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2007/06/01
おかしな論調目立つ安倍政権を批判 鳩山幹事長


 鳩山由紀夫幹事長は、1日党本部で定例記者会見を行い、最近の安倍政権の言動について「おかしな論調が目立つ」、との所見を語った。

 鳩山幹事長は、社会保険庁改革問題で安倍総理が「社会保険庁の親方日の丸体質が悪い」との発言を繰り返していることを例に挙げ、親方は総理自身を指しており、他人事のように社会保険庁を批判することの矛盾を指摘。納付率、コストや職員のモラルを理由に「行政機関はダメで特殊法人ならよい」という論理も「とんとわからない」と述べ、非公務員と言いながら給料は保険料から支払われるなど「隠れ公務員だと言いざるを得ない。天下り野放しの機関を作ることになる」と批判。与党案では何ら解決策にならないことを改めて強調した。

 菅直人代表代行が厚生大臣だった当時に基礎年金番号制度を導入決定したことを理由に、「消えた年金」問題の責任をなすりつけようとする与党の姿勢に対しては「とんでもない見当違いな話」と、不快感をあらわにした。

 また、自民党の中川秀直幹事長が、本会議での発言が長時間にならないような新たなルール作りを本国会で検討するよう両議院長に指示をしたことを報告。31日衆院本会議における「長妻昭議員の発言へのあせりの境地からだろう」との見解を示したうえで、「民主主義を大事にする政権与党の幹事長の発言とはとても思えない」と述べ、新たな議会制民主主義への冒涜を批判した。
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