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2007/06/26
過半数とって今の政治の過ちを正そう 決起集会で小沢代表




 小沢一郎代表は25日夜、横浜市内で開催された「水戸まさし総決起集会」に出席し、候補者への支援を求めるとともに政権交代への強い決意を改めて表明した。

 大きな拍手に迎えられて登壇した小沢代表はまず、参議院選挙の結果が日本の国、社会の将来を決定づけるとして、「大事な岐路に立っている」との認識を明示。憲法、教育問題をはじめとする安倍首相の発言の端々に国民の生活を顧みない権力的な発想が見え隠れすることについて「危険な兆候である」との印象を語った。さらに、「政府はきちんと国のために税金を使っているのか」と、行政の無駄遣いを指摘。小泉・安倍政権と続く自由主義、利己主義偏重の自公政権の下、拡大する様々な格差に言及し、「国の財源の減少を地方にしわ寄せし、さらに立場の弱い人に負担を押し付けている」と批判した。

 そのうえで、「怒って不満を言っているだけでは政治は変わらない」として、民主主義が保障する主権者としての1票を行使し、「野党で過半数をとることで今の政治の過ちを正すことができる、政治を変えることができる」と言明。29の1人区と同時に3人区で2議席をとることの重要性にも言及し、「何としても2人当選してもらわなければならない」と述べ、候補者としては、市民の生活を実際に知っている水戸神奈川県第5区総支部長こそがその最適任者であると主張。「県政に精通し、人柄もよく国民の心を代弁し、国政に反映してくれると確信している」と語り、投票日まであと1カ月、1人でも多くの人に支持が広がるよう、集会の参加者に協力を求めた。

 小沢代表に続いては、日々の活動ですっかり日焼けした水戸総支部長が挨拶。20年前の小沢代表と出会いのエピソードとして、当時官房副長官だった小沢代表が、議員秘書だった水戸氏に対しても謙虚な姿勢で感動したことを紹介した。その代表が「天下分け目の決戦」として、政治生命を賭けて戦う参議院選挙において、「ともに民主の明日を築いていきたい。勝利というかたちでご恩を返したい」と決意を表明。3つの政策の柱としては、年金、税金の無駄遣い、政治とカネの問題を掲げ、「選挙に勝利して、日本の政治にとって新しい夜明け作りの源を作っていく」と述べると、会場からの熱い声援と拍手に包まれた。

 2人に先立って挨拶に立った県連代表で政策調査会長代理の浅尾慶一郎参議院議員はまず、厳しい状況の中、神奈川県2人目の候補者として立ち上がった水戸総支部長に対して敬意を表した。「税金に対する不安不満をかたちにしていく選挙である」との見解を述べ、税理士の資格をもつ水戸総支部長は、「政府自ら格差を拡大させる制度に対して見識と発言力をもっている」と期待を寄せるとともに改めて支持を訴えた。

 会場に集まった全員でまさしコールを大合唱の中幕を閉じた。集会には約1000人の支持者が結集。松沢成文神奈川県知事、笠浩史衆議院議員ほか多くの関係者が参加し激励した。
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