る、割らないについて、今、党内
の雰囲気は那辺にあるとお考えか。

【幹事長】どの辺にあるって、その意味もよくわからんけど。かなり、楽観が
許される状況ではないでしょう。そのことは確かでしょう。だからみんなで、
こういうときこそ一致結束し党を割らない、そういう大前提で物事を対応して
いくということだと思います。

【産経新聞・坂本記者】幹事長が代議士会の中で最後に、「総理や私を信じて
対応を任せていただきたい」と言ったということだが、その「対応」というの
はどこまでを頭に入れてお話しになったのか。採決までとか、処分、または執
行部の責任のとり方を含めて、教えていただきたい。

【幹事長】対応すべてです。

【日経新聞・黒沼記者】なかなか一致結束とはならない状況まで来ているかな
と思うが、具体的に一致結束を図るための腹案はお持ちか。

【幹事長】ありません。

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