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2007/05/24
終盤国会で野党の連携さらに密へ 高木国対委員長


 高木義明国会対策委員長は24日午前、民主、社民、国民新の3党による野党国対委員長会談の終了後、国会内で記者会見した。

 高木国対委員長は、3野党国対委員長会談では、「予算委員会の集中審議では、短時間ではあったが野党の連携も果たされ、各党の主張を国民に訴えられたのではないか」との認識を明示。厚生労働委員会で審議中の社会保険庁問題については、与党側が25日にでも審議を終局して採決を、との動きを見せていることに対して、「責任の所在を曖昧にしながら看板の架け替えは問題である」と指摘。さらに追及していく姿勢を示したことを明らかにした。

 社民、国民新両党からは、幹事長会談及び国対委員長会談の提案があったと報告した。

 また、終盤国会では、(1)消えた年金記録及び国民負担増(2)天下りバンク(3)政治とカネ――の問題を軸に十分な審議を求めていく方針を明らかにした。

 3野党国対委員長会談に先立ち行われた役員会では、23日の予算委員会の集中審議について「相変わらず説明責任を果たさない松岡農林水産大臣と大臣をひたすらかばい続ける安倍首相の姿が浮き彫りになた」との見解が示されたことを報告。消えた年金問題についても「最後まで政府として責任をもって対応する、という態度は示されなかった」として、引続き追及していく考えを示した。

 23日懲罰動議を提出した自民党の松浪議員に対しては、「偽物と言うなら根拠を示すべき」と述べ、改めて怒りを表明した。

 午後からの本会議では労働3法の趣旨説明が行われることを報告。民主党が早急に審議するよう求めていたにも係らず与党は社会保険庁を優先していた経緯を説明し、与党のご都合主義を批判した。

 
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