トップ > 幹事長・幹事長代行会見記録 > 安住淳幹事長代行記者会見2012年10月5日

幹事長・幹事長代行会見記録

安住淳幹事長代行記者会見
2012年10月5日(金)15時00分〜15時24分
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://www.ustream.tv/recorded/25928592
http://www.youtube.com/watch?v=qcVMSZmLqno&list=PL5C5C00D65D686349&ind
ex=1&feature=plpp_video&noredirect=1

***********************************************************
■冒頭発言
○新体制発足にあたって

■質疑
○解散・総選挙について川口民一氏への対応について衆議院の選挙制度改革について国民新党との統一会派について処分・措置の決定について鹿児島3区補選について次期衆院選について予算執行抑制について他党との連絡について党運営について新党参加の動きについて3党党首会談について
***********************************************************

■冒頭発言

○新体制発足にあたって

【幹事長代行】新執行部スタートしましたので、実績を積み上げて国民の皆さ
んの信頼を回復していきたいと思います。よろしくお願いします。

■質疑

○解散・総選挙について

【産経新聞・村上記者】きょう午前中に自民・公明の党首会談があり、両党は
早期の解散・総選挙を求める動きに出ている。代行はどのようにそれに対峙し
ていきたいとお考えか。「近いうち解散」と言われているが、その時期はいつ
なのか。

【幹事長代行】「近いうち」という言葉は、具体的にいつどうこうするという
のは総理の権限そのものであって、3党合意は、私としても、総理としてもた
ぶんそうだと思いますが、これは社会保障と税の一体改革をなし遂げて、その
前から震災復興も、それから復興関連の財源確保の法案も、もっと言えば子ど
も手当、まあ、児童手当に見直しましたが、中学生までこれを続けるとか、大
きな果実をいろいろ出しているんですね。ですから、対決型の国会のようにい
つも言われますけれども、3党でしっかりやれば大きな成果が出ていることは
事実でありますので、これからもその延長線上で特例公債も、まあ選挙制度は
非常に難しいと思いますが、そうした難しい問題ほど、国民のためにぜひ話し
合いをしていきたいと私は思っています。

○川口民一氏への対応について

【東京新聞・清水記者】本日の常任幹事会で、比例東北ブロックの繰り上げ問
題に関して川口民一さんが除名(除籍)になった。離党リスクで除名を決めた
と私は解釈しているが、いささか乱暴ではないか。

【幹事長代行】乱暴ではありません。見解の相違です。

【毎日新聞・横田記者】今回の決定に至るまで、本人の聴取を含めてどのよう
なプロセスをとってきたか。

【幹事長代行】岩手県連を通して国会議員団として本人に面接もさせていただ
きました。時期等は申し上げません。ただし、こちらから様々な問題について
本人に提起もさせていただきました。そうした回答等を踏まえて、やはり当選
後も党籍を離れないでずっと民主党でやっていくということを、なかなかこち
らとしてそれに対する安心感が持てませんでした。岩手県連としても、私ども
の党本部に同じような判断を求めるということでございましたので、私どもと
しては様々な状況や様々な聴取を踏まえたうえで名簿から外させていただきま
したので、先ほどのような考え方は全く当たりません。丁寧にやってまいりま
した。

○衆議院の選挙制度改革について

【日経新聞・飯山記者】前国会で一度廃案になっているが、同じものをもう一
度出すのか、それとも自民党が言っているような「0増5減」先行もあり得る
のか。

【幹事長代行】結論から言うと、まだ私としての決断はしておりません。自民
党のお考えはわかりました。公明党の皆さんやその他の野党の皆さんのお話を
よく聞かせていただいて、前国会での経緯を踏まえたうえで、民主党として新
しい提案をすべきかどうか、また、その場合はどういうものになるのかという
ことを決断したいと思っています。ただ、願わくは、「一票の較差」を是正す
ることはぜひわれわれもやらないといけないと思いますが、同時に、国民的に
見ても、定数のある一定の削減はすべきだと国民の皆さんは思っておられると
思いますので、それぞれの党利党略と言われないように、大きい政党から小さ
い政党までコンセンサスを得られるような、これは至難のわざだと思いますが、
合意を得られるような定数の削減も踏まえた結論に帰結していけば一番いいの
ではないかなと思っています。

○国民新党との統一会派について

【朝日新聞・岡村記者】参院で国民新党と統一会派を提案されているが、衆院
でも国民新党と統一会派という考えはあるのか。

【幹事長代行】検討しましょう、ということで話を始めました。

【朝日新聞・岡村記者】実際に提案されているということでよろしいか。

【幹事長代行】国民新党の皆さんは政府に入られている方が多いので、今、例
えば衆議院で8つの委員会のポストを持っていますが、政務官と大臣かな、お
一人で8つの委員会を本当に掛け持ちできるかどうかというのは、物理的にも
大変だと思いますので、国民新党側とも話をして、そうであれば、ほとんどの
法案で統一的な行動をとっているので、そうしたこともひとつ検討することは
あっていいのではないかということで、お互い検討させていただければという
ふうになっております。

【日経新聞・飯山記者】国民新党との衆院の統一会派について検討を始めたと
いうことだが、いつごろその提案をされて、両党で検討に入ったのか。

【幹事長代行】下地さんがこの間就任のあいさつに来られたので、下地さんも
委員会が回らない可能性もあるということだったので、それなら参議院でもそ
ういう会派を一緒にやっているのだから、そういうことも考えてみませんかと
いうことを申し上げました。あとは、国民新党の皆さんに考えていただいて一
定の結論を出していただいて、別々のほうがやりやすいというのだったらそれ
はそれでいいし、一緒のほうがやりやすいというのだったら、それはそれでや
りましょうということでございますから。

○処分・措置の決定について

【北海道新聞・佐藤記者】きょうの常任幹事会で社会保障と税の一体改革関連
法案に造反した参議院議員に「厳重注意」という措置が決まった。同じ行動を
とった衆議院議員は「党員資格停止2ヵ月」で、これはダブルスタンダードで
はないか。

【幹事長代行】(衆院採決から)2ヵ月たって党の状況も変わりましたし、執
行部として再スタートを切って、新しく前向きにやっていこうというその第1
回目ですから、衆参で多少違いはあっても、これはこれで全会一致で決めまし
たから、私はよかったと思います。

【北海道新聞・佐藤記者】ダブルスタンダードではあるが、新しい執行部なの
で、新しいスタートとしてしょうがないということか。

【幹事長代行】衆議院のときの考え方と参議院での様々の状況を勘案して決断
しました。

○鹿児島3区補選について

【西日本新聞・田中記者】この補選に向けた党の支援態勢について伺いたい。

【幹事長代行】松下忠洋先生は、党は違えども、同じ政権をともに担って頑張
ってきたし、そうした友党の松下先生の後継者が出て、志を引き継いで弔い合
戦を行うということですから、全力で支援をしたいと思います。応援態勢につ
いても、きょう常任幹事会で選対委員長から様々お願いをさせていただきまし
た。もちろん、国民新党側の応援の要請にこたえてですが、やれることは何で
もやらせていただこうと思っています。

○次期衆院選について

【毎日新聞・横田記者】小選挙区で民主党候補がいない空白区が現在約70あ
る。離党した方がいる選挙区も含めて、基本的にすべてに擁立するのか。

【幹事長代行】幹事長と鉢呂吉雄選対委員長と私とで、この空白区をできるだ
け埋めていこうという話をいたしました。300選挙区の中でも、300議席
以上取った2009年の選挙でも、候補者を出した選挙区は300ではないん
です。ですから、実態に合わせて、それぞれの地元県連の意向も踏まえて対応
しますが、できるだけ多くの候補を立てるのは当然でありますので、300に
近づけていきたいと思います。選挙協力等がありますから全部ということでは
ないと思いますが、基本的には擁立を急ぎたいと思っております。

○予算執行抑制について

【東京新聞・清水記者】特例公債法案が成立していない中で、政党交付金の10
月支給分の申込み期限が来週に迫っている。民主党としてどう対応するのか。

【幹事長代行】来週、幹事長を交えて検討させていただきたいと思います。結
論は出します。

○他党との連絡について

【テレビ朝日・安西記者】幹事長代行は自民党と連絡はとっているのか。また、
国対委員長との連携についてどうお考えか。

【幹事長代行】どこの国対委員長ですか。

【テレビ朝日・安西記者】民主党の。山井和則さんです。

【幹事長代行】毎日会っています。

【テレビ朝日・安西記者】自民党とは連絡は。

【幹事長代行】自民党よりは山井さんとのほうが頻繁に会っています。質問の
意味がよくわからないのだけれども。

【テレビ朝日・安西記者】昨日のテレビ番組等々で、自民党の石破さんにも先
週か、連絡した、という話があったが、今後電話等々されるのか。

【幹事長代行】誤解なきように申し上げますが、国会議員同士ですから、与野
党にまたがっていても、様々な立場でいろいろな話はいろいろな方としており
ます。誰と電話したかしないかなんて、そんなやぼな質問には一切お答えいた
しません。仕事として、幹事長代行として、何か党首会談等に向けて仕事をす
るのかという問い合わせだとすれば、まず、実は私どものほうはごあいさつさ
せていただきたいということで、民主党担当の記者の皆さんだったらご存じの
ように、会派としてしっかり、新体制になったのでごあいさつを、と申し上げ
ておりました。これは実は、もうちょっと後にしてくださいということですか
ら、私どもずっと待っておったんです。自民党も新体制ができまして、これは
国対間で話をしていただいて、来週正式にまず就任のあいさつをお互いにさせ
ていただくことになったと聞いております。そういうことをしっかりやってい
くプロセスをちゃんと踏んだ上で、いろいろなレベルでの話し合いは総理もお
っしゃっておられますから、そういうことはやっていかないといけないと思い
ますが、まず就任のあいさつをしっかりやって、これは社民党の皆さんにもで
きなかったんですね、この間。これをやっていくという手順をしっかり踏んで。
何も逃げも隠れも全くいたしませんから、しっかり手順を踏んでやっていきま
す。

○党運営について

【読売新聞・藤原記者】きょうの午前中に杉本和巳議員が離党届を出し、衆議
院はあと5人離党すれば単独過半数割れという状況になる。これ以上離党者を
出さないためにどのような対策や党運営が必要だとお考えか。

【幹事長代行】まだ離党届とは見ておりません。事務局で預かって、帰ってい
きましたから。しかし、残念なことだと思います。有権者や地元の支援者の皆
さんは、民主党の候補者だからこそ応援したのであって、そのことを残念なが
ら誤解しているのではないかと思いますので、極めて遺憾だと思います。
今後のことについては、とにかく民主党の総理や幹事長を中心に執行部が求心
力を高めて国民の皆さんに対して、これまでも様々努力をしてきました。もち
ろん党内にいる議員の皆さんの中には、自らの主張がそのまま受け入れられな
かったり、満足な結論を政策的に得られなかったことで、もしかしたら不満を
持っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、400人近い議員がそ
ろって一つの与党として方向性を出すときに、やはり個々の議員の意見と多少
違ったところがあったとしても、それをグッとこらえて、決まったことに従っ
ていこうというのが政党だと私は思います。
きょうも常任幹事会で様々な前向きな意見がメンバーの中で出ました。やはり
いろいろな議論はあっても、最後は決まったことをしっかり守ってチームワー
クを保っていけば、国民の皆さんの信頼をもう一度かち得ることはできると私
は思いますので、そうした観点からしっかりと党運営や政策について若い議員
の皆さんと一緒に話し合いをしながら、この党の求心力を輿石幹事長と一緒に
高めていきたいと思っています。

○新党参加の動きについて

【熊本日々新聞・前田記者】きょうの常幹で日本維新の会に参加した松野頼久
議員ら4人に除籍処分が出たが、今回の処分に対する見解と、こういう形で民
主党を飛び出して新党に向かう動きについてどのように受けとめているか。

【幹事長代行】やはり国民の皆さんの理解が得られないと思いますよ。民主党
は決して新しい政党ではありません。私も5回国政選挙を戦い、そのうえプラ
スして参議院でも何回も戦ってこの政権にたどり着いているわけで、きのうき
ょうできたような政党とは違います。ですから、様々な政界再編があって、当
時の苦しい中でみんながそれぞれの所属していた党を離れて、この民主党の結
党に参加してきました。そうした重みというのがありますから、そう簡単に、
民主党という基盤で選挙を戦った議員が、ちょっと風向きが悪いからヒョイと
そっちに飛び乗ってなんていうことを、国民の皆さん、そう簡単に「ああ、そ
うですね」とはならないと思いますので、とても残念だと思います。
党の置かれた状況が厳しいことは百も承知ですが、だからこそ党の中で歯を食
いしばって、この状況をみんなで変えていこうということに私はエネルギーを
注いでいくべきだと。国民の皆さんもそう思っていらっしゃると思うし、何度
も言いますけれども、民主党というのは若い政党なんですね。私は当選5回で
50歳ですが、議員歴はたぶん上から数えると30番目ぐらいになるんですか
ね。330人もいて。ということは、私よりもまだ議員歴の若い議員がたくさ
んおられるのです。ということは、若くて可能性があって、一方で親の基盤を
受け継ぐような議員は意外と少なく、非常に様々な、多種多様な分野からこの
民主党に集まってきています。地方の中でも、民主党を根強く応援してくれて
いる方が多数おられますから、こういう方々の期待を裏切らない行動をしっか
りとっていくことが、私はそれぞれ個々の議員に求められていることではない
かと思います。
松野さんに関しては、長く一緒に、国対も含めて私の下でずっと働いてきてく
れて、貢献もしてくれたし、古いことを言えば総務委員会でも私の下で次席を
やってくれたり、個人的には大変親しいのでまことに残念であります。道は分
かれましたが、これからも個人としては親しくはしていきたいと思いますが、
ただ、民主党の中で中堅幹部にまでなっているわけですから、できれば自重し
てもらいたかったなと思っています。

【熊本日々新聞・前田記者】松野さんが飛び出した後、次期衆院選での対立候
補はきちんと立てていくのは当然だと受け止めていいか。

【幹事長代行】もちろんです。特に県庁所在地において候補者(擁立)を見送
るという考えは全くありません。

○3党党首会談について

【産経新聞・村上記者】少し遅れが出ているが、今後の政治日程を考えた場合、
臨時国会の開会は10月中か、それとも11月にずれ込む、あるいは開会され
ないこともあり得るとお考えか。

【幹事長代行】これからいろいろな努力をお互いしていくことが大事だと思い
ます。ですから先ほどから申し上げているように、遅延をしているという意識
は私は持っておりません。ちゃんと会派としてあいさつをしたいということで、
既に1週間以上前からお話しさせていただいて、来週ようやくそういう機会を
得ることができましたので、それが終われば、次のステップに入っていきなが
ら、徐々にそうした意味でお話し合いを続けていく。総理も改造内閣での会見
においても、そうした意味で党首会談を十分意識してご発言をなさっておられ
ますし、この国難の状況において、特に自公両党と総理と、いわばトップリー
ダー同士が話をすることは大変重要なことだと思っておりますので、そうした
ことを丁寧に手続きを踏んでやっていくことが大事だと思っています。
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.