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2007/07/18
宮崎から日本を変えよう 街頭演説で鳩山幹事長




 鳩山由紀夫幹事長は18日午後、宮崎県宮崎市内の街頭で演説を行い、民主党の政策への理解を求めるとともに、政権交代可能な力を作ることの必要性を懸命に訴えた。道行く人々は立ち止まり、車は走る速度を緩め、時折うなずいたり、声援、拍手を送りながら、演説を聴く人々の輪は次第に大きく広がっていった。

 鳩山幹事長ははじめに、台風4号により大きな水害を被った西都市内のマンゴー農家や民家を訪れたことを報告。その後、西都市長、宮崎県の東国原知事を表敬訪問したことにも言及し、「国と県で連携をとって常習の水害地域の対策を講じる必要がある」と主張、「予算作りを強くお願いした」と語った。

 自公政権については、「権力を笠に、政治家のための、あるいは官僚のための政治が横行している」と述べ、2年前の郵政解散総選挙の結果が、「国会をいびつなかたちにした」と指摘。今国会での17回もの強行採決に象徴される国会の形骸化、議会制民主主義の危機を招いたとの認識を示した。そのうえで、政治を国民の手に取り戻すためにも「2大政党制を作らなければならない、との思いをなおさら強くした」と表明。「緊張感がない政治は必ず腐敗する」と明言し、「野党が協力して政権交代可能な力を作ることが必要である」と訴えた。

 さらに、佐田行政改革担当大臣に始まり、赤城農林水産大臣まで、安倍政権の閣僚にまつわる相次ぐ問題を7点セットとして列挙。「このような問題噴出の安倍政権にこの国を任せることができるのか」と問いかけ、「東国原知事の誕生によって大きく変化させた皆さんのふるさと、宮崎から日本の政治を大きく変えよう」と呼びかけた。

 なお、鳩山幹事長はこの演説に先立ち、地元商店街を歩いて挨拶。握手を交わしたり写真を撮ったりとふれあいながら、多くの人々に民主党への支持・支援を求めた。
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