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2007/07/20
山井、小宮山両議員、東京で国民本位の年金政策を提言
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山井和則衆議院議員が20日夜、東京・世田谷区で行われた党の演説会で「消えた年金記録」問題について講演した。山井議員は、先の通常国会で、長妻昭、内山晃両衆議院議員とともに衆議院厚生労働委員会での問題追及の先頭に立った党の「年金三人男」の一人。国会終了後は全国から講演依頼が殺到しており、この日は午後から栃木県内で街頭演説を行った後、会場に駆けつけた。
介護政策の専門家でもある山井議員は、冒頭、スウェーデンなどの介護先進国では女性議員の議会に占める割合が多いことを例にあげながら、「食の安全や環境、健康の問題を解決するためには、庶民の生活感覚がわかる女性議員が増えないと、日本は住みやすくならない」と主張。さらに、女性が政治の世界で活躍するためには、「家庭と生活を両立させるためには『応援団』が必要」と述べ、民主党の女性政治家への幅広い支援を訴えた。
年金問題に話題を移した山井議員は、まず「消えた年金問題を明らかにしたのは政府与党でもなければ、マスコミでもない。1年以上にわたる民主党の調査と追及によるもの」と、これまでの活動の実績を紹介。昨年末に記録の不備を認識していながら、国会での民主党議員の追及を「年金は大丈夫」「不安をあおるな」とかわし続けた安倍首相について、山井議員は「年金に危機感を持っていない。内閣支持率が下がったことだけに危機感を持っているだけ」と厳しく批判。安倍首相の国会答弁や演説、さらに自民党のちらしやホームページなどで「1年間で問題を解決する」と記載していた内容が、柳澤厚労相や自民党厚生労働部会長の国会答弁で否定されたことなどを例にあげ、首相や自民党が強弁している対策を「選挙向けのパフォーマンスに過ぎない」と断じた。
さらに山井議員は「国民が今しっかりと意思表示をしなければ、安倍内閣はこの年金問題をうやむやにし、被害者は救済されなくなる」と強い口調で警鐘を鳴らし、講演を締めくくった。
次にマイクを握った小宮山洋子衆議院議員も「国会には生活感覚のない人が多すぎる。その代表が安倍首相」と述べ、「地に足の着いた『生活のプロ』が国会にもっと増えるべき」と訴えた。その上で、「今こそ年金改革による制度の立て直しが必要。本当の改革ができるのは民主党だけ」と、一元化をめざす党の年金政策への理解を求めた。
会場に詰めかけた約300人の聴衆は、時折うなずいたり、拍手を送りながら、両議員らの熱弁に耳を傾けていた。
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