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2007/06/17
鳩山幹事長、徳島訪問 農林漁業関係者と第一次産業の未来語る




 鳩山由紀夫幹事長は17日午前、徳島県鳴門市を訪れ、農業視察では地元農家の指導のもと、レンコン堀りを体験。地元の農林漁業関係者らとレンコン、さつまいも、すだち、鳴門鯛といった地元特産品満載の昼食をともにした後、農林漁業関係者との車座集会に参加した。

 鳩山幹事長は「レンコン1本作るのにどれだけ精魂込められているかがわかったし、掘ることがいかに大変かを勉強させてもらった」とレンコン堀りの感想を述べ、「心をこめて作られている農作物と海外から輸入される安い農作物と比較され、日本の農家の方々が苦しい状況にあるのはどう考えても理不尽である」と言明。「農業こそが日本の底力である」との認識を示し、「底力が十分発揮できる農業政策を進めていく」と、民主党農業政策による日本農業立て直しへの決意を語った。地元のご婦人たちが腕をふるったごちそうには笑みがこぼれ、新鮮で安全な食材が人々にもたらす意義も実感、人々との交流を満喫した。

 車座集会ではまた、農業者のみならず、林業、漁業関係者からも意見が出され、自公政権による政策の弊害等について指摘する声が相次いだ。全国規模で栽培される米などとは違い、特殊な作物ともいえるレンコンの場合、農薬使用の許可を受ける際に行わなければならない薬品会社による高額な検査費負担を、地域で担わなければならない実態や、林業予算はあるはずなのに独立行政法人などの食いものにされて現場まで届かず、実際に仕事に当たる林業従事者は、年金生活者の暮らしぶりにも届かない、低賃金で働いている切迫した実態が明かされ、「一刻もはやく独立行政法人の解体を」と悲痛な叫びもあった。

 農業自給率については、農業関係者のみならず食の安全の問題として都会の人々にも関心を持ってもらえるように、との提言がなされた。鳩山幹事長は、民主党は「地域こそが命」との方針のもと政治を行っていることを強調。農林漁業関係者の声に応えられるよう尽力する意向を示すとともに、「政治を転換させるためには政権交代しかない、そのための大きな戦いが参議院選挙である」として、参院選に賭ける思いを述べるとともに民主党へのさらなる支持を訴えた。 

 最後に、中谷智司徳島県参議院選挙区第1総支部長が挨拶。地元産のごちそうを前に「改めて地元のよさを実感、徳島に生まれてよかった」と感想を述べ、「それを支えているのが農家であり漁師の方である」として、美味しく健康で安全なものを食べていくためにも第一次産業を復活させていく必要性を明示。「一生懸命働けば生活ができるという、当たり前の環境を第一次産業で作っていかなければならない」との思いを語り、「第一産業をよくしていくために頑張っていきたい」と、強い決意を表明した。

 集会後記者からの質問に答えて鳩山幹事長は、「たくましさと民主党への期待感を感じた」と述べ、「農業の未来を民主党が切り拓いていかなければならない」と語った。

 なお、今回の視察、集会には高井美穂衆議院議員も同行した。
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