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幹事長・幹事長代行会見記録

輿石東幹事長記者会見
2012年10月29日(月)17時03分〜17時27分
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://www.ustream.tv/recorded/26436800#./26516355
http://www.youtube.com/watch?v=gT5CbYd59zs&feature=youtube_gdata_playe
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■冒頭発言
○臨時国会の開会について鹿児島3区補選について
■質疑
○臨時国会の開会について鹿児島3区補選について自動車関係諸税の陳情について離党者について次期衆議院選挙について前原誠司国家戦略担当大臣について特例公債法案について東京都知事選挙について
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■冒頭発言

○臨時国会の開会について

【幹事長】私のほうから2点申し上げます。
 1つは、ご案内のように181臨時国会がきょうからスタートし、11月い
っぱい、33日間の国会が始まりました。もうご案内のように、現憲法下で初
めて総理大臣の所信(表明)演説が参議院では行われなかった。非常に残念な
ことであります。私自身参議院に身を置く者として、この現実を踏まえて改め
て二院制の問題や参議院のあり方等が問われてくるかもしれません。「熟慮の
参議院」「良識の府・参議院」、そんな呼び方もされる中で、こういう状況が
現実に出てきたことは非常に残念に思います。
 
○鹿児島3区補選について

【幹事長】昨日投開票が行われ、結果も出ました。残念ながら、私どもが推薦
した野間健候補は惜敗した。しかし中身は、30日余りの選挙期間、新人だっ
たことも踏まえれば、善戦してくれたと思います。中身について、「保守の牙
城」と言われる鹿児島で自民党と私ども民主党の支持基盤は40対10とも言
われています。その中で無党派層の皆さんは、6対3ぐらいで野間候補を支持
してくれた。私どももこういう教訓を踏まえて、もう一度国民の皆さんに民主
党にかけていただく、信頼をしていただく、その道筋をつけるためにもこの3
3日間の国会をきちんと終えていきたいと思っています。
 私のほうからは以上です。

■質疑

○臨時国会の開会について

【日本テレビ・清田記者】総理の所信表明演説は「明日の安心」「明日への責
任」を繰り返しつつ、野党に協力を求める内容だった。所信を聞かれての幹事
長の受け止めを伺いたい。

【幹事長】今、清田君がいみじくも言われたように、私どもは「明日の安心」
のために「明日への責任」もきちっと果たしていかなければならない。それで
は「明日の安心」というのは具体的にどういうことなのか、そういうことを一
々説明する時間は許されないと思いますけれども。それともう一つ、たぶん総
理の所信の中からにじみ出ているものとすれば、政権与党としての責任はもち
ろん、今、政治状況は第3極というような形での政治の動きもあります。自民
党さんや公明党さん、他党とどこが民主党は違うのか、立っている位置、立ち
位置はどこにあるのか、よって立つ基盤はどこにあるのか、どのような日本を
目指すのか、そういうことをかなり鮮明に、明確に発信してくれたのではない
かと自負しています。
 
【日本テレビ・清田記者】総理は、「やみくもに政治空白をつくって、政策に
停滞をもたらすようなことがあってはなりません」とも述べています。解散に
関連するような発言だが、幹事長のお考えを伺いたい。

【幹事長】「やみくもに政治空白をつくらない」ということは、総理がこれま
で常々に「近いうちに」というような言葉も使われたということを野党の皆さ
んからご指摘をいただいている。そういう意味で「信を問う」、問わなければ
ならない時期には信を問うていきます。しかし、単なる政治空白をつくってし
まった、やるべきこともやらなかったということは、政権与党として許されな
いし、無責任になるだろう、そういう意味合いだと思います。

【テレビ朝日・山口記者】総理は、野党側に特例公債法案の成立に協力を求め
た。ただ、自民党は今年度の本予算の減額補正を条件に挙げている。これにつ
いてどう対応されるつもりか。

【幹事長】この問題は、昨日安住代行が、私は石川、福井へ行ったわけですが、
山梨へも行ってくれました。その後のぶら下がりで、そういう要請があるとい
うことで、そういう問題も1つのご提案として話し合う用意はあります、とい
う意思表示をした。それでいいのじゃないですか。1つの提案があれば、それ
は一緒に考えてまいりましょう、ということだと思います。

【テレビ朝日・山口記者】幹事長ご自身としてもそれを受け入れる思いという
ことか。

【幹事長】「それを受け入れる」ということをうかつに申し上げると、減額補
正を受け入れるかのようにとられる嫌いがありますから、そういう意味合いで
はなくて、それが1つの提案でしょう。減額補正という石破幹事長なり自民党
さんのご意見、そういうそれぞれの提案があるならば出していただいて、そし
てよりよいものにつくり上げていくというのが、私どもの政権与党としての基
本的な姿勢だということを申し上げているのです。

【テレビ朝日・山口記者】もう1つの大事な「一票の較差」を是正する法案も
成立させたいと、総理はおっしゃった。実際に区割り確定まで3ヵ月ぐらいか
かると言われている。幹事長としては、もし解散・選挙があるとしたら、区割
りの前でもいいとお考えか。

【幹事長】この前のこの場の記者会見でもそれに類する質問がありました。総
理も先日岩手に行って、私が石川かどこかに行ったときにメモが回ってきて、
総理はそれにかかわってこんなような発言をしたと。これは法案だけ通れば、
あなたの質問にもう少し具体的に言うと、区割りの周知期間には3ヵ月かかる
だろうとよく言われる。そんなことを待たなくても、信を問う、解散する場合
もありますよという意味合いで言ったのかなというようなニュアンスで報道さ
れ、そういう問い合わせもありました。総理ご自身も私も、そういうふうに「
前か、後か」ということではなくて、1つの考え方として、前に樽床大臣が幹
事長代行時分に19回も議論した経過からいって、法案を通したらそこでもう
解散してもいいんだというのも、本当にそれで大丈夫でしょうか、最高裁の判
決は「それでよろしい」と判断していただけるでしょうか、という意味合いも
含めて、普通は法案を通せばそれにのっとってその制度で、新しい制度で選挙
をやっていくという前提があっていくんでしょうと。だけど、これがどんどん、
どんどん向こうへ、較差是正の「一票の較差」のところが法案がなかなかでき
ないで、また通常国会に行ったと。そしたら6月ごろまで、任期までそれをや
っていたとなれば、そこでようやく法案が成立しました、さあ、区割り審(衆
議院選挙区画定審議会)にかけてといえば、任期が来てしまうのじゃないです
か。そういうどっちが先だ、後だじゃないでしょう。そういうことも含めて議
論をしてまいりましょうと。それが「信を問う」環境整備になり得るのか、な
らないのか、国民の皆さんに責任を持つことになるのかどうか、最高裁の判決
を受けての判断にそぐうことができるのかどうかということを真剣に議論すれ
ばいいということじゃないですか。

○鹿児島3区補選について

【フリーランス・安積記者】先ほど幹事長は「善戦した」とおっしゃった。確
かに自民党が意外と伸びず、5700票差だった。ただし、これが与党に対し
ての支持なのかどうかは疑問だ。“弔い合戦”は大体勝つと言われている。松
下さんの地元では自民党より7000票ほど多かった。これについてどうお感
じになっているか。

【幹事長】安積さんの言われる意味合いは、私はザクッと申し上げたので、も
っと綿密に分析する必要があるじゃないかと。選挙に勝った、負けたという要
素の中には、候補者の問題もあるでしょう。その地域事情もあるでしょう。い
ろんなものがある。それを総合してやるんだけれども、一応私どもはそういう
分析というか、とらえ方をしていますという意味合いでさっきのことは申し上
げました。

○自動車関係諸税の陳情について

【フリーランス・中島記者】きょう自動車関係諸税についての要望が党にもあ
ったと思う。取り扱いについてどうすべきかというご意見を伺いたい。民主党
は「ガソリン値下げ隊」等もあって、税制についていろいろコミットしてきた
が、結果としてできているのは一般財源化だけだ。その辺でどう思っておいで
か、伺いたい。

【幹事長】きょうも自動車関係の皆さんも、今ご指摘いただいたガソリン税に
ついて、消費税も入ってくるとすれば、二重、三重、六重苦だ、こういうお話
もありました。当分の間という暫定税率の問題についても、利用者の立場から
これをどうするんだ、単なる自動車産業に働く仲間のエゴで言っているのじゃ
ない、こういうご指摘もありました。それはもう当然私どもも昨年の党の税調
の中でも議論し、その経過も申し上げ、ここはきちっと受け止めながら、さり
とて税収はなかなか上がらない。どこから税収を求めるのかという問題もある。
それから産業の空洞化とか雇用の問題にも絡んでくるという。これは陳情です
から、そんなに深く議論したということじゃありません。そのことも踏まえて、
党の税調へもきょうのご要望を反映できるように、そういうご要望があったこ
とをお伝えしましょう、その程度で終わりました。

○離党者について

【朝日新聞・山岸記者】きょうお二方が離党届を提出されたが、幹事長の受け
止めを伺いたい。

【幹事長】これは非常に残念だと。しかも、先日、しっかりやってもらいまし
ょう、そして財政的な支援もしましょう、「はい、しっかりやります。すぐ活
動に入ります」と、こう約束してくれたにもかかわらずこういう問題が起きた
のは、非常に残念だと思います。しかし、政治家の出処進退は自ら決めるとい
うことですから、もう戻ることもないでしょうし、私どももこれ以上お願いす
ることもないでしょう。

【朝日新聞・山岸記者】離党届に関して、きょうの役員会で一定の取り扱いに
関する方針が決まったのか。また、民主党が数字のうえで過半数を維持できる
かどうかという問題もある。会派の取り扱いに関しては、離党とはまた別個の
取り扱いをすることもあるのか。

【幹事長】きょう開会したのに、今、若干経過を申し上げた、その日に離党届
を持ってくるのも非常に非常識だ。だから、そんなに急いで対応はしません。

【NHK・長谷川記者】さきに離党届を出した杉本和巳議員の取り扱いについ
て、きょうの役員会でその取り扱いは決まったか。

【幹事長】それはあしたの常幹(常任幹事会)で処理します。

【時事通信・市川記者】水野智彦議員と熊田篤嗣議員について、幹事長は「そ
んなに急いで対応しない」というのは、当面、離党届自体も預かりのままにな
るという理解でよろしいか。

【幹事長】そのことも含めて、党で決めることです。そんなに皆さんが心配し
てくれなくてもいいでしょう。

○次期衆議院選挙について

【テレビ朝日・山口記者】総理は「どうしても信を問わなければいけないとき
には、区割りが確定する前でも解散はあり得る」という言い方をしていたと思
う。自民党側も区割り確定前でも解散はあり得るという言い方をしている。幹
事長も同じ思いか。

【幹事長】そんな、思いを言ってみてもそうなるとは限りません。今、思いを
言っている場合じゃない。それはどうするかということでしょう。
あんたたちもくどいね。解散権は総理しかないの。総理がそういうことも踏ま
えて最終的に決断し判断をすれば、それでいいと思っています。誰かがそう思
うとか、そういうレベルの問題じゃないでしょう、解散権にかかわれば。

【テレビ朝日・山口記者】12月16日に東京都知事選挙が行われる話が決ま
った。その日にダブル選挙という話も一部の党から出ているが、幹事長はどう
お感じになるか。

【幹事長】解散権は総理にあるわけですから、解散しなければ総選挙はないん
です。それが16日に都知事選挙とダブるかダブらないか、そんなこと、今言
える話じゃないでしょう。それをどう思うかといったって、どうも思いません
よ。

【テレビ朝日・山口記者】早過ぎるという思いはないですか。

【幹事長】早いとか遅いとか言えば、またいろいろ書いていただけるでしょう。
そういうことはよしたほうがいいんです。

○前原誠司国家戦略担当大臣について

【産経新聞・坂本記者】前原氏の政治団体が秘書の自宅を事務所として、(経
費を)計上していたことが明らかになっているが、この問題について幹事長の
ご所見をお願いしたい。

【幹事長】それはご本人がもう記者会見かなにか、説明されたんじゃないです
か。ちょっときょう、私の記者会見前にそういうご本人の説明があるとか聞い
ていますんで。私があまり事実関係も精査しないでコメントすることは避けた
いと思います。

○特例公債法案について

【フジテレビ・羽山記者】参議院では野党の対応によって所信表明ができない
状況になったが、今後特例公債についてはどういう形で進めていこうとお考え
か。

【幹事長】野党の皆さんだって、国民の生活に直結してしまうこの特例公債を
いつまでも審議を絶対にしないよということは、政治は何のためにあるのか。
国会は国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関だとすれば、法案を審議す
るのが仕事だとすれば、その仕事さえも、本務さえも放棄することにつながる
し、国民生活が行き詰まってしまう。地方も大変な状況になる。そういうこと
はもう十分おわかりだと思いますから、やがて審議していただけると確信して
おります。

【産経新聞・坂本記者】幹事長は「やがて審議していただけると確信している」
と言われたが、民主党側から何か妥協案というか、両者が議論できる環境づく
りに一歩前進してそういう確信があるのか、それとも野党側が降りてきてくれ
るとお考えなのか。

【幹事長】いや、降りてくるとか上ってくるという話じゃないでしょう。これ
はできるだけ早く協議に入ってもらう努力は、常に政権与党としてポジション、
ポジションでしなければならないと思っています。

○東京都知事選挙について

【産経新聞・坂本記者】民主党、また与党として、立候補者を出すべきだ、国
民への選択肢を示すべきとお考えか。

【幹事長】今候補者を出すか出さぬか、出せるか出せないかということも含め
て、これは都連とも選対委員長を中心にやっています。
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