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2007/06/01
強行採決乱発からは政権末期の断末魔の声が聞こえる 鳩山幹事長


 鳩山由紀夫幹事長は1日、代議士会終了後、国会内で記者団に対し、厚生労働大臣への不信任決議案などが否決されたことについて「数の力で勝てなかったのは残念」と表明。あわせて「国民のみなさんが(民主党と与党で)どちらの主張が正しいのかということは冷静に見ているはず。従って、この戦いは決してムダではなかった」との見方を示し、むしろ強行採決をどんどん行ってくる与党について「政権の末期症状、自民党の末期症状の断末魔の声が聞こえてくる感じがした」と語った。

 2法案が大混乱のなかで衆議院を通過したことに関連しては、「救済法案とは名ばかりで実は救済ではない」と批判するとともに、長妻昭議員らの説明によって99・6%の方が救われないことが明らかになったことの意義は大きいとした。

 「急場しのぎのもので、中身は『安倍首相や内閣の救済法案』であり、『国民のみなさんの救済』ではないことが明らかになった」とも指摘。同時に、「非公務員型」とは名ばかりの非公務員型の特殊法人「日本年金機構」への改組を盛り込んだ社保庁改革関連法案が成立してしまったことによって、「消えた年金」問題の被害者の実態解明への道を閉ざすことになりかねないとの見方を示した。自分が被害者で正しい年金受給を受けられていないことを気がつかないという事態にも陥りかねない現状の憂慮した。

 ただ、時効によって正しい年金受給が受けられていなかった25万人に対して受給への道を開いたことについては、「民主党の追及によるもの」との見方を示し、「民主党の実績として評価できる」と表明。そのうえで、「しかし、数百万人の方々はまだまだきびしい状況にあるので、そのためにも政権を取らなければいけないと思っている」と語り、本物の被害者救済にむけ、力をつくしていく考えを改めて強調した。
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