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幹事長・幹事長代行会見記録

輿石東幹事長記者会見
2012年10月9日(月)17時05分〜17時23分
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://www.ustream.tv/recorded/26023390
http://www.youtube.com/watch?v=M-hccaXnksA&feature=youtube_gdata_playe
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■冒頭発言
○ノーベル賞・国民栄誉賞の受賞について

■質疑
○政党交付金の申請見送りについて党首会談等について重要法案と臨時国会について次期マニフェストについて経団連との会合について「日本維新の会」について橋本勉衆議院議員について
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■冒頭発言 

○ノーベル賞・国民栄誉賞の受賞について

【幹事長】最初に、京都大学の山中伸弥教授がノーベル賞を受賞された。たっ
た今、レスリングの吉田沙保里さんに国民栄誉賞の授与が決まった。こういう
うれしいニュースが入ってきて、総理の言う「一日も早く、希望と誇りのある
日本にしたい」。学術研究という面でも高い水準を世界の皆さんに知っていた
だく。人への投資、資源のないわが国は、そういう科学技術をはじめとする「
人の力」で、世界に伍していかなければならない。その1つのあかしだという
ことで、全国民に希望と勇気と誇りを与えていただいたことに、私も深くお二
人に感謝申し上げたいと思っています。  
 
■質疑

○政党交付金の申請見送りについて

【朝日新聞・山岸記者】申請見送りについてきょうは国民新党との合意発表と
いう形になったが、民主党内では、いつごろ、どういった経緯でこの結論は決
まっていたのか。また、今後、野党に対しても共同歩調をとることを期待する
お気持ちはおありか。
 
【幹事長】前半の、政党交付金をいただくのを見送るか、先へ送るかというの
は、いつ、どこで決めたんだというお話ですね。これは前執行部の中で、国民
の皆さんに消費税という負担をおかけし、われわれ自ら身を削っていくとか我
慢するところはしていかなければいけない、そういうことを申し上げた延長線
上で、前執行部でもこの政党交付金の今回の、あす10月10日ですか、第3
回目の支給日になるけれども、ここは見送ろうと。こういうことは前執行部、
それを受けた新しい執行部でもそれはそのようにしようと、総理も含めてそう
いう判断をしました。
 あと、他党にも「そうしてくれ」という要望をするのかしないのかと、こう
いうことですけれども、もうあすに迫っていますんで、それは各党のご判断に
お任せするしかないんじゃないのかなと思っています。

【TBS・加古記者】今回、民主党は申請を見送ったが、それでも財源不足が
解消されるわけではない。今後、国民生活への影響を考慮して、改めて臨時国
会を開いて特例公債(法案)を通すというお考えはあるか。

【幹事長】それは何のために臨時国会を開くのかという臨時国会の目的と、そ
こには当然特例公債の問題と、「一票の較差」の是正、定数削減、これは待っ
たなしで答えを出していかなければならない問題だと考えています。

【共同通信・河内記者】今後、特例公債法が成立した場合には、12月までに
今回の分も申請し直すのか。逆に、特例公債法が成立しなければ12月の申請
も見送る方向か。

【幹事長】仮定の話ですから、今そのことについてこれ以上コメントする必要
はないと思っています。

【朝日新聞・山岸記者】先ほど幹事長は、他党についてはそれぞれの判断で、
特に同調を求める考えはないということだったが、実際にみんなの党の江田幹
事長などは「これは政治家に対する恫喝である」と、ある意味兵糧攻めのよう
にとらえて批判をしている。こういった他党の受け止めに関して幹事長はどう
お考えか。

【幹事長】いや、それはみんなの党の江田幹事長のお話でしょう。江田幹事長
はそう思われている、そう思った、そう感じているということでしょうが、私
たちは政治家への恫喝をしようなんて思っていないですね。

○党首会談等について

【ニッポン放送・後藤記者】午前中、自民党の石破幹事長が、党首会談及び幹
事長会談の話は今のところないと話していた。輿石幹事長はどのようにお考え
になっているか。

【幹事長】党首会談は総理ご自身が「早く党首会談をして、国民の皆さんが待
っている、震災復興をはじめとするいろいろなご要望にこたえなければいけな
い」ということですから、一日も早く党首会談が開催できるように、私自身も
努力していきたいと思っています。

【ニッポン放送・後藤記者】幹事長会談についてはいかがか。

【幹事長】それは、幹事長会談とか、よく前さばきとか、党首会談を成功させ
るためにどうするかと、そういう役割は当然必要であればやらなきゃいけない
だろうし、そういうことがなくても党首会談を党首同士でやることも考えられ
るでしょう。これは今後の推移を見守らなきゃわからない話ですね。

【読売新聞・加藤記者】党首会談が開かれる見通しのない中、幹事長としては
臨時国会をいつごろ開くおつもりか。

【幹事長】いつ開くとか私が決める話じゃないでしょう。しかし、土曜日に甲
府でも同じ質問が出たんじゃないですか。自民党さんのほうに新執行部として
ごあいさつに行きたいというのが延び延びになっていますから、ようやく明後
日11日にそういう段取りができそうなので、そこからでしょうね。

【NHK・志賀記者】党首会談はできれば今週中に開きたいということでよろ
しいか。また、赤字国債の発行法案については、自民党側は今も「解散の時期
を確約しなければ審議にも応じない」という姿勢だ。今どのような道筋で成立
まで考えていらっしゃるのか。

【幹事長】党首会談の中身と目的、そういうものにも絡んでくるんじゃないん
ですか。そういうことはお互いにまだ明確になっていないわけですから。ただ
「すぐ会えばいい」とか「誰が会えばいい」という状況にまだなっていないと
思います。
 特例公債は、国民の生活に直結してしまう問題ですから、これは一日も早く、
野党のご協力もいただいて、成立に向けて努力したいと思っています。それに
は臨時国会を開かなければ、法案ですから通らないわけですから。

【フリーランス・安積記者】先週、石破自民党幹事長がマスコミで、「輿石幹
事長からの連絡がない」と言っていた。民主党のある人の言葉では、輿石幹事
長は石破自民党幹事長の携帯の番号を知らないからかけられないんじゃないか
と。そういった個人的なホットラインというか連絡ツールは確保されているの
か。

【幹事長】いや、今のところそういうあれはありません。だから、何度も申し
上げているように、明後日、党と党の執行部の顔合わせがありますから、その
折にでもお互いに携帯番号ぐらいは確認し合わなければいけないだろうなと思
っています。

○重要法案と臨時国会について

【産経新聞・坂本記者】幹事長は特例公債、「一票の較差」は一日も早くやら
なければいけないというお話だったが、臨時国会を開くにあたって、特例公債
や「一票の較差」の、3党なり、成立に向けた土台ができてから臨時国会を開
くべきというお考えか、臨時国会を開いたうえで、その審議の中で野党の協力
を得て成立させようというお考えか。どちらに重きを置かれているか。

【幹事長】両方あるでしょう。それは相手もあることですから。

【テレビ朝日・澤井記者】臨時国会開会のめどが立たない中で、復興予算の流
用をめぐる問題で、行政監視委の小委員会(衆議院決算行政監視委員会行政監
視に関する小委員会)を、きょう新藤委員長は職権で11日開会と決めた。き
ょうの幹事会は民主党は欠席していて、このまま民主党が出席しないと開会の
めどが立たないが、民主党としては閉会中審査には踏み切らないのか。

【幹事長】行政監視委で、何をテーマで行うのかということも必要ですし、ま
だ私どもで行政監視委の理事も決めていない。早く決めなければいかんじゃな
いかというご批判はあるでしょう。それは、やはり私ども政権与党としての責
任もありますので、その小委員会を何のために開くのか、テーマは何なのかと
いうこともきちっと精査しなければいけないだろうし、そのきっかけが9月9
日の「NHKスペシャル」の報道にも関係すると。その報道も一部間違ってい
ましたと、9月13日に新たな再放送をしていただいていると。そういう報道
のあり方も含めて、きちんとしていかなければならないでしょう。

○次期マニフェストについて

【日経新聞・黒沼記者】きょう、政調でマニフェストの作成に向けた作業チー
ムの議論が始まっている。次期衆議院選に向けたマニフェストづくりに、どう
いう議論を期待されるか。

【幹事長】3年前も、別名「マニフェスト選挙」、そういう選挙でもあった。
だから「国から地方へ」「官から民へ」とか、「地域主権」「新しい公共」と
か、「人への投資」とかいうのが、私たちの政権交代の理念だと。そのことを
もう一度国民の皆さんに理解していただいて、発信を新たにしていく必要があ
るでしょう。それも急がなければいけない。できたら1ヵ月以内ぐらいにそう
いう方向性を明確にできるように、作業を急いでほしいというのは、私も総理
も、細野豪志政調会長にもお願いして、その上で急ピッチに作業が進んでいる
と理解しています。

【日経新聞・黒沼記者】マニフェストをつくるにあたって、全議員を対象にし
た議論が必要になってくるか。具体的には、TPPや消費税、これまで全議員
が参加した議論で相当党内が紛糾した経緯があった。議論次第では党がまた分
裂する可能性を秘めている中で、そういう全議員の議論が必要になってくるの
か、幹事長のご認識を伺いたい。

【幹事長】日経さんもかなり心配をしてくれて、ときどき間違った報道をして
いただいていますが、私どもはそういう日経さんの心配にならないように、き
ちっと党内議論も地方の声も聞いていきたいと思っています。

○経団連との会合について

【ニッポン放送・後藤記者】新執行部として自民党が先に経団連ときょう朝食
会を開いた。それに対しての受け止めをお願いしたい。

【幹事長】なにか新聞では、おもしろおかしくその辺も、「政権与党じゃなく
て、野党第一党から米倉会長も会談を始めた。これは異例なことだ」と。そん
なことないですよ。私どもも、経団連の方々が国を離れるのかな、どこか行か
れるということで、帰ってこられたら直後に定期協議もやろうと、そういう話
にもなっています。また、その延長線上で米倉会長と安倍総裁が早期解散で一
致したというが、そこまで一致したわけでもなさそうなんですね。報道もそこ
はよく精査をして報道していただきたいと思います。

○「日本維新の会」について

【北海道新聞・佐藤記者】きょう「日本維新の会」が衆院で会派届を提出した
が、「日本維新の会」は支持率が急落している現状が各社の調査でわかってき
ている。こうした状態をどのように分析されているか。

【幹事長】支持率のことがたびたび取りざたされますが、昔、小泉元首相が
「支持率に一喜一憂しない」と言われたが、それはその時点での国民の皆さん
の判断でしょう。それを、私どもの党だってそう支持率がどんどん上がってい
るわけじゃないのに、他党のことをいろいろするのは大変失礼だと思います。
しかし、やはり国民の皆さんは冷静に見ていただいているなと、そんな感じは
します。

○橋本勉衆議院議員について

【フリーランス・安積記者】民主党岐阜県連が橋本勉衆議院議員に離党勧告を
するように、9日に党本部に申請するという報道があった。これについてどう
対処されるか。

【幹事長】きょう午前中にその問題は、鉢呂吉雄選対委員長のところへ岐阜県
連の皆さんが来ていただいたと。その報告も受けています。それはまだ県連で
正式に決定したものではないと。それをきちっと県連で精査していただいて、
もう一度検討をきちんとしてみてくださいと言って、おかえしをしたというこ
とです。
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