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幹事長・幹事長代行会見記録

輿石東幹事長記者会見
2012年10月22日(月)17時00分〜17時21分
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://www.ustream.tv/channel/dpj-channel#/recorded/26356848
http://www.youtube.com/watch?v=y6HSD2k6u8A&feature=youtube_gdata_playe
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■冒頭発言
○与党党首会談について民自公3党党首会談について野党各党・党首との会談について

■質疑
○世論調査の受け止めについて前原誠司国家戦略担当大臣の発言について衆議院の選挙制度改革について.田中慶秋法務大臣についてミスコンテスト世界大会について与野党会談について
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■冒頭発言

○与党党首会談について

【幹事長】先週の18日に与党党首会談、国民新党との間ですが、これを行い
まして、衆参ともに統一会派を結成しよう、そういう確認が1つできたことと、
鹿児島3区の補選、野間たけし(健)さんの必勝を目指そうと。この2つの中
身でした。

○民自公3党党首会談について

【幹事長】翌日の19日に、ご案内のように16時から、時間は40分ぐらい
だったと思います、3党(民・自・公)の党首会談。ここでは、総理のほうか
ら「近いうちに」ということは、事柄の性格上、何月何日というふうな、ここ
で申し上げられる問題ではありません。懸案のもろもろの問題もあり、とりわ
けその中でも3つの課題について新たな提案を申し上げたい。その1つが特例
公債。これはどの政権であっても、今の日本の財政事情では赤字特例公債なし
に予算も組めないという宿命から、これが政争の具になったり政局になること
は国民の皆さんも望んでいない、したがって、予算と特例公債は一体的に考え
ていくという新たなルールづくりなり覚書等の問題で検討していただけないか、
こういう中身が1つであります。
それから、衆参ともに違憲状態と言われている「一票の較差」と、「定数削減」
の問題について、民主党は案を出したけれども結果的に廃案になっているとい
う状況を踏まえて、民主党以外、よそのすべての党が違憲状態だけ解決しよう
という、具体的に言えば「0増5減」の先行ですね、それで言うようなことに
なれば、幹事長レベルで再度検討してもらう方法もあるのではないかというの
が2つ目の提案。
それから3つ目の国民会議の立ち上げは、これこそ3党の合意事項の延長線上
の問題。この問題については法律にも来年の8月21日を期限として結論を出
すことになっているので、信を問う、解散がある・ないにかかわらず、一日も
早い立ち上げを行って、国民の皆さんの願いにこたえていくというのが3党の
責任でもあろうかと思うと。
こういう3つの提案をしましたけれども、安倍自民党新総裁、山口公明党代表
ともに、「近いうち」の明示がない限りこれ以上協議はできないということで、
物別れに終わっているということであります。
それを受けて、きょうお昼に政府・民主三役会議も行いました。ここでは主に
来週月曜日、29日に国会を召集させていただいて、約1ヵ月間の会期となれ
ば11月30日になるか、これは最終的には議運で正式に決めてもらうという
ことを確認しました。

○野党各党・党首との会談について

【幹事長】それから本日午後、共産党、社民党、維新の会、みんなの党、新党
日本、それぞれ党首と会談を行い、今私が申し上げたような方向で総理から「
29日から国会が始まるので、よろしく」という要請をしました。
あと残っているのは、たちあがれ日本、新党大地・真民主、国民の生活が第一、
新党きづな、ここは各党首のご都合によって、あした、あさってとやれるとこ
ろと、まだ決まっていないところと、という状況であります。
 以上、私からの先週木曜日からきょうまでの報告にかえたいと思います。

■質疑

○世論調査の受け止めについて

【朝日新聞・山岸記者】この週末の弊社の世論調査で、政権の支持率が18%
と、野田政権で過去最低を記録した。一方、「年内解散が望ましい」が49%。
先週金曜日に示された総理のお考えと国民意識は相当乖離があるように見受け
られる。幹事長はこういう国民の声をどう受け止めておいでか。

【幹事長】これは朝日新聞さんが調べていただいた国民の意見の反映でしょう
から、それは厳粛に真摯に受け止める必要があると思います。

○前原誠司国家戦略担当大臣の発言について

【TBS・加古記者】昨日、前原大臣が「“近いうち”は年内」と発言したこと
が波紋を呼んでいるが、これに対する受け止めを伺いたい。

【幹事長】これは、私が直接テレビを見たわけでもないですけれども、きょう
もちょっとそのことも話題になりましたが、前原大臣は、野党の皆さんから「
近いうちと言いながら明示をしない。総理はうそつきじゃないか」と、こうい
うことに対して、決してうそをついているわけではないという意味合いで答え
られたのだろうと思っています。

【フジテレビ・羽山記者】前原さんの発言については、政府・与党としての共
通認識ではないということか。

【幹事長】政府・与党の共通認識であるとかいうふうに、これを協議したわけ
ではありません。

【時事通信・市川記者】総理の専権事項である解散について閣僚が発言するこ
とについて、幹事長としてはどのようにお考えか。

【幹事長】この問題は、閣僚がそういう問題について一切発言してはいけない
とか、いいとか、そういうレベルの話ではないでしょう。前原大臣もテレビと
いう場所で、相手もあって、質問を受けた形で答えたということでしょう。

【産経新聞・坂本記者】先ほど幹事長は、前原大臣の発言について「きょうも
ちょっと話題になった」と言われたが、政府・民主三役会議で話題に上がった
のか。

【幹事長】今、私がどこでこういう話があったって、そんなにこの問題を深刻
に受け止め、議論をしたという話ではありませんと。こういうことです。

【NHK・長谷川記者】前原大臣の発言は、幹事長としては特に問題ないとい
うお考えか。

【幹事長】問題があるとかないとかいう話じゃないでしょう。どういう場所で
どういうやりとりでそういう発言になったかということも、きちっと冷静に考
えていかなければならんと。こういうことです。

○衆議院の選挙制度改革について.

【NHK・長谷川記者】きょうの各党との党首会談でも、野田総理からは「一
票の較差」はできるだけ早くやりたいと。一方、定数削減についてはあまり深
い言及はなかったようだが、幹事長としては今後どのような進め方をしたいか。

【幹事長】きょう中小政党とも、この問題も総理から全党に呼びかけましたの
で、その反応はということにもなろうかと思いますが、維新の会の松野頼久議
員は「定数削減は絶対すべきだ」というご意見もあるということであります。
だから、幹事長レベルの議題になれば、皆さんがそこで協議をしていただける
ことになれば、それは私のほうで再度そういう場をつくっていきたい。それは
全部やってみないとわかりませんので。

【産経新聞・坂本記者】「定数是正」を先送りして、「較差是正」だけを先行
するやり方については、全党が一致することが前提か、それとも大多数の党が
まずは「0増5減」をやるべきだという意見でまとまれば、「0増5減」を先
行してやることはあるのか。

【幹事長】坂本君の話も仮定の話ですから、まだそういう意思表示もそれぞれ
各党からお聞きしないのに、どんなのからやるということを私の立場で言うほ
うが審議の妨げになると思いますので、控えます。

【朝日新聞・山岸記者】先ほど、維新の会は「0増5減」先行には前向きでは
ないという話があったが、きょう松野議員は党首会談後のぶら下がりで、「0増
5減」先行には反対というわけではない、必要性は理解している、という前向
きの表現もしている。きょうの党首会談では、維新の会側からそうした意思表
明はあったか。

【幹事長】先ほど申し上げました。よく聞いていてください。

【日経新聞・黒沼記者】自公両党が求めている年内の解散から逆算すると、自
公は区割り審(衆議院選挙区画定審議会)の設置法の改正だけで「一票の較差」
の是正にある程度答えを出せたという意識でいると思う。幹事長として、どう
いう事態になれば「一票の較差」の是正が図られるとお考えか。

【幹事長】あなたの言われた質問のほうがよくわからない。自民党さんは本当
にそう考えているんですか、あなたの言うように。自民党さんが本当に、「一
票の較差」は、あなたの質問の趣旨から言うと、「0増5減」を先行してやる
のだということだけで、周知期間とか区割り審にかけてというところは時間が
かかるので、それはどうでもいいんだと、そういうような言いぶりにも聞こえ
たけれども、そういう意味合いですか。

【日経新聞・黒沼記者】較差是正となると、まず区割り審設置法の改正があっ
て、区割り審での議論があって、その後さらに公選法の改正という流れだと思
う。それを年内に済ますのはスケジュール的に困難ではないかと思うが。

【幹事長】そういうことは考えられるでしょう。だけど、「一票の較差」の是
正はしなくてもいいと、どこの党も言っていないでしょう。だから、できるだ
け早くそれに結論を出せるように審議をしていきたいと。これが私どもの提案
の中身です。

○田中慶秋法務大臣について

【毎日新聞・高橋記者】野党から「辞任すべきだ」という声が高まっているが、
政府・与党としてどのように対応するか。

【幹事長】閣僚ですから、政府・与党としての一応考え方なりそういうものも
示す必要があるかもしれません。しかし、私は常々この種の話は、政治家の出
処進退については自ら決めていただく、そういうのが大原則だと申し上げてき
ましたし、お聞きするところによれば、今晩にも入院された(病院の)医師の
診断書も出るということで、ご本人含めて何らかのご説明があろうかと思って
います。

【毎日新聞・高橋記者】今晩中に田中大臣と輿石幹事長なり総理が会われて、
ご説明を受けることはあるのか。

【幹事長】いや、そんな予定は、まあ、総理は知らないけれども、私にはあり
ません。

○ミスコンテスト世界大会について

【フリーランス・安積記者】昨日沖縄で行われたミスインターナショナル世界
大会で、日本人が初めて優勝した。これに対するご感想を伺いたい。また11
月にミスユニバース世界大会もあり、日本代表も出る。これについてどうお考
えになるか。

【幹事長】安積さんから少しは明るい話題になるようなものを披露していただ
いて、大変心温まる気持ちがあります。何としても日本から世界を制していた
だきたいなと、こう思っています。

○与野党間の会談について

【産経新聞・坂本記者】きょうの政府・民主三役会議で、3党の政調会長によ
る会談の提案があったのか。もしあった場合は、どういうねらいがあるのか。

【幹事長】政調会長は政調会長、国対委員長は国対委員長で、29日の召集に
向けて早く協議に入りたい、野党の皆さんのご理解もいただきたい、こういう
ことですから、それはつかさ、つかさで野党にお呼びかけをしているというこ
とでいいじゃないですか。

【共同通信・河内記者】民・自・公の3党党首会談で、安倍自民党総裁は「首
相から何らかの働きかけがあるだろうと思うのが常識だ」として、再度の会談
もあり得べしと受け取れるような発言をしている。幹事長として再会談すべき
だとお考えか。

【幹事長】再会談の目的と必要性、そのことも示していただかないと、また何
もそこから出てこないという会談をするわけにもいかないでしょう。

【フリーランス・安積記者】先週の党首会談後、安倍総裁が会見で「輿石幹事
長が新しい具体的な提案があると言われたのだが、野田さんから『真剣に、重
く受け止める』ということ以上はなかった」と、いわば肩透かしだったような
ことを言っていた。新しい具体的な提案が結局はなかったことになるが、幹事
長としては野田首相に顔をつぶされたという感じ方はされているか。

【幹事長】首相に顔をつぶされた、誰が?私が?いや、つぶされていない。ご
安心ください。
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