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幹事長・幹事長代行会見記録

安住淳幹事長代行記者会見
2012年10月26日(金)15時01分〜15時18分
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://www.ustream.tv/channel/dpj-channel#/recorded/26436800
http://www.youtube.com/watch?v=4M8HiE65WPE&feature=youtube_gdata_playe
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○臨時国会について石原都知事について特例公債法案について次期衆議院選挙について鹿児島3区補選について臨時国会について次期マニフェストについて
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○臨時国会について

【NHK・岡崎記者】きょう衆議院の議院運営委員会で高木委員長は職権で9
日に召集し、本会議を開いて所信表明を読むところまで決めた。参議院では本
会議を開ける状況になっていない。戦後例がないこういった野党の対応につい
て、どう思われるか。

【幹事長代行】さきの通常国会の最後のところで問責をお出しになった。それ
が残念ながら可決して、参議院がいわば停止している状態だと。しかし、臨時
会は始めさせていただいて、29日に開会式をさせていただくと。そして総理
の所信(表明)と。これは、今ご指摘があったように、ここの入り口からだめ
というのは、いろいろなご事情、問責というご事情はあるにしても、戦後そこ
から、入り口、ロックアウトするというのは異例のことですから、私はそうし
た対応は国民の理解は得られないだろうと思っております。ですから、残念で
はありますけれども、職権で今回本会議等の開催を衆議院で決めさせていただ
くのは、やむを得ない措置であったと思います。

○石原都知事について

【産経新聞・村上記者】昨日、石原都知事が辞職され、新党ができることにな
った。代行はどう受け止められたのか。
 また、新党に合流するかもしれない党内の離党予備軍を引きとめるために、
執行部としてはどういう対応をとるお考えか。

【幹事長代行】都知事の任期を途中にしていわば投げ出す形で国政にというこ
とのようですが、真意がよくわからないのでコメントするのは難しいかなと思
っています。
 ただ、このところの言動を見ていて、まあ、国に対する危機感のあらわれな
のかもしれませんが、都知事という、都民の幸せを目指して都政を行って住民
福祉の向上のために努力してきたというよりは、何か、都知事でありながら、
政治的な発言を繰り返すことによってまた物議を醸してきたことも事実で、あ
る意味で地方行政をあずかる仕事をきちっとやっておられたのかどうか、私は
疑問に思います。
 それから言うと、まあ、国政に昔おられたわけだけれども、政治的なメッセ
ージや思想的なことをしっかり述べて、いわば言葉は荒っぽいですが、そうい
うことにご興味があるのだったらもっと早くスパッと辞めて、国政に興味があ
るのだったら素直に国政に出てこられればいいのに。都知事という立場という
のは、実は地方自治のある意味では実践ですからね。住民の皆さんの生活向上
のために具体的にもっと仕事をしなければならないのに、伺っていると、都庁
に出勤するのも週のうち何日かとか、それをまた質問した記者さんに対して「
それが何が悪いんだ。このやろう」みたいな、やっぱりあまり行儀がよくない
ですよね。大先輩ではありますが、都知事としての地方自治を担う謙虚さがあ
ったかどうだか、私は疑問です。
後半の質問ですが、社会保障の消費税のことは民主党と同じことをおっしゃっ
ているのですが、例えば現行の憲法を破棄するとか、民主党に所属している議
員としてそういう考え方に共鳴して出ていく議員がいるとはとても思えません。
もし、そうやってその人に走っていくとすれば、何かもっと違う動機、選挙目
的とかそういうことしか考えられませんね。考え方から言えば、我々はやっぱ
り民主中道路線ということを前から言ってきましたけれども、多くの中間層の
皆さん、またサラリーマンの皆さんを代表するような政党としてずっとやって
きましたから、そういう点ではある意味で、考え方というのは、石原さんの主
張なさっている外交・安保条約政策と我々とは明らかに違うと思います。

【毎日新聞・横田記者】近く行われる見通しの都知事選で、民主党として独自
候補を擁立する考えはあるか。また、石原都知事は猪瀬副知事を後継指名して
いるが、猪瀬氏が出た場合に民主党として支援する可能性はあるか。

【幹事長代行】まだ、都知事選挙にどう臨むかというのは、都連の意見もよく
聞いたうえで対応したいと思います。
 猪瀬さんのことについても全く何も決めていませんし、どういう仕事をして
きたのかよくわからないので、コメントはできません。

【東京新聞・清水記者】都知事選は自治体選挙と片づけられない重みがあると
思う。民主党政権にとってどういう位置づけになると思うか。

【幹事長代行】都知事選挙は国政選挙以上にある意味で難しい選挙だと思って
います。政党がハンドリングしてうまくいった例なんて、美濃部亮吉さんの時
代まで遡ったってそう多くはなくて、むしろやはりある意味で都民の皆さんは
最も政治意識も高いし、我々のレベルで、自民党もそうですが、政党間対立で
やって勝敗を決めるような構図に、この20年以上を見ても必ずしもなってい
ませんから。そういう点からいうと我々も民意のあるところを慎重に見定めて
対応したいと思っています。
 ただ、私個人の意見として申し上げれば、政治的な、国政に立場を超えて口
を出して物議を醸すよりは、やはり地方自治のリーダーとして、そこに住んで
いる方々に対して住民自治をしっかりグリップしてやれるような人に地道にや
ってほしいなと思っています。

【読売新聞・藤原記者】次期衆院選へ向けて日本維新の会との連携なども取り
ざたされているが、“石原新党”が結成されることで、民主党の選挙戦略や解
散時期に影響を与える可能性はあるか。

【幹事長代行】基本的には全くないと思います。石原さんの思想や考え方が私
たちとクロスオーバーすることはほとんどありませんので。特に先ほどから申
し上げているように、戦後培ってきた外交・安全保障上の、例えば専守防衛の
考え方とか、経済優先・民生安定、私たちの党はやはりそういう点では中間層
にきちっと軸足を置いた政党ですから、勇ましい「憲法改正」とか「破棄する」
というところまで訴えているような方々とは、考え方を全く異にすると思って
います。総選挙は(石原都知事が)お出になられたことで、争点化は非常に明
確になってきたかなと思っています。

○特例公債法案について

【毎日新聞・横田記者】総理はさきの党首会談で、特例公債法案と予算を一体
処理するためのルール作りについて、特例公債法案の本則の修正や、来年の通
常国会での法改正、覚書と、幾つか提案された。この提案について民主党内で
の検討状況はどうなっているか。代行自身のお考えも伺いたい。

【幹事長代行】今、細野豪志政調会長に、3党での政調会長会談を呼びかける
ようにと指示をしております。なかなかテーブルに着いていただけませんが、
今ご指摘がありましたように、特例公債法は国民の生活にかかわるだけでなく、
金融市場のいわば買い手となる金融団にとっても極めて大きな影響を与えます
ので、こうしたことが政治テーマに上ってくること自体、決して好ましいこと
だとは思っておりません。
 私としては、法改正というのはなかなか難しいかもしれないので、政治のル
ール・習慣として、野党第一党と与党が合意をすることで予算の成立と同時に、
いわば歳入を担保する法案ですから、紳士協定的なものをしっかり結んで対応
するというのが一番現実的ではないかと思っていますから、そういうところま
でぜひ話し合いをさせていただければと思っています。

【読売新聞・藤原記者】自民党の安倍総裁が「国民生活を人質にしようとは思
わない」と鹿児島で述べた。これは素直に受け止めれば、自民党としても成立
を容認する方向に傾いているのではないかと思うが、代行ご自身は法案成立の
見通しについてどうお考えか。

【幹事長代行】安倍総裁がそういうふうなお話をしていただくということは、
私としては、責任のある対応をとっていただいていると思います。今後、国会
は生き物ですから、スタートしてみないとわかりませんが、できるだけ丁寧な
話し合いをしながら、法案の成立に向けた努力をそれぞれの関係部署でやって
いきたいと思っています。

○次期衆議院選挙について

【朝日新聞・岡村記者】きょう輿石幹事長が毎日新聞のインタビューで、「年
内の解散時期は現実的に考えれば難しい」と言及している。幹事長という党を
代表する立場でそのような発言をされたことについて、どのようにお考えか。
また代行はその点についてどのように考えているか。

【幹事長代行】解散の時期は、再三申し上げていますが、総理がご判断するこ
となので、私として特段このことについて解説を交える必要はないと思ってい
ます。
 幹事長と毎日(新聞)の記者の方との会話の前後がよくわからないので、そ
こだけを取り上げて記事にしているのはちょっとどうなのかなと。前後の話が
よくわからないので、コメントは差し控えます。

○鹿児島3区補選について

【日経新聞・飯山記者】国民新党の候補を推薦という形で、安住代行も含めて
民主党幹部が現地に入って支援してきたが、この結果が政権運営に与える影響
についてどのようにお考えか。

【幹事長代行】この十数年来行われてきた補選と同じで、それは時にはインパ
クトもあれば、時には全く、1日だけ記事になりますがほとんどインパクトを
与えないこともたくさんありますから。時々だと思いますが、今回は松下大臣
の後継ということで我々一生懸命やりましたので、最後まで、当選できるよう
に全力を尽くしたいと思います。

○臨時国会について

【NHK・岡崎記者】衆議院は所信表明演説をやることになったが、29日に
野党が出てこない場合でも、与党としては決めたとおり所信を読むという方針
で臨むのか。

【幹事長代行】そのとおりです。

○次期マニフェストについて

【共同通信・橋本記者】きょう細野政調会長らが幹事長室に入っていたが、現
在の検討状況はどうなっているか。また、「国民の声を吸い上げる」という趣
旨のことをおっしゃっていたが、どのような方法が検討されているか。

【幹事長代行】これから細野政調会長に聞いていただいたほうがいいと思いま
すが、やはり新しいマニフェストをつくる前に、しっかりと今の2009年の
マニフェストの進捗率や、このマニフェストを掲げて戦ったことについて率直
に国民の皆さんの声を聞いて、私は謙虚に反省するところはしっかり反省して、
それで次に向かって自分たちの立っている位置、これが国民の皆さんにわかり
やすいように。特に最近、やはり様々な政治家が出てきていますが、我々はそ
ういう意味では民主中道路線ということでずっとこれまで来ました。立ち位置
を明確にすることによって、どういう社会を築いていくのかということをわか
りやすく示すマニフェストをつくっていきたいと思っています。
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