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2007/07/14
幹事長 北陸で遊説 「緊張感のある政治」の必要性訴える




 鳩山由紀夫幹事長は14日、福井、石川両県で街頭演説を行い、国民の皆さんとともに新しい政治の時代を作りたいと訴え、民主党への支持を求めた。

 鳩山幹事長は、安倍内閣が不祥事続きだと指摘、本間税調会長の愛人問題による辞任、柳澤厚生労働大臣の「産む機械」発言、佐田行革担当大臣の架空事務所費問題による辞任、松岡農林水産大臣の事務所費問題による自殺、疑いが晴れない赤城農林水産大臣の事務所費問題などを列挙した。

 久間防衛大臣の「原爆投下は『しょうがない』」発言と辞任については、参院選への影響を配慮しての辞任だとの見方を示し、同時に「それはまさに自民党の理屈であり、国民の皆さん方には、いまだ間違った発言をしたからすみませんという一言もない」と述べた。

 「消えた年金」問題についても、「昨年から安倍首相はこの問題をご存知だったが、まったく手を打たなかった」と指摘。民主党が2年にわたって追及を続けてきたが、つい最近までなしのつぶてだったこと、5000万件という数字と問題の深刻さが国民の知るところとなって内閣支持率の低下などを受け、安倍内閣はあわてて一夜漬けの法案を提出し、強行採決を行ったことなどを説明した。

 「一夜漬けの勉強が十分な中身になるはずがない。まだまだおかしな中途半端な対策しか提示されていない」と指摘、被害者の皆さんの申し立てを認めて支払うポーズだけを取っているにすぎないとの見解を示した。

 一党独裁による、緊張感のない政治がこのような不祥事をもたらしたことに落胆を示しながらも、「自民党だけに全責任を負わせるものではない。民主党が政権与党になる力を示すことによって初めて、この国に二大政党政治が生まれ、緊張感がある政治が、皆さま方の前によみがえる」と強調。「大きな日本の政治の夜明けをもたらしたい」と力説し、民主党への支持を熱く訴えた。
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