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幹事長会見記録

輿石東幹事長/記者会見要旨
2012年8月27日(月)17時04分〜17時23分
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://www.ustream.tv/recorded/24995463
http://www.youtube.com/watch?v=DREt0zRP2OA&list=PL5C5C00D65D686349&ind
ex=1&feature=plpp_video

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■冒頭発言
○衆議院の選挙制度改革について

■質疑
○国会運営について衆議院の選挙制度改革について領土問題について党代表選挙について公務員関連4法案について参議院の選挙制度改革について参議院議員会長選挙について
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■冒頭発言

○衆議院の選挙制度改革について

【幹事長】先ほど、選挙制度、「0増5減」と「40削減」、この法案を、残
念ながら私どもの党だけですが、衆議院(の委員会)でようやく採決の運びに
なりました。明日の本会議に上程し、参議院に舞台を移すということです。
 このことは私どもも繰り返し申し上げましたように、国民の皆さんに社保・
税の一体改革で大変ご無理なお願いを、消費税というものをお願いしている。
十分ではなくても、私たちも自ら身を切る、そういう姿勢を示さなければ国民
の皆さんに申しわけない。そういう気持ちと、それから決めたことはブレなく
きちんと仕上げていくということで、こういうことにしました。 8日まで、
会期末ですから、しっかりやっていこうと、こういう確認をきょうの役員会で
も行いました。

■質疑

○国会運営について

【NHK・長谷川記者】自民党など野党側は、選挙制度あるいは特例公債に関
する民主党の国会運営が強引だということで、近く(首相)問責決議案を出す
方向だが、これについて幹事長はどのようにお考えか。

【幹事長】これは前回も「強行採決だ」「暴挙だ」というお話があったという
ことで、私は前回の記者会見、あれは(参議院議員)会長の記者会見というこ
とで木曜日に申し上げたとおり、決して強行でやったわけではない。経過を見
ていただくとご理解いただけるだろう、こういうことですから、それに対して
問責を打ってくるということであれば、それはそれとして、そういうご意思で
しょうから、やむを得ないと思っています。

【時事通信・市川記者】まだ成立していない内閣提出法案がだいぶ残っている
かと思うが、この現状をどのように分析しているか。これを仕上げるために野
党の協力が必要だと思うが、問責の提出が予想される中でどのように仕上げて
いくお考えか。

【幹事長】あしたも、私は環境委員会に所属していて、議員立法だが、残され
た会期の中でやるべきことはやろうと。これは野党の皆さんもかなりご理解を
いただいて、かなりの法案、あした成立すると思います。お互いに、国民のた
めに政治はあるわけですから、そういう観点で努力していくと。とりわけ政権
政党とすればその責任があるでしょう。

○衆議院の選挙制度改革について

【朝日新聞・田伏記者】大阪維新の会は、衆院の定数を半減するという政策を
打ち出し、自民党とはまた逆のベクトルで民主党との考えに隔たりがあるが、
これについて幹事長はどう評価されるか。

【幹事長】維新の会の皆さんが、定数を半分にすると。今のこの議会の現状で、
はたして二院制の憲法下で定数を半減して国民の皆さんの民意を反映できるか、
このことについては甚だ私は心配になる。だから、一気に半数ということはな
かなかできないだろうと思っています。

【テレビ朝日・澤井記者】きょう野党不在の中で(委員会で)採決され、あし
た本会議で採決ということで、このままだと参議院採決での可決・成立は難し
いと思う。違憲状態のまま選挙に突入する可能性が高くなるが、どのように打
開されていくおつもりか。

【幹事長】私たちは違憲状態の「0増5減」と、比例代表を40、小選挙区を
5、計45定数を削っていきたいと。今の澤井さんの質問の趣旨は、だからで
きるやつだけ攻めて、違憲状態だけやったらどうですかという意味合いですか。
逆にお聞きしたいのだけれども。

【テレビ朝日・澤井記者】それも含めて、例えば参議院に送られてから「0増
5減」だけを先行させるように法案修正することなども考えられると思うが。

【幹事長】それは、今のところ野党からはそういう「修正しましょう」とか「
何とか打開策を考えましょう」というお話がありませんので。私どもは既定方
針どおりやり抜くということです。

【産経新聞・坂本記者】もし野党側から何か新しい対応策を考えないかという
打診があれば、その段階で新たに協議に入る余地はあるというお考えか。

【幹事長】そういう用意はありますよ、何とか今の状態を打開したいというご
提案があれば。その聞く耳を持たないで強引にどこまでもやり抜くなんていう
姿勢は、今までもなかったし、これからもないでしょう。
 しかし、時間に制限がありますから、それで問責を打ってきたということに
なれば、そういうことはもう考えないという意思表示でもあるわけでしょう。

【日経新聞・黒沼記者】大阪維新の会は、定数削減とあわせて政党交付金や議
員歳費の3割削減を打ち出している。かねてより幹事長は、歳費を切り詰める
と議員のなり手がいなくなるという懸念を示されていたが、こうした維新の会
の主張についてどう思われるか。

【幹事長】それは、削れるところがあれば「隗より始めよ」「自ら身を切る」、
これが国民の皆さんにお願いする前提だと思います。だからこそ私は、苦しく
ても定数もきちっと答えを出したい、歳費も私のほうから2割削減・300万
円、十分ではなくてもそういう意思を示しましょうと。そのときも、いや2割
じゃ少ない、3割だ、5割削れと言う党もあったが、その後どこからも声が出
てこない。
 だからもう少し、「定数を半分にしなさい」「歳費を3割、4割、5割、削
りなさい」「あれは要らない、これは要らない」、結構だけれども、政党助成
金という制度がなぜ出てきたのか。やはりある程度、自分の生活も何らかの形
で大丈夫だというものがなければ、「国民の生活が第一。」と言っても、自分
のあしたの生活に困るような状況へ追い込まれて本当に政治ができるだろうか
という現実もある、ということを申し上げているわけです。
 皆さんの生活だってあるわけでしょう、新聞記者さんの。それを給料半減し
ろと言って、「結構です」と言う人が現実にいますかね。それではおれの生活
できないよと、そういうことにならないですか。

○領土問題について

【産経新聞・坂本記者】韓国大統領の竹島上陸に関して、平成5年の河野官房
長官談話を撤回するべきではないかという意見もある。「河野談話」に関して
幹事長の考えを伺いたい。

【幹事長】きょうも参議院の予算委員会でその問題を相当取り上げてやりとり
したわけじゃないですか。それは総理自身も玄葉外務大臣も答えていますから、
それでよろしいのではないですか。

【フリーランス・安積記者】「河野談話」は、2007年に安倍政権時に出された
政府答弁書の内容とそごがある。政府答弁書と「河野談話」と、幹事長として
はどちらを優先すべきとお考えか。ちなみに「河野談話」は閣議決定を経てい
ないが、政府答弁書は経ている。

【幹事長】それは河野さんと安倍さんのときにやりとりがあったお話ですね、
自民党時代。それに対して、どちらがどうでこちらがこうだということを私が
言う立場にもないし、それはもう過去の議論の中でそれぞれ整理されていると
私は認識しています。

【朝日新聞・田伏記者】領土問題に関して、日中間でつくった党のホットライ
ンの活用を含めて、今後、議員外交として打開策を検討、もしくは何らかの関
与をしていくお考えはあるか。

【幹事長】今、中国とのホットラインはきちっとつくってありますし、必要が
あればそれを再開すればいいという日本の姿勢は変わっていません。やはりこ
れは二国間の今の国民感情の問題もあるでしょう。そういうことも冷静に推移
を見るということだと思っています。

【フリーランス・安積記者】昨今アメリカで慰安婦の記念碑が建てられている。
日本政府はかなり強く異議を言っているが、これが建てられる根拠とされてい
る「河野談話」がある限り、この傾向は続いていく。また慰安婦の問題だけで
はなく、これが「日本海呼称」問題や竹島の問題につながってくると思うが、
これについてはどうお考えか。

【幹事長】きょうの参議院で、私もちょっとテレビで見ていて、総理も、この
慰安婦問題と領土の問題を絡めてお互いの国民感情を逆なでするような方向へ
行ってはいけない。そういうことではなくて、もっと冷静沈着にきちっと判断
をしていきたいと。それが総理のきょうの発言であり、それでいいのではない
かと思っています。

【フリーランス・安積記者】竹島に李明博(イ・ミョンバク)大統領が違法上
陸する前は日本政府もそのような姿勢であったと思う。むしろ韓国側が政治問
題化して国内政治に利用していると思うが、日本政府だけがそう言ったところ
で何にもならないと思うが、これについてどうお考えか。

【幹事長】だから、国際的な視野でもこの問題を議論していきたいということ
で提訴もしているわけですから。それはあまり感情的になって国民感情をお互
いにあおることのないように対処していかなければ、二国間のこれからの外交
問題もいい方向に行かないだろう。そういう思いはお互いにあると思います。
韓国側にもそういう動きがあると聞いております。

○党代表選挙について

【産経新聞・坂本記者】9月の党代表選に向けて、今後立候補の動き等もある
と思うが、幹事長としてはどのような論戦を期待されるか。

【幹事長】これ、私、ここ2回ぐらいの記者会見で言っているでしょう。立候
補する人があったら堂々と立候補していただいて、そして「私は政権与党とし
てこういう国づくりをしたい」「日本のかじ取りはこういう方向に持っていき
たい」、こういうものが明確にできるような、そういう政策論争なり国づくり
論争を大いにしてもらうと、国民の皆さんも注目していただけるだろう。だか
ら代表選はそういう視点で、政策論争もきちんと自分の信念なり、これから政
権与党としての姿勢をお互いに示して、そして決まった人に総結集していく。
それが新しい民主党づくりだと思っています。

○公務員関連4法案について

【フジテレビ・羽山記者】幹事長もこれまで会見等で「この法案は大事だ」と
おっしゃっていたが、残りわずかな国会会期で、この審議状況についてどのよ
うにお考えか。

【幹事長】現実的には、これは衆議院で継続にならざるを得ないでしょう。本
会議では議論されたが、内閣委員会で一度も議論がされていない。これはマイ
ナンバーとの兼ね合いもあるし、内閣委員会も満杯の状況だと。こういう中だ
けれども、やはりこの問題も重要な法案ですから、限られた、まあ幾日もない
かもしれないが、まだ来月8日までは会期があるわけですから、その中できち
っと、議論が一歩でも前に進むように、最後まで汗をかいていくのが政権与党。
連合の皆さんにもそうお約束してあるわけですから、きちっとやっていきたい
と思っています。

○参議院の選挙制度改革について

【時事通信・市川記者】会期が残り2週間で、そろそろ提出しないと間に合わ
ないと思うが、今週中にも提出されるお考えか。

【幹事長】政治改革で今その問題をやっています。きょうには、もしかすると
結論が出るかもしれません。

○参議院議員会長選挙について

【西日本新聞・金子記者】参議院の議員会長選の告示が間もなくだが、幹事長
のお考えを伺いたい。

【幹事長】言及しません。
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