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2007/06/17
日本に必要な女性と生活者の視点をもつ政治家を香川から 幹事長




 鳩山由紀夫幹事長は17日午後、香川県を訪れ、東かがわ市内で行われた「政局を語る演説会」で講演、民主党の政策への理解と支援を訴えた。

 鳩山幹事長は冒頭、「祖父の鳩山一郎にとって最も大切な人物が三木武吉氏である」と述べ、その三木氏の故郷である香川県に、日本をかえていこうとするこの時期に、小川淳也衆議院議員はじめ、うえまつ恵美子香川県参院選挙区第1総支部長、たまき雄一郎香川県第2区総支部長といった「若くてたくましく知性的な政治家が香川から誕生しようとしていることについて喜びと誇りを感じている」と讃した。

 そのうえで、今国会における安倍政権の横暴な運営に言及し、「委員長職権で開かれた委員会が40回、委員会での強行採決が19回、職権による本会議開催が6回にのぼるなど、強引な国会運営を行っている」と指摘。安倍政権が自らの手柄作りのため、重要法案を強行に通すその政治手法を批判した。小泉元首相と安倍首相の違いについては「心の余裕の問題である」との見解を示し、年金問題に象徴される後手後手の政策に奔走する安倍首相に対して「心の余裕のない政治家だ」として、この国の舵取りを任せるのはまずいとの危機感をあらわにした。そのうえで、農業政策を例に、弱者切捨て型の自公政権と民主との政策の違いを明快に示し、「未来を安全なものにしていくためにも力を貸していただきたい」と民主党への支持を訴えた。

 鳩山幹事長はまた、「女性の視点が日本の政治の中には薄い」と述べ、うえまつ氏のような地域の実情を知り尽くした女性ならではの提言が不可欠だとの見方を示し、「香川県初の女性国会議員を誕生させましょう」と呼びかけた。さらに、29ある1人区で過半数の勝利の重要性を説き、自公過半数割れに追い込む勢いをつけるためにも香川県での勝利が必要であると訴えた。

 続いて登壇したうえまつ総支部長は、前回の参議院選挙での惜敗から3年、県内各地域を訪れてきた活動を報告。3年間10万人の人々の生の声を聞いてきた結果、(1)年金問題(2)農業再生政策(3)子育て支援(4)中小企業対策――を重点政策4本柱としていくと説明した。鳩山幹事長から指摘のあった女性の視点に加え、「今の国会には金銭感覚、生活観が足りない」と指摘し、「10円、100円を大切にして一生懸命生活していることを恥ずかしがらずに伝えていきたい」との姿勢を表明した。
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