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幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨
2012年7月9日(月)18時02分〜18時22分
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました)
	
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://www.ustream.tv/recorded/23874065

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■冒頭発言
○本日の常任幹事会について

■質疑
○鳩山元総理の党員資格停止処分について党内の政策決定手続きについて小沢元代表等の離党について次期衆議院選挙について尖閣諸島について
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輿石東幹事長記者会見

■冒頭発言

○本日の常任幹事会について

【幹事長】前回の7月3日の常任幹事会で、離党届を提出した議員の処分につ
いて倫理委員会に諮問することを決定しました。きょう倫理委員会から答申を
受け、きょうの常任幹事会で最終決定をしました。
 前回の常幹で確認された処分内容と一部変わっております。それは、倫理委
員会から鳩山議員の6か月党員資格停止について、この問題は再考すべきだと、
こういう倫理委員会の答申を受け、きょうの役員会で検討し、私のほうから6
か月を改め、3か月党員資格停止としたいということで常幹に諮り、承認され
ました。その他はすべて前回どおりであります。
 なお、前回の常任幹事会後に、新たに加藤学議員の離党届が出ました。それ
から参議院の米長晴信議員の離党届も出ましたので、このお二人の離党届はそ
れぞれ、加藤議員については除籍処分とする、米長議員については離党を認め
ると、こういう対応にしました。

■質疑

○鳩山元総理の党員資格停止処分について

【フジテレビ・羽山記者】党員資格停止を6か月から3か月にした理由につい
て教えていただきたい。

【幹事長】倫理委員会では、常幹の諮問を受けて2回にわたり丁寧な議論をし
ていただいた結果が「再考すべきだ」ということですから、それを受けての判
断が6か月から3か月。なぜ3か月かという理由はそうたくさんあるわけでは
ありません。「再考を要する」という答申を受けて、役員会でそう判断をした
ということであります。

【フリーランス・安積記者】幹事長は以前、6か月の処分の間に解散・総選挙
があった場合は、処分を解除して鳩山さんを公認するという話だった。今回か
なり短縮したわけだが、3か月以内に解散・総選挙があった場合も処分は解除
されるおつもりか。

【幹事長】一度言ったことをそうたびたび変更するほうがおかしいでしょう。
「もし解散があったら」という話で、「たら・れば」の話はあまりしたくない
ということですが、大事な点ですから。私のほうで前回もお答えしたように、
この問題についてはそのときの執行部が判断するという党の規定がありますの
で、それを踏まえたうえで、現時点で私の判断とすれば、「公認しないことは
あり得ない」。前回申し上げましたので、6か月が3か月になっても、その考
えは同じであります。

【時事通信・市川記者】3か月にしたとしても、他の2か月の人よりも多いわ
けで、この1か月多いというのは、鳩山さんが党の代表を経験されていること
が理由か。

【幹事長】前回、他の人が2か月で、(鳩山元総理を)6か月とした理由はと、
こういう理由を申し上げました。今、市川さんが指摘したとおりであります。

【朝日新聞・田伏記者】きょうの倫理委員会でも、側近である松野(頼久)さ
んからの申し入れがあったようだが、鳩山元総理もしくは周辺から党執行部に
対して「重過ぎるのではないか」という話はあったか。

【幹事長】それは倫理委員会で、ご意見のある人はそのご意見を受けると、そ
ういう倫理委員会の規定になっていますから。そこでそういう意見が交わされ
たかどうかは、倫理委員会に一任していますのでわかりませんが、倫理委員会
のきょうの答申内容が、鳩山さんについては再考すべきという内容だったから、
それを受けて判断したということです。
 松野さんがという話は、どういうこと?

【朝日新聞・田伏記者】倫理委員会で「重過ぎるのではないか」という意見が
あったみたいだが、それとは別に、鳩山さんもしくは鳩山さん周辺の方々から
直接、党の執行部に対してそのような話はあったのか。

【幹事長】いや、私は聞いていません。

【産経新聞・坂本記者】当初、「元代表で重い責任がある」ということで通常
の議員の3倍の期間だった。6か月から3か月、半分にしたのは何か理由はあ
るか。4か月や5か月も選択肢としてはあり得たと思うが、大幅に圧縮した理
由をお聞きしたい。

【幹事長】それは私たちが役員会で判断したことですから。それが短いか長い
か、重いか軽いかは、皆さんのご判断にお任せしたいと思います。

【時事通信・市川記者】そもそも6か月の処分にすると判断したのは総理か、
それとも幹事長か。

【幹事長】そんなことを答える必要はないと思います。2人で決めました。

【朝日新聞・田伏記者】もともと総理と幹事長に一任となっていたが、短くす
ることについて総理に連絡はされたか。

【幹事長】もう終わっています。

【朝日新聞・田伏記者】総理はどのようなお話をされたか。

【幹事長】いや、別に、どういうお話もないでしょう。

○党内の政策決定手続きについて

【NHK・長谷川記者】きょうの倫理委員会の付帯意見で、党内手続きについ
て、普段から正式なものだと徹底するようにということと、両院議員総会を署
名が集まっていたのに開かなかった、これも党内が納得するようにやるべきだ
ということだが、幹事長として具体的にどのようにやっていくお考えか。

【幹事長】これは党の規約で、(党所属国会議員の)3分の1以上の要請があ
れば速やかに両院議員総会は開催しなければならない、という規定に沿ってや
っているということであります。
 なぜ両院議員総会でなく両院議員懇談会に切りかえたかは、その要請があっ
た方々にも申し上げましたし、その理由は両院議員懇談会の中でも私から説明
してありますので、繰り返す必要はないと思います。(マスコミの)皆さんも
……、いなかったか。そうだったら申し上げておきましょう。
 私のほうから一度答弁に立って、田中けいしゅう副代表、篠原孝さん、この
両名から、署名が156名、要請があったので両院議員総会の開催をと、こう
いう申し入れがあった折に、それは速やかに開催するということですから検討
しましょうと。ただし、両院議員総会というのは、今までの例でいくと案件を
付記して、「こういう案件で両院議員総会を開いてほしい」、その案件があっ
て初めて両院議員総会は開催される。だから両院議員総会の目的がはっきりし
ないで開催するわけにはいかない。こういう意味合いで、そういう場合は懇談
会に切りかえていた。そういうことを踏まえて今回は懇談会にさせていただき
ますと、お返事を申し上げて、そのうえに両院議員懇談会という形で開催され
たということであります。
 それを受けて、あのとき「採決をして意見を聞くべきだ」というご意見もあ
ったことを踏まえて、きょうの倫理委員会の付帯意見になったということです
から。これは処分などにかかわる倫理委員会の本題ではない。だから「付帯意
見」という形になっているということ。それも踏まえて、これからの党の政策
決定のあり方とか、そういうものももう少しきちっと議論をすべきだというの
は今までも言われていました。政権交代、3人の総理がかわったわけですが、
その都度、政策決定の決め方が若干違っていたことも踏まえて、政権与党とし
ての責任を果たすということからきょうもご意見がありました。「自民党さん
は総務会ですべて最終決定をしている。これは全会一致という形だ。そういう
形がとれないか。そういうことを執行部として考えなさい」というご意見もあ
りましたので、そこはきちっと対応して考えてまいりましょうと、こういうこ
とです。

【NHK・長谷川記者】自民党は総務会で意思決定をしていると。幹事長とし
ては今後、政策に関する党の意思決定プロセスをあらためて検討する考えがあ
るということでよろしいか。

【幹事長】それはきょうの常任幹事会でも出されている意見ですから。みんな
の意見を大事にするというのは党の方針でしょう。私がというより、党の皆さ
んの意見が、そういうことをきちっとやるべきだということですから、そうい
う方向で検討するのは執行部としての私の責任ではないかと思っています。

○小沢元代表等の離党について

【毎日新聞・高橋記者】社保・税一体改革法案に反対した小沢元代表を中心と
するグループの方が除籍処分になった。その中には選挙区を持っている人が多
いと思うが、空いた選挙区について今後どのように対応するか。

【幹事長】そのことについても、どうするかを早く基本方針を立てて対応しな
ければいけないと思っています。それはこれからです。

【毎日新聞・高橋記者】きょう処分が決まったことで大量の除籍者が出た。あ
らためて幹事長としてどう受け止めているか、どう責任を感じているか、伺い
たい。

【幹事長】それは当然、執行部として責任を、これだけのことが起きたのです
から、感じない人はいないでしょう。

【フリーランス・安積記者】先日、藤井裕久税調会長が、今回の離党問題につ
いて「これですっきりした、という印象を持っている人が多かった」とおっし
ゃった。党を総括する幹事長としては、藤井さんと同じ印象をお持ちか、それ
とも全く違う印象をお持ちか。

【幹事長】どちらでもないでしょう。すっきりしたかしないかは、それは一人
一人の感じ方だと思います。

【フリーランス・安積記者】幹事長がすっきりされたかどうかではなくて、党
ですっきりしたと感じている人が多かったと藤井さんはおっしゃっているが、
そう感じられたかどうか。

【幹事長】そんなことでアンケートをとる者もいないでしょう。「これですっ
きりしましたか?しませんか?」なんていう問いかけをするほど民主党に余裕
はないと思います。

【信濃毎日新聞・鈴木記者】遅れてきて恐縮だが、加藤学議員と米長議員につ
いては別途、倫理委員会にかけるということでよろしいか。

【幹事長】加藤学議員についてはきょう倫理委員会に諮問をしました。除籍処
分とすることを倫理委員会に諮問しました。北澤俊美委員長のもとで、これが
適切かどうかの判断を仰がなければなりません。
 米長議員のほうは、離党を認めるということですから、これは認めただけで、
倫理委員会にはかかりません。

○次期衆議院選挙について

【産経新聞・坂本記者】きょう野田総理が予算委員会の答弁で、解散・総選挙
について、「やらなければいけないことをやり抜いた暁に、国民に信を問いた
い」「一体改革以外にも特例公債法案などの案件もある」という話をされ、特
例公債法案の成立が解散・総選挙の前提になるとの考えを示された。この答弁
について幹事長の考えを伺いたい。

【幹事長】それで結構じゃないですか。

【産経新聞・坂本記者】幹事長はこれまで、任期満了まで解散せずに政権とし
ての責任を務めるべきだ、と言ってきた。総理が、時期は明確にしないまでも、
解散について1つの可能性を示していることについて、幹事長、総理との意見
の歩調はどのようにお考えか。

【幹事長】解散の意見調整をするなんていうレベルの話ではないでしょう。繰
り返し申し上げたように、解散権は、どなたがどう言おうと、総理にあるんで
す。総理の専権事項であります。私が「任期満了までやるべきだ」と言ったこ
とは、ただの1度もありません。我々の任期は、参議院は来年の7月、衆議院
は8月、そこまで精いっぱいやるのが国民に対する責任だと申し上げて、それ
以上でも以下でもありません。

○尖閣諸島について

【NHK・長谷川記者】国が尖閣諸島を購入するという話があるが、幹事長は
この話についてどのようにお感じか。

【幹事長】それは日本固有の国土だと、こういう位置づけで歴史的にも国際的
にもずっと言っているわけですから。そういう意味合いで、この維持・管理は
国がやったほうがいいのかな、そういうご意見があってもいいじゃないですか。
そういうことを議論したり考えていくことは必要ではないかと思っています。

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