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2007/06/23
首相の会期延長は党利党略超えた個利個略 菅代表代行、千葉県総決起集会で




 菅直人代表代行は23日午後、千葉市内で、民主党千葉県総支部連合会の「参議院選挙勝利総決起集会」に出席、党本部を代表して挨拶した。

 菅代表代行は冒頭、国家公務員法改正案の成立にこだわり、会期延長した安倍首相の行動について、「年金の現状から国民の皆さんの怒りをそらし、法案に注目を集めて何とか参院選を乗り越えようとしている」と解説。扇参院議長の発言を見ても、「党利党略」をさらに超えた「個利個略」であることは明らかだとした。

 続いて、首相は昨年暮れから今年の初めにかけての間に「消えた年金」問題について認識しており、5000万件という数字も2月には報告を受けていたとされる件に言及。2月の予算委員会における、長妻昭議員の「緊急事態を宣言すべき」という提案に対する首相の答弁を挙げて「(社会保険庁と)一緒になって隠ぺい工作をしていたということだ」と指摘、与党に年金時効特例法案を提出させ、わずか1日の審議で強行採決した対応にも触れて、問題視する考えを示した。

 菅代表代行は「年金通帳の配布」「年金制度の一元化」「社会保険庁の解体と歳入庁の創設」など、過去の選挙公約における民主党の提案を報告。その時点で政権についていれば、少なくとも4年前3年前から問題に取り組み、結果を報告できていただろうと見通しを述べた。

 民主党の政策を訴えて全国を周る中、自民党を応援してきた方からも「一度民主党へやらせてみよう」という声をいただいていると紹介し、「労働法制についても、年金についても、農業政策についても一度やり直す。この国をまともな国に立て直すためにやり直す、その突破口を開いていただきたい」と民主党への支持を訴えた。

 なお、総決起集会では、今泉昭参院副議長、黒河悟連合千葉会長が来賓として挨拶。長浜ひろゆき県連代表(千葉県参議院選挙区第4総支部長予定者)、かがや健千葉県参議院選挙区第3総支部長が「逆転の夏」に挑む決意を力強く述べた。県内選出の自治体議員、国会議員、総支部長が登壇し、野田佳彦衆院議員の音頭で、参議院選挙千葉選挙区での勝利に向けてガンバローを三唱した。

 さらに総決起集会に先立って、政策アピールミュージカル「ふるさと再生−土と緑と水に−」篇が上演された。
関連URL
  (2/14)【衆院予算委】長妻議員、政府の天下り根絶への取組み姿勢質す
 http://www.dpj.or.jp/news/?num=9614
  政策アピールミュージカル全国で 上演へ
 http://www.dpj.or.jp/news/?num=10227
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