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2007/06/09
党「森と里の再生プラン」でふるさと再生へ  会見で菅代表代行


 民主党・農林漁業再生本部 森林・林業再生プロジェクトは9日夜、岡山県真庭市でシンポジウム「“林業再生”への提言〜21世紀は“緑のエネルギー”で生きる」での「森と里の再生プラン」発表後に記者会見を行い、地域格差問題対策としての森林・林業再生の必要性を強く訴えた。

 菅直人代表代行はまず、シンポジウムに多くの人が集まったことについて「真庭という地域の林業に対する高い関心の表れではないか」と述べ、参加者との質疑応答も「短い時間ではあったがとても有意義だった」として、早速その意見をプランに反映させていく方針を言明。パネラーとして参加した姫井ゆみ子参議院選挙公認候補者が語った「森・山・川・海」の関係という観点からの森林・林業政策への提言にも共感を示した。

 菅代表代行はまた、「農業再生プランと連動したものである」との見解述べ、「地域格差の問題を根本的に解決していくためには、地域の中にある可能性を使って職場を生み出し、ものを生み出すことができるかどうかにかかっている」と言明。農業も林業も土地に根付いたものであり、これを生かすことの重要性を示すとともに、従来外国から木材を買わなければいけなかったことが問題であるとも指摘し、民主党としては「農業・林業あわせて地域の活性化の(参議院選挙の)大きな目玉にしていく」との方針を明らかにした。

 岡山県をはじめとする1人区の多くが集落の崩壊の危機に瀕していることにも言及し、「政府は全くの無策である」と述べ、3年間積み上げてきた集大成としての「森と里の再生プラン」が「ふるさと再生」につながる、と語った。

 プラン発表の場として岡山を選んだ理由については、林業の現状を理解している地域であるとともに、参議院選挙において重要な意味をもつ1人区の「姫が虎を退治できるか」という象徴的な場所であることも大きな要素であることも加えた。

 なお会見には、山田正彦本部長、篠原孝『次の内閣』ネクスト農林水産大臣、郡司彰座長、姫井ゆみ子氏が同席した。
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