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幹事長・幹事長代行会見記録

安住淳幹事長代行記者会見
2012年11月2日(金)15時01分〜15時20分
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://www.ustream.tv/channel/dpj-channel#/recorded/26610490
http://www.youtube.com/watch?v=j2AWOwWYJyc&feature=youtube_gdata_playe
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■質疑
○参議院での「緊急質問」について原子力規制委員会の国会同意人事について特例公債法案について衆議院の選挙制度改革について次期国政選挙について「社会保障制度改革国民会議」について集団的自衛権の行使について東京都知事選挙について
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■質疑

○参議院での「緊急質問」について

【NHK・岡崎記者】問責決議を理由に総理所信表明が行われていないが、き
ょう、27年ぶりに「緊急質問」という形で質疑を行った。このことについて
代行はどのように受け止めているか。

【幹事長代行】27年ぶりに、しかし当時は日米貿易摩擦で、ある意味国益に
関する重要性があるということでやったと聞いておりますから、はたして本当
に、問責を受けた緊急質問というのは我々から見ると極めて疑問に思いますし、
輿石幹事長も先ほどあいさつで指摘していましたが、こういう状態を繰り返し
ていると、本当に参議院の存在そのものが国民の皆さんから問われるのではな
いかなと思っております。きちっと所信を聞いていただいて、堂々と代表質問
をやって、各委員会を動かしていくという手続きに入れないのは極めて遺憾で
あると思っております。

○原子力規制委員会の国会同意人事について

【東京新聞・清水記者】きょう官邸から議長に、原子力規制委の同意人事につ
いて、緊急事態の継続を理由に国会の同意をかけないことが正式に伝えられた。
野党からは「国会軽視だ」という意見が出ている。民主党幹部としての見解を
伺いたい。

【幹事長代行】できれば円満な形で国会での事後承認ということがあってもい
いわけですが、しかし、内閣の事情でそうであればやむを得ないと思います。

○特例公債法案について

【毎日新聞・横田記者】きょう衆議院では財務金融委員会が開かれ、大臣あい
さつまで終わった。今後の審議スケジュールは、例えば来週中の衆院通過を目
指すのか。また、きょうの全国知事会でも「早く通してくれ」という意見が出
ている。これについてどうお考えか。

【幹事長代行】始まる前は自民党も審議について拒否するのではないかという
ような意見もありました。しかし、結果的には順調に衆議院のほうは代表質問
も終えましたし、きょうそれぞれの委員会で大臣所信もできたということです
から、そうした対応に対しては、私としては高い評価をいたします。
今お話がありましたように、来週どういう日程でいくかということですが、こ
れはひとえに財務金融委員会での現場の話と、国会運営上の問題でいえば、国
対でいつの時点で国会でどういう扱いをするのかですね。これはいつまでも先
延ばしをするわけにはいきませんから、来週にはその方向性というものを、大
臣所信に対する質疑はきちっと7日にやるという話は聞いておりますが、その
先のことについてもぜひ来週、野党側と現場でしっかり話をして合意に至れば
と思います。

【朝日新聞・岡村記者】一時期、減額補正についてずっと話してきた自民党だ
が、具体的な提案はない。民主党側から減額補正を提案する可能性はあるか。

【幹事長代行】話し合いのテーブルに着いて政調会長レベル等で話をしましょ
うといったときに、例えば何をターゲットにして減額をするのかということぐ
らいは提案していただきたいと思うんですね。社会保障の、例えば生活保護の
ここの部分はどうだろうかとか。そうすれば、例えば義務的経費の枠の中でど
こまでやれるのかを我々は詰められますと言っているんです。
 だから漠然と、ただ減らせ。それから例えば、これは無理だと思いますが、
無理なのを承知でおっしゃっているのだと思いますが、公務員の給与を削減し
ろとか。法律改正事項が伴うことを、今から減らせと言ったって無理ですよね。
 ですから私どもが言っているのは、現実的にきちっと交渉ができるのだった
らしてもいいのだけれども、減額補正と言い出しているのは野党の側なんだか
ら、そこはきちっと、ある意味で項や細目ぐらいは指摘していただければ、テ
ーブルにつきますと言っているんです。

○衆議院の選挙制度改革について

【朝日新聞・岡村記者】これは首相が(解散の)3条件として掲げているうち
の1つだが、さきの国会で廃案になっている。代行が党を仕切る形だと思うが、
今後どのように進めていくお考えか。

【幹事長代行】ご存じのとおりさきの国会でわが党の出した法案は、衆議院で
は成立しましたが、結果的には今、廃案の状態になっていますので、これを受
けてどうするかということは早急に結論を出さなければいけません。来週早々
にも党の政治改革(推進)本部を開催し、今国会に臨む基本方針をある程度意
見を交換して、来週中にはできれば政治改革(推進)本部の総会等を開いて、
私なりの考え方を皆さんに述べたいと思います。

【朝日新聞・岡村記者】総理・幹事長は、全党一致であれば「0増5減」先行
もやむを得ないと話しているが、代行はどのようにお考えか。

【幹事長代行】総理も今国会中にはとにかく「一票の較差」の問題、できれば
定数削減、これを解決したいというお話をしておりますから、私もその意向を
受けて、今国会中に決着をつけたいと思っています。

【NHK・岡崎記者】党内では定数削減は絶対に行ってほしいという声が非常
に強い。マニフェスト事項でもあり、ここは堅持していく方針か。国会日程を
考えると法案審議もタイトになってくるが、来週中に代行の考えを示されるの
であれば、再来週の早い段階で国会に法案を提出するような方針で今検討され
ているのか。

【幹事長代行】とにかく、こうしてほしいという気持ちをできるだけかなえら
れるように頑張らないといけないと思います。一方で、憲法違反の状態を放置
して与党の責任が果たせるのかという問題もありますから、私としての考え方、
これまでの議論の経過等も踏まえたうえで、ご指摘のように、もう日程的には
非常に厳しくなってきましたので、議論をいつまでも続けている余地はないの
で、来週あたりにやはり一定の方向性を出して、今国会中に処理をするとなれ
ば、再来週あたりから本当は各委員会の現場レベルで議論をしないと、本当に
間に合わない可能性もありますので、日程をにらみながら決断をしたいと思い
ます。

○次期国政選挙について

【読売新聞・藤原記者】昨日の全国幹事長・選挙責任者会議で鉢呂選対委員長
は、11月11日を1つの区切りにして空白区解消に全力を挙げてほしいと言
われた。マニフェストについても急ピッチで作成が進んでいると思う。総理は
昨日「常在戦場である」とおっしゃったが、スケジュールを含めて選挙の準備
はどう進めていくお考えか。

【幹事長代行】具体的には、あと70弱の選挙区で候補者の擁立が必要ですか
ら、11日までにそのうち埋められるだけとにかく埋めましょうということで
す。これに他党との選挙協力等を含めて、あと見通しの立っているところを含
めると、250選挙区ぐらいは目鼻がついてきたかなと思っております。「常
在戦場」なので、とにかくいい候補者がいれば随時、空白区でも埋めていく作
業をするようにということで昨日指示をしました。11日は1つの区切りです
が、それをもって打ち止めではなくて、さらに探したいと思います。四国の選
挙区なんかでもいい候補者がいれば擁立を。九州とかもしたいと思っています。

【日経新聞・飯山記者】11日以降は党本部主導で、埋められない空白区の解
消に乗り出すということか。

【幹事長代行】県連に任せっぱなしなんていうことは全くしておりません。さ
らに比例区で純粋に上がってきた人もいますので、そうした方々の割り振りも
含めて調整をします。私も選対委員長を3度やりましたが、こういうのはあう
んの呼吸で、県連と本部で調整しながらやっていくということだと思います。
 擁立作業が遅れていると言う人もいるかもしれませんが、2005年のとき
は小泉(純一郎)さんは、解散してから公示までの間に50人ぐらい立ててい
ますから、いざとなれば我々もそれぐらいの気合いでやります。

【日経新聞・飯山記者】きょうの緊急質問の中で、総理は内閣総辞職について
「首相としての責任を放棄するものだ」と、否定されるようなコメントをして
いる。仮に衆院で不信任決議案が可決した場合に、代行としても解散でなく総
辞職をとる選択肢はあり得ないとお考えか。

【幹事長代行】不信任が通るなんていうことは全く考えておりません。

○「社会保障制度改革国民会議」について

【毎日新聞・横田記者】昨日、安倍自民党総裁の会見で、民主党側からこの会
議のメンバーの打診があってしかるべきだという発言があった。民主党として
いつごろ、どのような形で提示することを考えているか。

【幹事長代行】その話が本当だとすれば、もう既に(両党の)政調会長から政
調会長にお話が行っているはずですから、ぜひ出していただければ、あしたか
らでも立ち上げられると思います。

○集団的自衛権の行使について

【毎日新聞・横田記者】きょう午前中の代行の講演で、集団的自衛権の行使に
ついて、思い切って変えようという意見もあるが、代行が責任者である限り、
民主党ではそういう道はとらないとおっしゃっていた。次期衆院選のマニフェ
ストでも、「集団的自衛権の行使は認めない」と盛り込むお考えか。総理は持
論として集団的自衛権行使容認だと思うが、現在は封印している。総理も含め
てその辺のお話はされているか。

【幹事長代行】内閣総理大臣として、現に戦後の解釈をそのまま踏襲しておら
れますし、個人の考えはそれぞれおありだとは思いますが、その路線を変える
ことはないと思います。これは総選挙の中で、自民党の安倍総裁なんかは争点
にするというお話もありますので、その場合は対立点は明確になるのではない
かと思います。

【産経新聞・内藤記者】それをマニフェストに示すという考えは、今の時点で
はお持ちか。

【幹事長代行】今までは、そのこと(集団的自衛権)を行使するというマニフ
ェストを載せたことはありません。ですから、そのことがもし争点になった場
合は、集団的自衛権の問題についての党の見解ははっきりさせたいと思います。

○東京都知事選挙について

【テレビ朝日・安西記者】昨日の幹事長会議で都連の幹事長から「民主党本部
と話を進めながら候補者を選んでいきたい」という話があった。代行としては
いつごろまでに対抗(馬)が立てられるめどか、伺いたい。

【幹事長代行】昨日は会議では都連の幹事長は発言しておりません。

【テレビ朝日・安西記者】その後のぶら下がりで。

【幹事長代行】それは知らない(笑)。

【テレビ朝日・安西記者】「党本部の方と他の都道府県の幹事長からいろいろ
言われて、私は発言は控えた」と。そのうえで、党本部と打ち合わせながら候
補者の擁立に向けていきたいというような発言をされた。代行としてはどのよ
うにお考えか。

【幹事長代行】一地方選挙といっても、これは単に一地方選挙ではありません
ので、非常に重要だし、また過去の歴史を見れば、美濃部亮吉さんから始まっ
て、ずっと鈴木俊一さんも青島幸男さんもそうだし、様々なドラマがありまし
た。それは時代を反映し、また政治的な状況を非常に先取りしたような選挙に
もなるわけです。ですから我々としても、この都知事選挙、時期的にも非常に
重要だと思っておりますので、都連とよく相談しながら、候補者の対応をどう
するか決めていきたいと思います。
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