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2000/04/06
「犯罪被害者基本法案」衆院へ提出
民主党は6日、衆院に「犯罪被害者基本法案」を提出した。ネクストキャビネットの江田五月司法大臣、北村哲男・坂上富男・佐々木秀典・細川律夫各衆院議員が法案提出後、国会内で会見して発表した。

 同案は、すべての犯罪被害者に個人の尊厳を重んじられる権利があること、その尊厳にふさわしい処遇を補償される権利があることを明記し、国と地方公共団体の犯罪被害回復や社会復帰支援の責務を明確化することで、犯罪被害の回復と社会復帰を促進しようというもの。

 江田大臣は会見で「20年前に犯罪被害者給付金支給法はできたが不十分で、犯罪で被害を受けた方を取り巻く状況はまだまだ悲惨だ。マスコミもキャンペーンをおこなっており、基本的な法整備を急がなければならないと考えた」と提案の趣旨を説明。また法案骨子の段階でパブリック・コメントを募集した結果、新たに(1)被害回復と社会復帰支援活動をおこなっている民間団体に対する国の支援(2)相談を法律にきちんと位置付けたことなどを明らかにした。
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