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幹事長・幹事長代行会見記録

安住淳幹事長代行記者会見
2012年10月12日(金)15時00分〜15時21分
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://www.ustream.tv/recorded/26023390#./26084469
http://www.youtube.com/watch?v=9kvl8a9m1y0&feature=youtube_gdata_playe
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○党首会談について復興予算について田中慶秋法務大臣について「国民の生活が第一」との連携について次期総選挙について補正予算について鹿児島3区補選について川口民一氏について国会運営について

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○党首会談について

【NHK・岡崎記者】昨日、野田総理が自民党の安倍総裁と会われた際に、
「党首会談については輿石幹事長・安住代行に調整をお願いしたい」と話され
た。週明けにも開催できそうか、今の調整状況、見通しを伺いたい。

【幹事長代行】来週とにかく早い段階で、私もそうですが、幹事長にもいろい
ろ調整していただいて、党首会談に向けた環境づくりをしていきたいと思って
います。

【毎日新聞・横田記者】来週早い時期に幹事長・代行レベルで調整して、来週
中にも党首会談という見通しを持っているということか。

【幹事長代行】いつになるかはわかりませんが、環境を整備することをしっか
りやっていきたいと思います。

【毎日新聞・横田記者】総理も「一票の較差」とか特例公債、国民会議、いろ
いろ課題を挙げているが、どういう条件が整えば党首会談に持ち込めると考え
ているか。

【幹事長代行】臨時国会を総理は「開催します」と、しっかりおっしゃってお
られますから、臨時国会をどういう形で開かせていただくのかということにつ
いて、こちら側の要望もあるでしょうが、しかし、一方で野党側にも要望があ
るでしょうから、政治はやはりお互い違うことをまず認め合って、そこからど
れぐらいいわば調整していくのかというのが政治の仕事ですから。そういう意
味では、前から申し上げていますように、過去の臨時会でもそうですが、臨時
会を開くときに、最初からあれもこれもそれも全部パッケージで決まって、そ
れを全部合意してやりましょうなんて国会は、あまり聞いたことがないので。
開催というのは開催としてやりますと言っているのですから、その中で主にこ
ちらとしてはやはり特例公債とかいろいろな問題についてお願いしたいという
ことだと思いますが、ぎりぎり詰めて段取りを踏んでやったら、逆に言えば、
国会をやって最初からその賛否まで全部決まっているのだったら、それは国会
というのは何だということになりますから、どこまでどういうふうに調整する
かというのは、まさにこれから幹事長を中心にやっていただくことになると思
います。

○復興予算について

【東京新聞・清水記者】野党側は使途を問題視しているが、参議院決算委員会
の開催を民主・自民の国会対策委員長会談で合意した。衆議院では昨日、決算
行政の小委員会(衆議院決算行政監視委員会 行政監視に関する小委員会)を
野党側が強引にやろうとした経緯があるが、参議院側が開くことになった段階
で、衆議院側としてはどう対応されるか。
 
【幹事長代行】強引にやらなければ、ちゃんと円満にできるんですよ。名簿も
そろっていなくて、名無しの権兵衛のメンバー状態で開けるわけがないのに開
くというのは、パフォーマンスだと言っているんです。だから、おたくの新聞
見たって、今あなたは「強引に」と言ってくれたけれど、逆にこっちが流して
逃げ回っている、と書いているのはおかしいのではないですか、と言っている
んです。矛盾していることを書かないでください。こちらもメンバーが決まっ
て対応したら堂々とやりますし、政府でもこれは、私も財務大臣でしたから、
そういう点では随分口すっぱく注意をしてきたんですが、やはりそういう中で
も額の大きい補正だったから、例えば捕鯨の問題などは議論のあるところが出
てきているということだと思います。大筋で、決してそんなに外れた使い方を
していると私は思っていませんけれども、個々に疑義があるのであれば、国会
の中で十分やればいいのですから、何も委員会の顔ぶれやメンバーが決まって
いないときに、委員長が自ら職権で開いて、うちが出られないのをわかってや
るのは、これは明らかにパフォーマンスでやっているとしか思えないんですよ。
私どもは多数はありますけれども、良識的な対応をします、ちゃんと。

○田中慶秋法務大臣について

【共同通信・橋本記者】田中法務大臣は、外国人献金問題に加えて、暴力団関
係者の仲人をしたり、そういう関係者が集まる会合に出席していたことを認め
ている。辞任の必要はあると思うか。

【幹事長代行】会見の中身は聞いていません。ただ、事実関係は認めたという
ことは聞いております。自らちゃんと説明責任を果たして、国民の皆さんに納
得していただく努力をしないといけないと思いますが、まあ、30年も前の話だ
と聞いておりますから、そういう意味では、その後一切のかかわりがないとい
うことを報道で聞いておりますので、田中大臣の説明をもう少し私どもとして
は確認したいと思います。
 
【産経新聞・村上記者】この件が民主党の政権運営に与える影響はあるとお考
えか。

【幹事長代行】まあ、いろんな意味で、報道されるということはプラスじゃあ
りませんから、そういう意味では田中大臣にはしっかり説明責任を果たしてい
ただきたいと思いますが、本当に30年も前の話で、報道ベースで見ると、1度
結婚式に出たということですから、もしそれだけをもって「けしからん」と言
うと、それはちょっと田中大臣は不用意だったかもしれませんが、それが問題
となって進退の問題までというのは、私はそこはちょっと行き過ぎではないか
なと思います。ですから、しっかり説明責任と、そのほか本当にあるのかない
のかをよく調べたうえで、そのうえでその後のことについては対応すればいい
んだと思います。

○「国民の生活が第一」との連携について

【朝日新聞・岡村記者】先日、輿石幹事長と鳩山さんが会食された際、輿石幹
事長は「生活が第一」との連携に言及されている。空白区の問題を含めて、
「生活が第一」との選挙協力等に関してどのようにお考えか。

【幹事長代行】念頭にありません。

○次期総選挙について

【読売新聞・藤原記者】先ほど1、2回生議員を個別に呼んで輿石幹事長、鉢
呂吉雄選対委員長と一緒に選挙区事情について話をされたと思う。このタイミ
ングでそれをするねらいと、それを今後の選挙対策にどう活かしていきたいと
お考えか。

【幹事長代行】いずれにしても任期はあと1年切っていますから、私はそうい
う意味では「常在戦場」だということを若手の議員の皆さんに申し上げました。
個々の選挙区情勢についてここでお話しするつもりはありませんが、私からは
ある意味では自民党の中選挙区時代の教訓を申し上げました。与党として選挙
をするというのは、順風な選挙はほとんどない。むしろ政権運営の現実の中で、
必ず批判にさらされて選挙をしてきた。しかし、戦後の選挙の中で(自民党は)
それを堪え忍んで与党を維持してきたからこそ、政権は長く続いたし、政権政
党たり得るのであると。もちろん小選挙区になってから劇的に選挙制度は変わ
りましたけれども、しかし、2005年の逆風の中でも、(民主党は)小選挙区で
議席を守り抜いた議員も多うございます。
そうしたことからいうと、野党の時代は風に乗って国民受けをするようなこと
を言えば、それで当選した可能性はあるかもしれないけれども、今、与党とし
て民主党が立ち向かっているのは、まさに国民がリアリティーを持ってその政
策決定や運営にいわばそのまま自分の国民生活を投影しているからこそ、厳し
い批判も受けているわけであります。そうしたことからいうと、野党での選挙
ではなくて、与党として迎える初めての選挙なのでいろいろ戸惑いはあると思
うけれども、しっかりと国民の皆さんの批判を受けて、しかし、一方で、した
たかに勝ち抜いてくるそのたくましさがみんな求められているので、頑張ろう
ということは申し上げました。

【読売新聞・藤原記者】安住代行は財務大臣から幹事長代行になられて、直近
の選挙情勢を含めて民主党の現状についてどういう認識をお持ちか。

【幹事長代行】いや、それは相当厳しいと思いますよ。しかし、私たちの党は
国政選挙で言うと、小選挙区始まって以来もう何度も、最初は第3極でスター
トして、もっと言えば私は「さきがけ」の時代から言えば本当に十数人の時代
から、今日の政権政党まで来ているんですね。ですから、民主党はきのうきょ
うでき上がったり、風で当選して基盤ができているわけではないんです。支持
団体もしっかりできて、いわば個々の選挙区で惨敗したり善戦したり、参議院
も含めれば10回近い選挙をやりながら今日の基盤をつくってきましたから、
その上に乗っかっておるので、私はそういう意味では踏みとどまれる力は、ほ
かの風頼みの政党よりもはるかにあるとは思います。
 しかし、ある意味では国民の皆さんから見て、先ほども言ったように、初め
て政権運営をして、3年たちましたが、もちろん様々評価されることもあるけ
れども、毎日のように政権政党としての批判にさらされて、そういう意味では
決して順風ではないわけです。そういう中で選挙をすれば、当然ベテラン議員
と違って、当選期数の若い議員ほど逆風をもろに受けますので、それをこれか
らできるだけフォローウインドに変えていく努力は、われわれ執行部も内閣も
しなければならない。 
 一方で、足腰を鍛えていくことは自らの努力でやらなければなりません。そ
ういう点では、本当に握手をした数だけ、集会をやった数だけ支持基盤は固ま
るので、原点に返って地をはうような努力をちゃんとしないといけない。特に
うちは二世、三世の議員が多いわけじゃありませんから、親の七光りや十四光
りが多いわけではないので、自分で基盤をしっかりつくって、 今回のような試
練の選挙ほど、そういう努力をちゃんとすれば次に大きな花も咲くので、しっ
かり頑張れば、逆に民主党という政党がこういう厳しい環境ではあるけれども、
強くなっていくチャンスだと私は思って、今この仕事をやっております。

【毎日新聞・横田記者】日本維新の会の橋下代表が15日に上京して各党を回
られるが、現在の維新の影響力、また次期衆議院選に向けた勢いをどう分析し
ているか。

【幹事長代行】人様の政党のことをとやかく言う立場にありません。別に、
「みんなの党」や「生活が第一」と、その党はたいして変わりませんので、普
通にお会いします。
 ただ、うちから行った人とか自民党から行った人とか「みんなの党」から行っ
て、どういう理念でその政党が成り立っているのか、よくわかりません。

○補正予算について

【日経新聞・飯山記者】予算の裏付けとなる特例公債法案の成立が見通せない
中で、今度の臨時国会でこの補正予算案を提出すべきとお考えか。

【幹事長代行】経済が減速傾向が少し強くなってきたのではないかという懸念
がありますから、本予算の執行にまず必要な特例公債を通していただかないと、
補正の話の前に、本予算の地方を含めた執行抑制をやっていて景気が底上げし
ていくわけがないので、そうしたことから言えば、国民の皆さんのためにも与
野党でぜひこのことは折り合って、まず特例公債の成立を図るべきだと思いま
す。そのうえで、補正となれば、政府として、また与党として、具体的に例え
ば経済対策としてこういうことをやるということからスタートしないといけま
せんから、多少時間のかかる話ではありますけれども、下支えをする何らかの
工夫や対応が必要だということは総理も代表選からおっしゃっておりますから、
そういう意味では、即効性のあるもの、少し日を置いてしっかりした補正をつ
くるもの、そうしたことを間断なくやっていくことで日本経済を支えていかな
ければいけないと思っています。

【日経新聞・飯山記者】時間がかかるものと即効性のあるものということで、
臨時国会の段階では補正予算ではなくて何か予備費を使ったもので、その次の
通常国会で補正予算というお考えか。

【幹事長代行】まだ政府側とは話はしておりません。これからどういうふうな
ところを、きょう月例(月例経済報告)が出てきたわけだから、きょうの速報
値をよく見て、どこにてこ入れをすればいいのか等は分析を政調も内閣もきち
っとして、即効性のあるもので対策を打てるものであれば、それはもちろん予
備費ということも考えられるでしょうし、今後の国会日程によって流動的な要
素があるのではっきりしたことはなかなか申し上げにくいのですが、私が申し
上げているのは、間断なく、そうした予備費を使っても、また補正も含めて、
来年度の本予算が執行されるまでの間をしっかりつないでいったほうがいいだ
ろうと思います。ただ、特例公債が通っていないから、すべてやったとしても
絵に描いた餅になりかねないので、そういうリスクをやはり与野党、共有でき
ればいいなと思います。

○鹿児島3区補選について

【時事通信・川崎記者】自民・民主、両党の党首選直後の国政選挙で、勢いを
占ううえで重要な意味があるかと思うが、民主党として国民新党の選挙をどう
いうスタンスで支援していくのか。また、この選挙の勝敗が今後の政権運営に
どのような影響を与えると見ているか。

【幹事長代行】ケチつけるわけではないけれども、質問、矛盾していませんか。
占うといったって、うちの公認候補でないのに占うも何もないでしょう。まあ
「国民新党」とあなたおっしゃったけれども。
われわれとしては、友党ですからあらん限りの力を絞って最大限支援し、松下
忠洋さんの後継者に当選してもらうよう努力したいと思うと。それだけです。

【時事通信・川崎記者】この選挙の勝敗が今後の政権運営に与える影響という
点ではどうか。

【幹事長代行】補欠選挙ですから。しかし国政選挙でありますから、全力で勝
つように努力していきたいと思っています。

○川口民一氏について

【岩手日報・佐藤記者】除籍になった岩手の川口さんから代行宛に異議申立書
が届いていると思うが、その後の対応や今後の動きについて伺いたい。

【幹事長代行】倫理委員会に諮りましたので、異議申し立てがあれば、倫理委
員会のほうで事情を聞かせてもらうことになると思いますが、私どもとしては、
常任幹事会で申し上げたとおり、さまざまな状況を勘案し、明らかに反党的行
為を行っているとみなしておりますので、何らかの処分の変更はあり得ません。

○国会運営について

【北海道新聞・佐藤記者】「生活が第一」に、今後の国会運営で、法案とか不
信任の否決等で協力を求めていく考えはあるか。

【幹事長代行】「生活が第一」に限らず、出す法案によってはどの党とも、賛
同していただけるところとは協力します。特別な何か関係というのは、国民新
党とだけでございます。
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