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幹事長・幹事長代行会見記録

輿石東幹事長記者会見
2012年11月12日(月)17時02分〜17時27分
編集・発行/民主党幹事長室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://www.ustream.tv/channel/dpj-channel#/recorded/26938405
http://www.youtube.com/watch?v=2kxZz-75idY&feature=youtube_gdata_playe
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■冒頭発言
○次期衆議院選挙について
■質疑
○次期衆議院選挙について東京都知事選挙について世襲候補について小沢元代表の判決について女性からの支持についてTPP(環太平洋経済連携協定)について衆議院の選挙制度改革について
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■冒頭発言 

○次期衆議院選挙について

【幹事長】こちらから一言申し上げたほうがいいかもしれませんね。
なんかここ2、3日、テレビも新聞も、解散、解散、解散、解散、それ一色。
なんでこんな話になるのかなと不思議でなりません。

■質疑

○次期衆議院選挙について

【TBS・加古記者】きのうの総理との会談で「総理が幹事長に年内解散の意
向を伝えた」との一部報道があったが、この事実関係について聞かせてくださ
い。

【幹事長】それは想像すればわかるでしょう。そんなことはありません。

【テレビ朝日・澤井記者】以前幹事長は、年内の解散・総選挙は物理的に難し
いという認識を示されていたが、きのう総理と会談したうえでもその認識は変
わらないか。

【幹事長】そんなに認識がコロコロ変わってはおかしいじゃないですか。

【NHK・長谷川記者】幹事長は年内の解散・総選挙は日程的にも物理的にも
難しいと。国会の日程上以外に、年内の解散・総選挙はやらないほうがいいと
いう理由はあるか。

【幹事長】それはいろんな要素があると思いますよ。特例公債、「一票の較差」
是正、定数削減、国民会議(社会保障制度改革国民会議)の立ち上げ、そうい
うものが緊急を要していることは再三総理も言われているわけで、そのことも
日程的にどうなのかと、まずこういう話でしょう。それ以外に、きょうの予算
委員会でも補正予算はどうした、景気対策はどうしたと。それから外交・防衛
にかかわって尖閣の問題とか、そういうものまで出てきているわけですから。
そういうもろもろの対応を考えれば、政治空白をつくれるのか、こういう話に
なっていくのだろうと思っています。

【日経新聞・黒沼記者】先ほど「もろもろの対応を考えれば、政治空白をつく
れるのかということにもなってくる」というご発言があったが、そうすると幹
事長はいつの時期が適切だとお考えになるのか。

【幹事長】いつの時期なんていうことを総理以外の人が、解散権は唯一総理に
だけある権限ですから。そういうもろもろのことを判断して、最終的には総理
が判断する問題と。こういうことです。

【日経新聞・黒沼記者】総理が最終的な判断をした場合は、最終的には幹事長
としては了とされるということか。

【幹事長】いや、誰が反対しようが、誰が何と言おうと、解散権は総理にしか
ないんです。それ以上でも以下でもないでしょう。

【産経新聞・坂本記者】幹事長は「物理的にも日程的にも難しいという考えは
変わらない」と。
今後、党幹部や総理と直接お話をする機会に、その考えは総理に伝えていこう
というお考えか。

【幹事長】もう伝わっていますよ。ご心配なく。

○東京都知事選挙について

【TOKYO MXテレビ・風戸記者】きょう舛添要一さんが会見して「国政
の動きを見て、出馬するか見きわめたい」と。民主党としては都連が要請して
いるということだが、これについて幹事長はいかがお考えか。

【幹事長】都連の中山義活代表からも「もし舛添さんが立ち上がっていただけ
れば、支援したい」というお話はありました。

【TOKYO MXテレビ・風戸記者】輿石さんは、民主党として独自候補を
擁立したいとおっしゃっていたが、舛添さんとなると独自候補とは言えなくな
るのではないか。

【幹事長】独自候補が一番望ましいでしょう。しかし、独自候補が日程的にも
ちょっと無理かなと、そういうことであればという意味合いもあって、中山都
連会長とも、そんな考えを党へも申し出てくれたので、一緒に協議していきま
しょうということになっています。

○世襲候補について

【信濃毎日新聞・鈴木記者】羽田孜元首相の地元・長野県連内で、長男の羽田
雄一郎参議院議員を後継とする動きが出ている。これに対する受け止めを伺い
たい。世襲制限の問題が当然生じてくるが、公認の是非についてどのようにお
考えか。

【幹事長】後のほうのお答えとすれば、世襲は望ましくない、これは党で確認
されている事項です。
(質問は)羽田雄一郎国土交通大臣自身の、「お父さんの後継として」という
意味合いですか。だとすれば、それはまだご本人から何も聞いていませんので。

【信濃毎日新聞・鈴木記者】今マニフェストづくりの議論が始まっているが、
09年マニフェストと同様に、世襲を禁止すると明記するのか。

【幹事長】考え方とすれば、そこが急に「世襲はよろしい」と変わる可能性の
ほうが少ないでしょう。

【信濃毎日新聞・牛山記者】羽田さんの地元後援会の幹部は、政治的に実績の
ない人、現在国会議員でない人が地盤を引き継いで出馬するなら世襲だが、雄
一郎さんのように参議院議員3期を務め、大臣など要職を歴任されている方は、
羽田孜元首相とは別の、独立した政治家として理解されるので世襲には当たら
ないのではないか、と主張している。この「世襲」という概念を幹事長はどの
ようにお考えか。

【幹事長】世襲という概念や定義というようなことを言われましたが、後援会
にはやはり「今度は衆議院で戦ってほしい」という思いもあってのご発言だと
思います。それは後援会の皆さんのご意見として参考にしていただきたいと思
っています。

○小沢元代表の判決について

【日刊ゲンダイ・小塚記者】高裁で無罪という判決が出たが、それについてど
うごらんになったか。
 また、民主党では、起訴されたときに小沢さんは党員資格停止と決定した。
通常は6ヵ月が最長だが、「判決が確定するまで」ということで無期限となっ
た。それが結果的に小沢さんの政治活動を狭め、離党、民主党の支持率低下な
どにつながっていったのではないか。当時の判断、現状を含めてどのようにご
らんになっているか。

【幹事長】この問題は、見方によると、輿石東一人が、「小沢さんの政治活動
を制限したり、人権にかかわる問題を、推定無罪という原則があるにもかかわ
らず、クロと決めかかったかのような対応はいかがなものか」、私は終始一貫
そういう主張をしてまいりました。
 今回二審でも小川正持裁判長が正当な、賢明な判断を下していただいたこと
に敬意を表したいと思っています。
 この問題については、出発は、小沢さん問題が取り上げられたのは政権交代
の前からですね。もう3年半になる。そして今の裁判が始まってからでも来年
の1月を迎えれば2年だ。この間マスコミ報道も含めて大変な小沢バッシング
をやってきたと私は理解している。その反省もなく、今「日刊ゲンダイ」から
ご指摘いただいて、もっとほかの社からも、この問題、一番先に出てくるのか
なと思ったけれども、そうではなかった。一体あの騒ぎは何だったのか。
党としても、今触れていただきましたように、小沢さんに対して最初は「除籍」
とまで言われたけれども、私は「断固反対、そんなことはあり得ない」と。次
に「党員資格停止6ヵ月」を、「裁判が終わるまで」。しかし、第一審で無罪
が出たところで、私は私の責任において、これは解除すべきだということで、
役員会・常幹に諮って認められたというものがありますので、私自身はあらた
めてこういう問題の検察のあり方、マスコミ報道のあり方を冷静に振り返って
いただきたいと強く思っています。

【日刊ゲンダイ・小塚記者】輿石幹事長は反対されていたが、党としてはどう
なのか。当時岡田幹事長の下でああいう決定をし、それがそのまま続いてしま
った。同じ党の仲間をああいう形にしたことが、小沢さんたちの離党につなが
り、民主党の支持も下がっている。

【幹事長】今、各地へ行って連合の皆さん、県連の皆さん、47都道府県各地
を歩いて、今民主党に一番欠けているもの、国民の信頼を失う原因になってい
る1つとして、党内一致結束できていない。私は、党内一致結束、融和、これ
を基本に党運営もしていきたいと言った張本人ですから、それができなかった
私自身の責任も大きいと思いますけれども、国民の皆さんからも「ゴタゴタし
ている」「仲間意識がないじゃないか」。党や組織が1つにまとまらなければ
何の力も出せないという意味合いで、顔合わせから心合わせ、そして力合わせ
につなげたいというのは私の気持ちでもある。一般国民の有権者の皆さんから
よく言われるのは、「民主党には一体、支え合う、助け合うという文化がある
のか」「共生社会、あんたたちが目指す社会はそういう社会じゃないのか。お
互いに助け合い支え合うという、それが結党の、民主党の一番の理念ではない
か。党の状況を見れば、それがまずできていないところに、信頼を失う大きな
原因もあるよ」というご指摘もいただいています。だから、その点についても
私たちは謙虚に受け止めて、「さあ、これから新たな出発をしよう」、そうい
う気持ちでおります。

【朝日新聞・山岸記者】TPPの問題でさらなる離党が危ぶまれるし、国会終
盤に向けて不信任案も考えられる状況の中で、生活が第一との連携が1つのカ
ギとなってくると思う。幹事長として今後小沢さんや国民の生活が第一との連
携のあり方をどう考えていらっしゃるか。
 それと関連して、小沢さんと近々お会いになってそういう考えを共有される
ことがあるのか。

【幹事長】私はこの記者会見でもご質問があってお答えした記憶があります。
消費税問題では見解を異にした、意見が分かれた。しかし、それ以外の問題で
は、国会運営も含め、同じ仲間だった、同志だったんだから、一緒にやれる点
もあるでしょう、こう申し上げた。その気持ちに変わりはありません。
 後半の、小沢さんと会ってそういうことも含めて何か話し合いでもするのか
という質問の趣旨だと思いますが、それは私一人が、小沢さんというお相手も
あるわけですから、必要があればそういうことも話し合ってみたいし。

○女性からの支持について

【フリーランス・安積記者】10日に福岡で行われた政策進捗報告会で、女性
から「不倫をしたような人が表に出ることは、よく思っていない」という発言
があった。支持率低下の今、このような意見が出ることについてどう受け止め
ているか。

【幹事長】その発言をとらえてどう思うかと言われてもちょっと、どなたを指
してどういう意味合いで言われたのかわかりませんので、コメントは差し控え
ます。

【フリーランス・安積記者】党の中でそんなにたくさんの方が不倫されている
とは思わないので、たぶん細野豪志さんのことだと思う。路チューの写真の件
は写真週刊誌に掲載されていて明らかで、生理的に反感を持っている女性も多
い。

【幹事長】そういう私的な、プライベートなことは、お答えしないほうがいい
と思っています。

○TPP(環太平洋経済連携協定)について

【フリーランス・横田記者】一部の報道では、野田総理が今月中にもオバマ大
統領に会って参加表明すると。国民的議論もないまま参加表明をするのは、国
民をだましたこと、うそをついたことになると思う。まず政策進捗(報告)会
のようなタウンミーティングを開いてから参加表明するという方針でよろしい
か。

【幹事長】きょうも、この問題もたびたび総理も答弁に立っていると思います
し、(10月)29日に召集された(国会での)所信表明演説でも、「そのこ
とは日中・日韓の経済連携という形の中でFTAとかいろんなものもあります
から、同時進行の形で推進していきたい」、これは少しも変わっていないと思
いますし、「それに向けての国民的な合意や関係者との話し合いは全力を尽く
してやってまいります」と、そう言っているわけですから。突然、急にポンと
参加表明するという気持ちはありませんと、こうはっきり総理も言われていま
すので、総理を信じてほしいと思っています。

【フリーランス・横田記者】ということは、政策進捗(報告)会みたいなのを
全国各地で開いて国民的議論をした後に、参加表明するという理解でよろしい
か。

【幹事長】なんか横田さんは、タウンミーティングとか政策の説明会とかそう
いうものを全国でやれば「国民の声を聞いた」、それがなければ「聞いていな
い」と。

【フリーランス・横田記者】今やっているから。今やっているのと同じような
ことをやるかと聞いているんです。

【幹事長】いや、それはTPPだけを取り出してという形は今のところ考えて
いません。

【フリーランス・横田記者】党内論議だけで参加表明をすることもあり得るの
か。

【幹事長】いえいえ、そういうことじゃないでしょう。関係者とか地域の人た
ちみんな、私どもの党員・サポーターの中にも地域を代表している人もいるわ
けですから。いろんな形で国民的な合意を得るための方法はとれると思ってい
ます。

【フリーランス・横田記者】「TPPを争点にして解散をすれば、第3極にも
くさびが打ち込めて、自民党とも差別化できる」という党利党略丸出しの考え
が総理及び周辺から出ているという一部報道がある。「TPP解散」について
のお考えをあらためて伺いたい。

【幹事長】総理も、私たち民主党も、「TPP解散」なんていうことを考える
はずもないですよ。TPPだけをテーマにした解散なんて。横田さんが感じる
ようなことがあったら、ぜひ報道の皆さんに向けてそういうことを発信してく
ださい。

○衆議院の選挙制度改革について

【毎日新聞・高橋記者】定数削減と「一票の較差」是正について同時に処理す
るという党の方針は決まっていると思うが、出し方は、定数削減と「一票の較
差」を分離した法案にするのか。

【幹事長】出し方は、基本は一緒に出しますよ。セットのものを出しますよ。

【毎日新聞・高橋記者】セットで出すというのは、一本の法案で出すというこ
とか。

【幹事長】そうですね、はい。
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